クリニックやエステサロンが併用を禁止しているケースは少ないので、多くの場合、医療脱毛とエステ脱毛を併用したり、医療脱毛で2院以上のクリニックを併用することは可能です。
一方で、併用することのデメリットがあるのも事実です。
医療脱毛とエステ脱毛の特性を踏まえて、併用する際のコツや注意点を解説していきます。
目次
医療脱毛、エステ脱毛それぞれの特徴
医療脱毛もエステ脱毛も、レーザーや光がメラニン色素(黒や茶色の色素)に反応し、発生した熱エネルギーによって脱毛効果が得られるという仕組みは一緒です。
しかし、医療脱毛は大きな熱エネルギーを発生させて毛を作る組織まで破壊できるのに対して、エステ脱毛はパワーが小さいため毛を作る組織にダメージを与えるだけで破壊はできません。
そのためエステ脱毛は、医療脱毛に比較して早期に再び毛が生えてきてしまう可能性が高いのです。
エステ脱毛は1回の費用は安価でも、脱毛効果が薄いために結果的に高額になってしまう場合が多く、しっかりと脱毛効果を実感したい場合は医療脱毛に絞ることをお勧めします。
レナトゥスクリニックではジェントルマックスプロプラスとジェントルマックスプロのみを導入しており、最新の脱毛器を用いて、肌質毎に出力やパルス幅などを調整、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーを使い分けながらオーダーメイドの照射を行っています。
脱毛完了までの回数やジェントルマックスプロプラスについては以下の記事で詳しく解説しています。
医療脱毛で2院以上を併用するメリット・デメリット
メリット
・予約が取れず脱毛を進められないリスクが減る
・クリニック毎でお得なキャンペーンを打ち出している場合があり、うまく利用すれば費用を抑えられる
・部位毎に脱毛器を使い分けられる
デメリット
・同じ部位を複数のクリニックで照射されている場合、どちらがどのような結果をもたらしているか分かりにくい
・肌のトラブルなど副作用が起こってしまった場合に保証を受けられなくなる可能性がある
・予約の管理が煩雑になる
医療脱毛とエステ脱毛を併用するメリット・デメリット
メリット
・予約が取れず脱毛を進められないリスクが減る
・エステ脱毛の方が一回の脱毛費用が安価なことが多く、一時的にはコストを抑えられる
・部位毎にクリニックやサロンを使い分けられる
デメリット
・エステ脱毛で施術された部位は再び毛が生えてくる可能性が高い
・永久的な脱毛効果を目指した場合、結果的に総額の費用が高額になってしまう
・肌のトラブルなど副作用が起こってしまった場合に保証を受けられなくなる可能性がある
・予約の管理が煩雑になる
医療脱毛やエステ脱毛を併用する場合の注意点
複数のクリニックやサロンで脱毛を併用する場合は、基本的に異なる部位で使い分けることをお勧めします。
というのも脱毛を効果的に行なっていくには毛周期に合わせた照射が大切なので、短期間に照射を重ねても意味がないどころかヤケドや色素沈着などのリスクが上昇してしまいます。
また、複数のクリニックやサロンで同部位の脱毛を行なった場合、万が一肌のトラブルなどが起こってしまった場合に責任の所在がわからなくなってしまう可能性があります。
予約の管理が煩雑になる
繰り返しますが、効果的な脱毛には毛周期の理解が必要です。
脱毛レーザーは成長期の毛にしか効果をもたらしません。
顔の毛などは成長期の割合が高いので1ヶ月に1回の照射でも効果を実感しやすいですが、身体の多くの部分において成長期の毛は20-30%程度にしか満たないので、高頻度に照射を重ねても効率が悪く充分な効果を得られない可能性があります。
複数のクリニックやエステで、それぞれの異なる部位を毛周期に合わせて予約を取得していくのはかなり面倒と言えます。
肌トラブルのリスクが上昇する可能性がある
高頻度の照射は効果がないどころか、肌への負担が大きく、ヤケドや毛嚢炎、色素沈着などのリスクを上昇させてしまいます。
副作用が起きた場合の保証が受けられなくなる場合がある
医療脱毛は毛を生やす細胞を破壊する医療行為にあたります(エステ脱毛は含まれません)。
安全に脱毛を進められるよう様々な対策がされていますが、それでもリスクを0にはできません。
短期間に複数のクリニックやサロンで脱毛を行い肌トラブルを発症してしまった場合、どちらの施術によって引き起こされたのか責任がはっきりわからなくなる可能性があり、通常だったら受けられた保証が受けられなくなる可能性があります。
エステ脱毛では脱毛効果が不十分な場合がある
エステ脱毛の特徴から分かるように、エステ脱毛で永久的な脱毛効果を得ることは不可能と言えます。
部位によって医療脱毛とエステ脱毛を使い分けた場合、エステ脱毛の部位は脱毛効果が薄くなってしまう可能性があります。
医療脱毛やエステ脱毛を併用する場合のコツ
ここまで複数のクリニックやサロンを併用する際の注意点を記載してきました。
お読みの方の中には、もうすでに両方契約している方や、どうしても両方試してみたい、といった方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方に向けて、併用する際のコツをお話ししていきますね。
繰り返しになりますが、基本的に異なる部位で使い分けることをお勧めします
求める脱毛効果に応じて使い分ける
ひとつめは求める脱毛効果によって使い分ける方法です。
この部位の毛は完全に無くしたいけど、ここは薄くなるくらいでいいかな・・・といった場合はそれぞれ医療脱毛とエステ脱毛で使い分けるのも手です。
ただし、医療脱毛も回数を調整すれば薄くするに留めることができますし、その際に要する期間はエステ脱毛よりも圧倒的に短いことがほとんどです。
痛みによって使い分ける
もうひとつは痛みに応じて使い分ける方法です。
こちらの記事で痛みについては詳しく解説していますが、簡単に説明しますね。
痛みの程度は脱毛器と毛、肌、そして体調の4要素によって変動します。
エステ脱毛の方が医療脱毛よりも、また医療脱毛の中でも蓄熱式脱毛器の方が熱破壊式よりも痛みが少ないと言われていますので、効果よりも痛みの少なさを重視したい場合はエステ脱毛や蓄熱式脱毛を選択しても良いかもしれません。
まとめ
医療脱毛とエステ脱毛の併用は可能ですが、エステ脱毛は減毛効果に乏しく、しっかりと効果を実感したい場合は医療脱毛をお勧めします。
どうしても併用したい場合、部位によって使い分けた方が良いでしょう。
複数のクリニックやサロンを併用すると、保証が受けられなくなったり、肌トラブルのリスクが上昇してしまう可能性があります。
併用する場合はスケジュール管理をしっかり行なっていきましょう。
参考文献
監修医師一覧(専門医情報)
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レナトゥスクリニック 新宿院院長私は患者として、医療脱毛、ボトックスやヒアルロン酸はもちろん、様々な施術を受けてまいりました。
自分自身で口コミや評判、症例などを調べて美容クリニックへ行き、成功したこともあれば失敗したこともあります。
このような経験をしてきたからこそ、本当に良い美容医療を責任感を持って提供したいという強い意志があります。
美容業界に携わる今、皆さまの美しくなりたい気持ちに真摯に応え、誠実な美容医療を提供していきたいと強く考えております。
小さなお悩みも、長年のコンプレックスも、お力になれればと存じます。
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東京女子医科大学出身、美容施術経験多数(なんでも聞いてください!)、instagram、Tiktok、X(旧Twitter)