レーザー照射後の経過と完了までの回数について解説していきます!
目次
レーザー照射後の経過は
熱破壊式脱毛と蓄熱式脱毛の違いについて簡単に解説します。
熱破壊式であっても蓄熱式であっても、脱毛レーザーはメラニン色素(黒や茶色の色素)に反応し、反応したメラニン色素は熱エネルギーを発生させます。
発生した熱エネルギーが毛の周囲に伝わり、毛を生やすバルジ領域や毛母細胞を破壊するという仕組みは共通です。
しかし、熱破壊式が一度に大きな熱を加えて破壊するのに対して、蓄熱式は複数回の熱を加えて破壊します。
また、蓄熱式はその手技の煩雑さから、施術者の技量によって結果が大きく左右してしまう再現性の低い脱毛法になってしまいます。
熱破壊式脱毛器を使用した場合
熱破壊式のアレキサンドライトレーザーを使用した場合の経過を解説していきます。
熱破壊式は、熱エネルギーが大きいため皮膚と毛の結合部位まで破壊されて水分が一気に蒸発することで、照射した瞬間に毛が毛穴から飛び出してくる現象(ポップアップ現象といいます)が施術中から起こります。
飛び出さなかった毛も施術後2週間くらいで抜け落ちていくので、脱毛効果がとても感じやすいと言えます。
蓄熱式脱毛器を使用した場合
蓄熱式脱毛器でダイオードレーザーを使用した場合の経過を解説していきます。
蓄熱式脱毛器は熱エネルギーが小さいためポップアップ現象が起こりません。
施術後2-3週間程度で徐々にポロポロと毛が抜け落ちていきます。
先述のように再現性の低い脱毛法のため、毎回の結果も安定しにくいという現状があります。
医療脱毛が1回の照射だけで終わらない理由
理由は毛には発達のサイクルがあるから
毛が発育する一定のサイクルを毛周期と呼びます。
毛周期は3つの期間から構成され、
①成長期
②退行期
③休止期
に分かれます。
つまり、毛周期=①成長期+②退行期+③休止期という関係が成り立ちます。
脱毛レーザーが反応するのは成長期の毛だけです。
毛周期は部位によって異なる
毛周期は体の部位によって異なります。
部位毎の毛周期をみてみましょう。
部位 | 休止期(%) | 成長期(%) | 休止期の期間 | 成長期の期間 |
頭皮 | 13 | 85 | 3〜4ヶ月 | 24〜72ヶ月 |
顎髭 | 20 | 70 | 2,5ヶ月 | 12ヶ月 |
上口唇 | 35 | 65 | 1,5ヶ月 | 4ヶ月 |
腋窩 | 70 | 30 | 3ヶ月 | 4ヶ月 |
陰部 | 70 | 30 | 3ヶ月 | 4ヶ月 |
上肢 | 80 | 20 | 4,5ヶ月 | 3ヶ月 |
下肢 | 80 | 20 | 6ヶ月 | 4ヶ月 |
乳房 | 70 | 30 | ー | ー |
参考文献)Fuchs M. Thermokinetic selectivity-a new highly effective method for permanent hair removal:experience with the LPIR alexandrite laser. Derm Prakt Dermato1.1997;5:1-7.
脱毛レーザーは成長期の毛にしか反応しないことから、成長期の毛が最も多く生え揃う時に医療脱毛を行うことが最も効率の良い脱毛になることが考えられます。
毛周期に合わせて脱毛を行うとは?
成長期の割合が70%と高く、成長期の期間が12ヶ月です。
成長期の割合が常に高いので、高頻度に脱毛を行っても生えてくる毛は成長期の可能性が70%と高く、月に1回脱毛をしても効果がありそうですね。
顎髭の休止期が2.5ヶ月なので、2.5ヶ月後には休止期に入っていた毛が全て成長期に入っていると考えられます。
2.5ヶ月後の脱毛では再度、最大70%の毛を減らすことが出来ると考えられますが、実際には、毛母細胞の皮膚からの深さが深いために、なかなかそうはいきません。
また、1ヶ月に1回の脱毛で良好な結果が出ています。
成長期の割合が30%と低く、成長期の期間が4ヶ月です。
成長期の割合が常に低いので、高頻度に脱毛を行うと、生えてくる毛は成長期の可能性が30%と低く、月に1回脱毛では効率が悪そうです。
ワキの休止期が3ヶ月なので、3ヶ月後には休止期に入っていた毛が全て成長期に入っていると考えられます。
3ヶ月後の脱毛では再度、最大30%の毛を減らすことが出来ると考えられます。
実際ワキの毛の毛母細胞は皮膚から浅いために、比較的簡単に脱毛をすることが出来ます。
また、2~3ヶ月に1回の脱毛で良好な結果が出ています。
脱毛完了までは何回必要?
