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てんかんでも医療脱毛はできる?
てんかんの病気の場合、医療脱毛が受けられる場合と受けられない場合があります。受けられる場合は、主治医からあなたの現状の病状で医療脱毛の許可があることが前提となります。まずは主治医に確認をしましょう。現在は病状が安定しており、医師から通院の必要もないと言われ、主治医がいない方は、2年以上発作が起きていない方も念の為元の主治医に確認をしてから医療脱毛を受けると良いでしょう。
てんかん患者における医療脱毛の可否
てんかんを理由に脱毛の施術を断られるケースが少なくありません。
脱毛を断る理由として、以下の3つが挙げられます。
- 施術中に発作が起きると対応ができない
- 光でてんかん発作が誘発されるリスクがある(光過敏性てんかん)
- 抗てんかん薬の内服により光線過敏症が生じる可能性がある
しかし、これらの懸念は最新のエビデンスを踏まえると、すべてのてんかん患者に当てはまるものではなく、適切な管理を行うことで脱毛施術を安全に受けることができるケースも多くあります。
てんかん患者の発作リスクと医療脱毛
1. てんかん患者の発作コントロール状況
てんかん患者の約70%は薬物療法によって発作をコントロールできており、発作が起きることなく日常生活を送ることができます(日本てんかん学会, 2020)。このため、発作がコントロールされている患者にとって、脱毛施術が特別に発作を誘発しやすいということはありません。
さらに、国際抗てんかん連盟(ILAE) の寛解基準では、「2年以上発作がない場合、てんかんは寛解とみなされる」(Fisher et al., 2014)。
このため、直近2年以上発作がなく、医師の許可がある場合は、脱毛施術を受けるリスクは低いと考えられます。
2. 光過敏性てんかんのリスク
確かに、一部のてんかん患者は強い光刺激によって発作が誘発される「光過敏性てんかん(光誘発性発作)」があります。医療脱毛では光エネルギーを用いるため、光過敏性てんかんの患者がいることを理由に施術を断られるケースがあります。
しかし、光過敏性てんかんはてんかん全体のうち4000人に1人と非常にまれな疾患であり(Kasteleijn‐Nolst Trenité et al., 2012)、すべてのてんかん患者に光刺激がリスクになるわけではありません。
また、光過敏性発作は「視覚を介して脳に伝わる光刺激」によって引き起こされるため、
- 手足や背中などの脱毛施術は発作を誘発する要因にはなりにくい
- 顔の脱毛時はアイマスクを使用し、光が目に入らないようにすればリスクを抑えられる
- 抗てんかん薬の治療によって光過敏性は軽減される(Kasteleijn‐Nolst Trenité et al., 2012)
このため、光過敏性てんかんでない患者に対して「てんかんだから脱毛はできない」と一律に判断するのは適切ではありません。
レナトゥスクリニックでは、しっかりとアイガードをしての医療脱毛施術になりますので、光刺激が目に入りにくくなっています。
3. 抗てんかん薬と光線過敏症の関係
抗てんかん薬の中には、光線過敏症を引き起こす可能性があるものがあります。これは、紫外線が関与することが多く、薬剤性光線過敏症と呼ばれます。
しかし、脱毛に使用される光は 主に可視光線や赤外線であり、紫外線とは異なる波長 です。そのため、薬剤性光線過敏症がある患者でも、脱毛施術で光線過敏症を発症するリスクは低いと考えられます(日本皮膚科学会, 2021)。
また、抗てんかん薬のうち、添付文書で光線過敏症の副作用が明記されているのは「カルバマゼピン(商品名:テグレトール)」のみ であり、他の抗てんかん薬でのリスクは極めて低いとされています(厚生労働省, 2023)。
主治医への確認方法と当院での対応
主治医への確認方法
医療脱毛は、可視光線のロングパルスアレキサンドライトレーザー755nmの波長でパルス幅3~20msec、もしくはロングパルスヤグレーザー1064nmで照射をします。痛み刺激と光刺激が2~3Hzで入りますが、自分の病状では医療脱毛は問題ないでしょうか?
とご確認をお願いします。
てんかんへのレナトゥスクリニックの対応
施術は主治医の許可が必須ですので、ご理解ください。許可がない場合は施術することができません。
施術中は目をしっかりとアイガードやタオルで隠して光刺激が入らないように施術をします。
施術中にてんかんの症状が確認された場合は、以下の対応とします。
施術中のてんかんへの対応
てんかん発作が起きた場合の対応
軽度のてんかん発作(意識がある・会話可能)
- 施術を即中止し、患者を安全な場所に移動させ、ルート確保をする。
- 患者の意識状態を確認し、会話が可能であれば安静にする。
- 短時間(数秒~1分程度)で収まり、患者が問題ない場合は、その日の施術を中止し帰宅してもらう。
- 発作後に意識がもうろうとする場合は、医師に報告し、経過観察を行う。
強直間代発作(意識消失・けいれん発作)
- 患者を床または安全な場所に横にする(仰向けではなく横向き)。
- 頭部を保護し、舌を噛まないように注意(口に物を入れない)。
- 時間を計測し、発作が2分以上続く場合は、ロラピタ(ロラゼパム)を使用する準備をする。
- 発作が5分以上続く、または発作が複数回続く場合は救急対応。
- 発作後の意識回復を観察し、医師に報告する。
ロラピタ使用方法
ロラピタは、てんかん重積状態の治療に用いられる抗けいれん薬の静注製剤です。一般名はロラゼパムで、ファイザー社が開発しました。ロラピタがない場合は、セルシンを使用します。
【効能・用法・用量】
- 適応:てんかん重積状態
- 用法・用量:
- 成人にはロラゼパムとして4mgを静脈内投与
- 生後3ヵ月以上の小児にはロラゼパムとして0.05mg/kg(最大4mg)を静脈内投与
- 投与速度:2mg/分を目安として緩徐に投与する
- 追加投与:必要に応じて4mgを追加投与するが、初回投与と追加投与の総量として8mgを超えないこと
セルシン5mg使用方法
セルシン(一般名:ジアゼパム)は、抗不安薬・筋弛緩薬・抗けいれん薬として使用されるベンゾジアゼピン系薬剤です。てんかん発作の急性期対応にも用いられます。
【効能・用法・用量】
- 適応:てんかん発作、痙攣の抑制、不安・緊張の緩和
- 用法・用量:
- 注射(静脈内または筋肉内):5mgを緩徐に投与
- 痙攣発作時:10mgを静脈内投与し、必要に応じて追加投与(最大総量30mg)
- 投与速度:静脈内投与時は1分間に5mgを目安に緩徐に投与(三活から10秒に0.1mlを意識)
- 注意点:呼吸抑制のリスクがあるため、モニタリングを行いながら慎重に投与
まとめ
てんかんの病気の場合、医療脱毛が受けられる場合と受けられない場合があります。受けられる場合は、主治医からあなたの現状の病状で医療脱毛の許可があることが前提となります。まずは主治医に確認をしましょう。
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この記事の監修者
レナトゥスクリニック統括院長 副田 周医師
国立富山大学医学部医学科卒業。大手美容外科院長を経て、医療脱毛特化のレナトゥスクリニックを開業。医療レーザー脱毛における安全性とプロトコル設計に注力し、レーザー機器の特性に応じた出力・パルス幅・スポットサイズの個別最適化を行います。主力機器『GentleMax Pro Plus』を用い、肌質・毛質ごとの設定を医師管理下で運用しています(効果には個人差があります)。
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