ジェントルマックスプロプラス 出力設定と熱量比較

本記事では、ジェントルマックスプロプラスにおける各スポットサイズ（24mm、26mm）とパルス幅（3msec、2msec）の出力設定（最小～最大値）のデータを比較し、24mmと26mmの出力熱量（総エネルギー）がどのように異なるのかを解説します。
同一の出力設定であっても、照射面積が異なるため、総熱量には差が生じます。

24mmと26mmで熱量イコールになる出力設定比較

レーザー照射時の熱量（エネルギー量）は「出力 × 照射面積」で決まります。
たとえば、スポットサイズが異なる場合、面積の比率（円の場合は半径の2乗に比例）から、24mmと26mmでは26mmの面積は約17%大きくなります。
そのため、24mmと26mmで皮膚に伝達される熱量を同等にするには、26mmで使用する出力を約85.2%（＝144/169）に下げる必要があります。
下記の表は、ALEXおよびYAGの各スポット（20mm・24mm・26mm）における、熱量が等しくなるように調整した出力設定例（最大出力～低出力）を示しています。

レーザー治療では、同じ出力設定でもスポットサイズが異なると、照射面積の違いにより皮膚に伝わる総熱量（エネルギー量）が変化します。
24mmスポットの場合、面積は以下の通りです。
面積 ≒ π × (12mm)² ≒ 144π ≒ 452.4 mm²
26mmスポットの場合、
面積 ≒ π × (13mm)² ≒ 169π ≒ 530.9 mm²

同一出力設定の場合、26mmは24mmより約17%多い熱量が伝達されます。
熱量（エネルギー）は「出力 × 照射面積」で決まるため、24mmと26mmで熱量をイコールにするには、26mmの出力を
24mmの出力の 144/169 ≒ 0.852（約85.2%） に調整する必要があります。

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