せっかく医療脱毛が完了したと思ったのにまたムダ毛が生えてきたら不安になりますよね。
医療脱毛の効果は永久ではないのでしょうか。

目次
永久脱毛の定義

そもそも永遠に毛が生えてこないなんて実現可能なのでしょうか?
永久脱毛の定義を探すと、FDA(アメリカ食品医薬品局) では以下のように記載されています。
Permanent hair reduction does not necessarily imply the elimination of all hairs in the treatment area.
出典:FDA※FDA:日本でいう厚生労働省です。米国の政府機関で「保健・福祉省」に属します。
『永久減毛は、全てのエリアの毛が取り除かれている必要はない』とされています。
また、AEA(米国電気脱毛協会)によると『最終脱毛をしてから1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であれば永久減毛と認める。』と記載されています。
※AEA:1958年に設立されたアメリカ最大の電気脱毛士団体。

どうでしょう、世間にイメージされている永久脱毛とはかけ離れているのではないでしょうか。

たまにレーザー脱毛の広告で”一生生えてこない”などの謳い文句を目にすることがありますが、医学的にあり得ないと言わざるを得ません。

FDA(U.S. Food and Drug Administration)は、電気針脱毛(または電気脱毛)に関して、唯一「永久的な脱毛」として認識している方法です。電気針脱毛は、直接毛穴に針を挿入し、電流を流すことで毛母細胞を破壊する方法です。
原因
ではなぜムダ毛はまた生えてきてしまうのでしょうか。原因を解説していきます。
そもそも脱毛の回数や出力が不足しており効果が不十分だった
医療脱毛に完了までの回数には毛量や毛質の違いによる個人差はありますが、医療脱毛が完了するまでの平均施術回数は8-12回程度です。
多くの場合、医療脱毛を始めてから自己処理が楽になるまで5回以上、自己処理が不要な状態になるまでには8-12回以上が目安とされています。
そもそもの脱毛の回数が不足していたり、回数は十分でもクリニックの力量不足や患者さん自身の肌状態が整っていないと出力が上げられないため、脱毛の効果が不十分になってしまう可能性があります。

ホルモンバランスの変化があった

体毛はホルモンからの影響の受けやすさから性毛と無性毛に分類されます。

さらに性毛は、男性毛と両性毛に分類されます。
無性毛 | 眉毛、まつ毛、四肢の毛、側頭部や後頭部の頭髪 |
男性毛 | ヒゲ、胸毛、お腹の毛、背中の毛、前頭部や頭頂部の頭髪 |
両性毛 | 脇毛、陰毛 |
主にテストステロンという男性ホルモンの分泌量が増加すると性毛は濃くなります。
女性では両性毛、男性では男性毛と両性毛の両方が濃くなることになります。

また、女性の場合、妊娠や出産によって急激なホルモンバランスの変化が起こります。
エストロゲンという妊娠時に増加する女性ホルモンは、色素細胞メラノサイトのメラニン色素(黒や茶色の色素)生成を促進します。
メラニン色素の増加によって体毛は濃く見えてしまいムダ毛が増えたと感じるのです。
脱毛期間中は休止期だった毛が生えてきた
毛には毛周期と呼ばれるサイクルがあります。
毛周期は3つの期間から構成され
①成長期 ②退行期 ③休止期
に分かれます。
つまり、毛周期=①成長期+②退行期+③休止期という関係が成り立ちます。
脱毛レーザーが反応するのは成長期の毛だけです。
脱毛期間中に休止期だった毛はレーザーに反応しないので、脱毛終了後に生えてくることがあります。

白髪や金髪など毛の色素量が少なかった
脱毛レーザーはメラニン色素(黒や茶色の色素)に反応し、反応したメラニン色素は熱エネルギーを発生させます。
発生した熱エネルギーが毛の周囲に伝わり、毛を生やすバルジ領域や毛母細胞を破壊することで脱毛効果が得られます。
ですのでメラニン色素の少ない白髪や金髪などには脱毛レーザーは反応せず、脱毛効果は発揮されません。
白髪や金髪にはニードル脱毛がお勧めです。

また毛が生えてきてしまったら
医療脱毛を追加する
またムダ毛が生えてきてしまったら・・・

医療脱毛を施行した後に再度生えてきたムダ毛は、そもそも脱毛しきれていなかった毛や、新たに濃くなった毛です。
これらの毛にも医療脱毛を施行することで再びムダ毛を減らすことができます。
ホルモンバランスの変化が原因のときは待つことも選択に
ホルモンバランスの変化によって毛が濃くなったと感じた場合は、バランスが戻ったら落ち着くことがあります。
こういったときは何もせず時が経つのを待ってみるのも手段のひとつです。
また、妊娠によって毛が濃くなったと感じた場合は、半年ほどで自然に元の状態に戻っていくことも多いです。

できるだけムダ毛の再発を避けるには
ここまで読んでいただいて、せっかく脱毛したのに・・・と、ご不安になられた方も多いのではないでしょうか。
できる限り医療脱毛後のムダ毛再発を避けるためには何点かポイントがありますのでご紹介します。
脱毛期間中に効果的な脱毛を行う
脱毛期間中にできる限り多くの毛に効果的な脱毛を行うことはムダ毛の再発に関係なく大切ですね。
では効果的な脱毛に大切なポイントとは何でしょう。
それは、脱毛技術のあるクリニックで、効果的な脱毛器を使用して、肌をしっかり整えた状態で、毛周期に合わせて脱毛を行なっていくことです。
これらの要素によって脱毛効果は大きく異なります。
レナトゥスクリニックは医療脱毛の減毛率測定に関するAI分析を研究している日本で唯一の医療機関です。
統括院長の副田医師は第48回日本医学脱毛学会で発表を行いました。
また、ジェントルマックスプロプラスとジェントルマックスプロのみを導入しており、最新の脱毛器を用いて、肌質毎に出力やパルス幅などを調整、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを使い分けながらオーダーメイドの照射を行っています。
医療脱毛には決して安くはない費用がかかりますので、クリニック選びは大切です!!!
生活習慣などによるホルモンバランスの乱れに注意する
ムダ毛の再発を防ぐためには睡眠サイクルを整え、バランスのとれた食事を摂ることも大切です。
そもそもこういった習慣はあらゆるメリットにつながりますので心がけていきましょうね。
まとめ

原因は、そもそもの脱毛が不十分だったり、妊娠などによるホルモンバランスの変化があったことなどです。
妊娠の場合には、毛が自然と薄くなるので、時間が経過するのを待つことも重要です。
できるだけムダ毛の再発を防ぐためには、脱毛期間中に効果的な脱毛を行うことが大切ですのでクリニック選びは慎重に行いましょう。

参考文献
監修医師一覧(専門医情報)
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レナトゥスクリニック 東京田町院私は患者として様々な施術を受けてまいりました。
美容業界に携わる今、皆さまの美しくなりたい気持ちに真摯に応え、誠実な美容医療を提供していきたいと強く考えております。
小さなお悩みも、長年のコンプレックスも、お力になれればと存じます。
田町院でお待ちしております。
東京女子医科大学出身、美容施術経験多数(なんでも聞いてください!)、instagram、Tiktok、X(旧Twitter)