毛量や毛質の違いによる個人差はありますが、医療脱毛が完了するまでの平均施術回数は7-12回程度です。
多くの場合、医療脱毛を始めてから自己処理が楽になるまで5回以上、自己処理が不要な状態になるまでには8-12回以上が目安とされています。
医療脱毛を完了させるのに必要な回数は部位や毛の太さによって変わってきます。以下は、体の部位別に脱毛完了までの平均回数を表にまとめたものです。
部位 | 効果を実感する回数 | お手入れが楽になる回数 | 脱毛完了までの回数 |
顔 | 3〜5回 | 6〜7回 | 8〜12回 |
腕 | 1〜3回 | 4〜6回 | 7〜10回 |
脚 | 1〜3回 | 4〜6回 | 7〜10回 |
脇 | 1〜3回 | 5〜6回 | 7〜10回 |
VIO | 1〜3回 | 5〜7回 | 8〜12回 |
また脱毛完了までにかかる回数は、部位以外にも毛周期やメラニン色素の量、出力、使用している機械やクリニックの力量などによって大きく変わってきます。
肌が乾燥や日焼けしていた場合、出力は上げづらくなってしまうため、医療脱毛中は日々のホームケアも心がけましょう。
機械に関しては熱破壊式ジェントルシリーズの最新機種、ジェントルマックスプロプラスがお勧めです。
レナトゥスクリニックではジェントルマックスプロプラスとジェントルマックスプロのみを導入しており、最新の脱毛器を用いて、肌質毎に出力やパルス幅などを調整、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを使い分けながらオーダーメイドの照射を行っています。
脱毛完了までの回数やジェントルマックスプロプラスについては以下の記事で詳しく解説しています。
部位別の脱毛経過
レナトゥスクリニックで行った脱毛の経過について、ご相談の多いVIOと男性のヒゲ脱毛を写真も交えてご紹介します。
VIO脱毛
VIO脱毛はクリニックにより効果にかなりの差があります。
かなり、というのも曖昧な表現ですので是非お写真でお確かめください。
エステ脱毛で30回VIOの照射をしても脱毛が全然できないという方が多数いる中、当院で脱毛した場合は以下のような結果になることが多いです。
以下の記事にわかりやすい症例写真とともに経過をご紹介しておりますのでご覧ください。
ヒゲ脱毛
次に男性のヒゲ脱毛についてご紹介します。
ヒゲ脱毛は1年間通い放題(最大12回)¥220,000円(税込)が人気です。
ヒゲもVIO同様クリニックによって脱毛結果が大きく異なる部位になります。
以下の記事にわかりやすい症例写真とともに経過をご紹介しておりますのでご覧ください。
まとめ
熱破壊式脱毛器で脱毛した場合、施術後2週間程度で毛は抜け始めます
毛にはサイクルがあるため1回のみで脱毛を完了させることは不可能です。
脱毛完了までの回数は、個人の体質のほかに使用する機械やクリニックの力量が大きく関係します。
ジェントルマックスプロプラスとジェントルマックスプロのみを導入しているレナトゥスクリニックは効率よく脱毛を完了させるのにお勧めのクリニックです!!!
参考文献
Fuchs M. Thermokinetic selectivity-a new highly effective method for permanent hair removal:experience with the LPIR alexandrite laser. Derm Prakt Dermato1.1997;5:1-7.
監修医師一覧(専門医情報)
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レナトゥスクリニック 新宿院院長私は患者として、医療脱毛、ボトックスやヒアルロン酸はもちろん、様々な施術を受けてまいりました。
自分自身で口コミや評判、症例などを調べて美容クリニックへ行き、成功したこともあれば失敗したこともあります。
このような経験をしてきたからこそ、本当に良い美容医療を責任感を持って提供したいという強い意志があります。
美容業界に携わる今、皆さまの美しくなりたい気持ちに真摯に応え、誠実な美容医療を提供していきたいと強く考えております。
小さなお悩みも、長年のコンプレックスも、お力になれればと存じます。
新宿の美容医療なら渡邊にお任せください。
東京女子医科大学出身、美容施術経験多数(なんでも聞いてください!)、instagram、Tiktok、X(旧Twitter)