カミソリや毛抜き、ワックス、クリームなどを使った自己処理は、手間や時間を要するだけでなくあらゆる肌トラブルの原因になってしまいます。自己処理要らずのツルツル肌になりたい、将来を見据えて介護脱毛を済ませておきたい、そんな理由から脱毛の需要は年々高まっています。
一方で、ひとえに脱毛と言ってもその種類や効果は様々です。今回は脱毛方式から、光脱毛、医療レーザー脱毛、ニードル(針)脱毛の3種に分類してその仕組みや効果、違いについて解説していきたいと思います。脱毛をお考えの方のご参考になりますと幸いです。
目次
脱毛方法は光脱毛、レーザー脱毛、ニードル(針)脱毛の3種類
脱毛は大きく光脱毛、医療レーザー脱毛、ニードル(針)脱毛の3種類に分類されます。
光脱毛は主にエステサロン、レーザー脱毛はクリニックや病院などの医療機関で行われますが、この二つは聞き馴染みのある方が多いのではないでしょうか。
他には、ニードル(針)を用いた脱毛もあり、こちらはエステサロンでも行っていることがあるそうですが、医療機関でのそれとは効果も安全性も大きく異なります。
光脱毛
光脱毛はフラッシュ脱毛とも呼ばれますが、エステサロンでの施術も可能なため、主に脱毛エステにて採用されています。
肌表面に光を当てて、脱毛効果を期待する施術になります。
エステサロンでの脱毛行為は、国民生活センターによると、”光を照射すること等による一時的な除毛・減毛など、医行為に該当しない範囲の施術のみ”であり、一般社団法人日本エステティック振興協議会においては”除毛・減毛を目的に皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を破壊しない範囲でエステティックサロンで行われる光脱毛”と定義されています。
また厚生労働省は、”脱毛において発毛組織を破壊する行為は、医師免許を有さない者が業として行わない場合は医師法第17条に違反する”と提言しています。
・比較的痛みが少ない
・1回の施術が医療脱毛より安価なことがある
・効果が弱い
・長期的な減毛・脱毛効果は得られない
・脱毛に要する期間が長い
・総額費用が高価になることがある
・ジェルを用いることが多く不快感がある
レーザー脱毛
レーザーとは特定の波長の光のみを集めた集合体です。レーザー脱毛は、医師・看護師が在籍する医療機関でのみ行われます。
レーザー脱毛では、レーザーが肌の黒や茶色の色素(メラニン色素)に反応し、熱を発生させます。その熱により毛母細胞やバルジ領域といった発毛に関わる組織が破壊され、毛は破壊されます。
医療レーザー脱毛において、この仕組みは熱破壊式であっても蓄熱式であっても共通です。
なお、”脱毛”という言葉が用いられるのは世界的に少なく、多くは減毛や抑毛といった言葉が用いられます。
というのも、FDA(U.S. Food and Drug Administration:アメリカにおける厚生労働省のようなもの)やAEA(米国電気脱毛協会)においては、永久脱毛(減毛)について、”永久減毛は施術部位においてすべての毛が取り除かれている必要はない”、”最終脱毛をしてから1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であれば永久減毛と認める”と提唱しています。
唯一永久的な脱毛効果が得られるのは、のちにご紹介する医療ニードル(針)脱毛のみです。
とはいえ、レーザー脱毛の減毛効果が光脱毛と比較して優れていることは明らかな事実です。
・効果が高い
・長期的な脱毛・減毛効果が得られる
・短期間での効率的な脱毛が可能
・総額費用が安価なことがある
・比較的痛みが強い
・脱毛機器やクリニックによって脱毛効果が全く異なる
レーザー脱毛は、その脱毛方式から熱破壊式と蓄熱式の2種類に分類されます。
以下で詳しく解説していますが、簡単にご説明していきますね。
熱破壊式脱毛
熱破壊式は毛を生やす毛根周囲のバルジ領域と毛乳頭にある毛母の両方の細胞を、強い出力のレーザーを瞬時に照射することで破壊します。
レーザー照射後に発毛組織が破壊された毛は、施術後しばらくすると自然に抜け落ちてきます。毛が抜け落ちるまでの期間の目安は、熱破壊式の場合は施術後2週間程度です。
熱破壊式脱毛は蓄熱式脱毛と比較すると再現性が高い脱毛方式のため、脱毛に特化したクリニックで効果の高い脱毛器を用いることで安全で効率的な脱毛を叶えることが可能です。
蓄熱式脱毛
蓄熱式は毛を生やす毛根周囲のバルジ領域の細胞を、低出力レーザーでじわじわと熱を加えて破壊します。
