医療脱毛のリスク・副作用の1つに毛嚢炎があります。
脱毛後にニキビのようなものが出来始めたら、毛嚢炎を疑って良いかもしれません。
毛嚢炎とは?

毛穴(毛包)に一致した炎症症状のことです。
レーザー脱毛施術直後に毛包に一致した赤みが出るものは、レーザーによる毛包の破壊に起きる炎症によるものです。
また、破壊された毛包からの抗原が引き金になる可能性がある、アレルギー反応も毛包に一致した赤みが見られます。
レーザー脱毛後当日から2〜3週間後に、ニキビのようなものが出来ることがあります。
上記で説明した通り、毛嚢炎は感染が原因のものと、そうでないものがあります。
今回は、感染が原因の脱毛後当日〜2週間後程度に出来るニキビのような「毛嚢炎」について詳しく解説します。
| 副作用 | 原因 | 症状 | 発生時期 |
| 毛嚢炎 | 毛包の破壊 | 毛穴に一致した赤み | 脱毛直後 |
| 毛嚢炎 | 感染 | ニキビのような症状 | 脱毛当日〜2週間後程度 |
医療脱毛後の毛嚢炎の症状を写真付きで解説
医療脱毛後の毛嚢炎の写真
医療脱毛後、2週間程度で、背中に毛嚢炎が出現しました。
毛孔一致性の紅色丘疹、膿包が出現しています。
これが、毛嚢炎です。

どんな症状?
照射部位に毛穴一致性の紅色丘疹が出現します。
自覚症状として、かゆみや痛みはほとんどないです。
悪化した場合は、痛みが出て広範囲に広がることがあります。
どんな場所に出やすい?
写真からもわかるように、当院調べでは、背中に出やすいです。
一般的には、好発部位は男性のヒゲが一番多く、次にデリケートゾーン、ワキ等毛が密集し蒸れやすい場所に起きやすいと言われています。
脱毛後どのくらいで出現する?
一般的な経過では、医療脱毛後当日~約2週間後に出現します。ヤグレーザーを使用した場合は最大3週間後に出現する場合があります。
アレルギー反応が出やすい方は?
脱毛後にアレルギー症状が出た36人の患者のうち、33人がアレルギー性鼻炎等のアレルギー歴をもっていたとの方向があります。
アレルギー疾患(花粉症、アトピー性皮膚炎など)がある患者様は、アレルギー反応のリスクが高いといえます。
医療脱毛後の毛嚢炎の原因

感染
黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌が毛包入口部〜漏斗部へ感染することにより、毛孔一致性の紅暈(こううん:水疱や嚢疱などの周囲に発生する紅斑のこと)を伴う膿疱を生じます。
毛嚢炎が悪化した場合、せつ、ようと呼ばれる毛包周囲に炎症が広がる症状になることがあります。
せつ(おでき)・ようでは、抗菌薬の内服治療が必要になります。
毛嚢炎の治療方法

皮膚を清潔にする
皮膚を清潔に保つようにすれば、瘢痕を残さず数日で自然治癒することが多いです。
抗菌薬の塗り薬
広範囲に広がってきている方や、以前広範囲に広がったり悪化して治癒が遅かった方は、抗菌薬の塗り薬を使用します。
医療脱毛後、毎回使用する必要はなく、毛嚢炎が起こった場合に使用します。
脱毛後に毎回毛嚢炎が起こる方の場合は、脱毛後に予防的に塗る場合もあります。
当院では、ナジフロキサシンローションを処方することが多いです。
使い方は、1日2回、朝晩、赤みの伴う湿疹が出ている場所にご使用ください。
朝もしくは晩にシャワーや入浴をされる場合は、その後にご使用ください。
抗菌薬の飲み薬
抗生剤の飲み薬です。原則として、ナジフロキサシンローションのみでは毛嚢炎の治りが悪い場合に処方されます。処方されたら、1日1錠を食後に内服してください。
詳しくはこちらをご覧ください。
毛嚢炎の対策・予防方法
電気シェーバーで自己処理をする
VIO以外は、脱毛前、脱毛後はカミソリではなく電気シェーバーで自己処理をしましょう。
電気シェーバーは、肌の表皮バリア機能を破壊するリスクが少なく、おすすめです。
毛抜きをしない

医療脱毛後2~3週間で毛がスルスル抜ける時期があります。
この時期に、お肌が清潔ではない状態で、清潔ではない手などで毛を抜くと感染して毛嚢炎になることがあります。
毛抜きをするなら清潔操作で、皮膚のバリア機能を破壊しないように優しくすることになりますが、難易度が高いので毛抜きをしない方が良いでしょう。
肌を清潔に保つ

医療脱毛中に皮膚のバリア機能が破壊されて感染してしまう可能性があるので、医療脱毛前もお肌を清潔にしておきましょう。
また、医療脱毛後も感染を起こさないように、お肌を清潔に保ちましょう。
汗をかきやすい部位は菌が繁殖しやすいので、特に注意しましょう。
背中は特に毛嚢炎が起こりやすいので、注意が必要です。
日焼けしない
日焼けでお肌に炎症が起きてしまうと、皮膚のバリア機能が低下して感染につながるリスクがあります。
脱毛前も、脱毛後1ヶ月程度は、日焼けはしないようにしましょう。脱毛に通っている期間中であれば、通い終わるまで日焼けは厳禁です。
摩擦や刺激を減らす
お肌と下着や洋服が擦れやすい部位は、毛嚢炎が起こりやすい傾向があります。
お肌に摩擦が起きると、皮膚のバリア機能が低下し、感染につながると考えられます。
タオルで強く擦るなど、お肌への刺激はできるだけ減らしましょう。
また、医療脱毛後はかゆみが少し出ますが、掻いてしまうと皮膚バリア機能の低下から感染につながるので、掻いたり刺激を与えないようにしましょう。
保湿をして肌のバリア機能の状態を良く保つ

普段から保湿をする習慣を身につけましょう。
特に、皮膚が乾燥しやすい方はお肌のバリア機能が低下していることが多いので、しっかりと保湿をして皮膚のバリア機能を正常に保つ努力が有効だと言えるでしょう。
まとめ
医療脱毛のリスクの1つ、毛嚢炎について解説をしました。
✔︎感染による毛嚢炎は脱毛後およそ2週間以内に起こることが多い
✔︎皮膚を清潔にすると治ることが多いが、症状によって抗菌薬を使用します
✔︎電気シェーバー・清潔・日焼けしない・擦らない・保湿で対策できる
がポイントです。
毛嚢炎が出た場合は、クリニックに連絡をして早めに対処をしてもらいましょう。
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この記事の監修者
レナトゥスクリニック統括院長 副田 周医師
国立富山大学医学部医学科卒業。大手美容外科院長を経て、医療脱毛特化のレナトゥスクリニックを開業。医療レーザー脱毛における安全性とプロトコル設計に注力し、レーザー機器の特性に応じた出力・パルス幅・スポットサイズの個別最適化を行います。主力機器『GentleMax Pro Plus』を用い、肌質・毛質ごとの設定を医師管理下で運用しています(効果には個人差があります)。
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