レーザー照射後に発毛組織が破壊された毛は、施術後しばらくすると自然に抜け落ちてきます。毛が抜け落ちるまでの期間の目安は、蓄熱式の場合は施術後3週間程度です。
蓄熱式脱毛も、正しい照射方法が可能な場合はしっかりとした脱毛効果を得られるのですが、皮膚を何回も往復してレーザーを照射していくことになるので、施術者の技術力によって脱毛効果にかなり差が出てしまう傾向があります。
また、産毛や日焼け肌には蓄熱式脱毛が向いているという記載を目にしますが、医学的根拠は全くないため注意が必要です。
先ほど申し上げた通り、蓄熱式脱毛でもレーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させるため、メラニン色素の少ない産毛脱毛が手強いことに変わりはありませんし、日焼けて炎症を起こした肌にレーザーを照射する行為は危険です。
ニードル(針)脱毛
ニードル(針)脱毛は針(ニードル)を毛穴に挿入し、電流を流すことで毛包を熱変性させて永久脱毛をする脱毛方法です。レーザー脱毛が使えない部位の毛や硬毛化した毛、白髪、黒子に生えた毛などにも有効です。医療ニードル(針)脱毛は唯一永久的な脱毛方式です。
・脱毛方式の中で唯一永久的な脱毛効果が得られる
・白髪や金髪の脱毛が可能
・黒子に生えた毛の脱毛が可能
・眼球近くなどレーザーが照射できない部位の脱毛が可能
・硬毛化した毛にも有効
・比較的痛みが強い
・広い範囲には不向き
・毛が伸びている状態でないと施術できない
・施術できるクリニックが限られる
全身をニードル(針)脱毛で仕上げるのは現実的ではないため、レーザー脱毛でおおよそを完成させ、仕上げに併用するのが現実的です。
また、エステサロンでもニードル(針)脱毛は行われていますがその効果や安全性は全く異なります。先ほど申し上げた通り、エステサロンでは”脱毛において発毛組織を破壊する行為は、医師免許を有さない者が業として行わない場合は医師法第17条に違反する”ため、ニードル(針)脱毛においても永久的な脱毛効果を得ることはできません。
レナトゥスクリニックでは厚生労働省承認のニドー社の絶縁針脱毛器を用いて安全で効果的な医療ニードル(針)脱毛をご提供させていただいております。
まとめ
脱毛方式には光脱毛、レーザー脱毛、ニードル(針)脱毛が存在します。
その効果や安全性は、方式だけではなくクリニックの力量や脱毛機器によって異なります。
ツルツルなお肌を目指される場合は、医療レーザー脱毛で大部分を仕上げ、残った気になる毛に医療針脱毛を併用することをお勧めします。
参考文献
厚生労働省 医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて
医療脱毛施術詳細
【施術名】医療脱毛
【施術内容】厚生労働省認可の医療レーザー脱毛機械熱破壊式ジェントルマックスプロ・ジェントルマックスプロプラスでバルジ領域・毛根・毛母細胞などの毛包周囲組織を破壊し、永久減毛効果を出す施術です。
【料金】お試し医療脱毛¥110円(税込)、全身脱毛5回ライトプラン¥14,9800円(税込)
医療脱毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。
【リスク・副作用】ヤケド・痛み・赤み・毛嚢炎・蕁麻疹・アレルギー反応・硬毛化・色素沈着・色素脱失・痒み・乾燥・埋没毛・ほくろしみが薄くなる・肝斑の悪化・まつ毛、眉毛、髪の毛の脱落・腫れ等
【問い合わせ先】公式LINE
※料金、リスク・副作用、施術内容は登録時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。
監修医師一覧(専門医情報)
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レナトゥスクリニック 新宿院院長私は患者として、医療脱毛、ボトックスやヒアルロン酸はもちろん、様々な施術を受けてまいりました。
自分自身で口コミや評判、症例などを調べて美容クリニックへ行き、成功したこともあれば失敗したこともあります。
このような経験をしてきたからこそ、本当に良い美容医療を責任感を持って提供したいという強い意志があります。
美容業界に携わる今、皆さまの美しくなりたい気持ちに真摯に応え、誠実な美容医療を提供していきたいと強く考えております。
小さなお悩みも、長年のコンプレックスも、お力になれればと存じます。
新宿の美容医療なら渡邊にお任せください。
東京女子医科大学出身、美容施術経験多数(なんでも聞いてください!)、instagram、Tiktok、X(旧Twitter)