医療脱毛と粉瘤について

医療脱毛と粉瘤

粉瘤をご存知ですか。皮膚の表面のできもののひとつです。

他にはアテローム、表皮嚢腫、類表皮嚢腫などと言ったりしますが、これは同じ粉瘤を指してます。

今回は粉瘤についての説明と、粉瘤がある場合の医療脱毛の対応について、写真なども引用しつつ解説していきます。

粉瘤とは

粉瘤とは、皮膚の内側にできた袋状の構造物で良性腫瘍のひとつです。

皮膚の外側から見るとドーム状に隆起しており、大きさは直径1-2cm程度のものが多いです。

毛穴のある部分にできやすく色調は正常の皮膚と同じことがほとんどで、触るとコリコリと柔らかく動く感じがあります。

部位としては顔や首、背中などにできやすい傾向があります。

粉瘤のできる原因

粉瘤は毛穴の上側部分が皮膚の奥に陥入することでできると言われています。

粉瘤の構造

なので袋部分は表面の皮膚と同じ構造をしており、袋の中には皮脂や角質などが溜まっています

粉瘤のできる原因はいまだにはっきりしていませんが、手のひらや足裏など毛の生えていない部分では、小さな傷やウイルス(HPV-57やHPV-60)が関与していると言われています。

粉瘤の見た目

粉瘤の大きさは直径1-2cm程度のものが多いですが、時には直径10cmと大きくなることもあります。

特徴としては中心部には黒い点状の開口部を持ちます。

粉瘤が悪化することはあるの?

粉瘤は放っておくと徐々に大きくなることが多いです。

また何らかの刺激などをきっかけに袋が破れてしまうと炎症が生じ、表面は赤く、痛みを伴うようになります。

炎症性粉瘤のしくみ

炎症の原因は、皮脂や角質などの内容物を異物と認識することによる免疫反応や、細菌感染の合併によると言われています。

粉瘤の炎症が進んでいくと赤みや痛みは悪化し、皮脂や角質などの内容物はドロドロの膿になります。

また、経過が非常に長いものや炎症を繰り返している場合、極めて稀(1-4/1万人程度)に悪性化(癌化)すると言われています。

粉瘤の治療は?

粉瘤の治療は部位や症状によって異なりますが、良性腫瘍なので炎症を伴わない場合は治療せず経過を見ることが可能です。

一方で、見た目が気になる場合や、将来的に炎症や破裂などの危険性が高い場合は外科的な切除が必要です。

基本的には局所麻酔後、皮膚表面をメスや穴あけパンチのようなもので切開し、袋状の構造物を摘出する術式で、日帰りでの手術が可能です。

ただし炎症を伴っている場合は、皮膚表面を切開し膿を排出させることが優先です。

抗生物質や炎症止め(ステロイド)の注射を行うこともありますが、効果は限定的なことが多く、早急に切開して膿を出したほうが良いとされています。

またこの場合は、そもそもの原因である袋状の構造物は残っている状態なので、炎症症状が落ち着いてから袋を摘出する必要があります。

渡邊医師
渡邊医師
どの治療法が適応かは手術を行う医師に相談しましょう。

粉瘤と間違えられやすいできもの

粉瘤と見た目が似ているできものには脂肪腫が挙げられます。

脂肪腫とは、皮膚の内側に脂肪が増殖してできた良性腫瘍で、身体中のどこにでもでき痛みないことがほとんどです。基本的には外科的に切除します。

また、炎症性の粉瘤に見た目が似ているものには、毛穴への細菌感染に伴う癤(せつ)・癰(よう)といったおできがあります。

詳しい診察や診断、治療は皮膚科への受診が必要です。

医療脱毛と粉瘤

それでは、粉瘤がある場合、医療脱毛にどのように影響するかを説明していきましょう。

レーザー脱毛のしくみ

レーザー脱毛では、レーザーが肌の黒や茶色の色素(メラニン色素)に反応し、熱を発生させます。

その熱により、毛母細胞やバルジ領域といった発毛に関わる組織が破壊され、毛は破壊されます。

医療レーザー脱毛において、この仕組みは熱破壊式であっても蓄熱式であっても共通です。

バルジ領域

医療レーザー脱毛の仕組みについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

粉瘤がある場合は脱毛できるのか

粉瘤がある場合も脱毛は可能ですが、赤みや痛みなどの有無にかかわらず粉瘤部分は避けてのレーザー照射になります。

粉瘤は刺激によって袋が破れることで炎症をきたします。

脱毛レーザーの影響が届く深さは、深達度がもっとも浅いアレキサンドライトレーザーで1.8mm程度、もっとも深いヤグレーザーで4.0mm程度なため、粉瘤部分に影響が及んでしまった場合、袋が破裂し炎症性粉瘤に発展してしまう可能性があります。

また粉瘤部分のみを避けた場合も、皮膚の内部でどの程度・範囲に炎症が広がっているかは分からないため、炎症が悪化してしまう可能性があることも覚えておきましょう。

渡邊医師
渡邊医師
ご心配な方は粉瘤治療を終えてから脱毛するか、粉瘤周囲も広めに照射を避けることをお勧めします。

まとめ

粉瘤とは、皮膚の内側にできた袋状の構造物で良性腫瘍のひとつです。

治療には外科的に切開し袋を取り除くことが必要です。

粉瘤がある場合も脱毛は可能ですが、赤みや痛みなどがあってもなくても粉瘤部分は避けてのレーザー照射になります。

参考文献

医療脱毛をはじめる前に読む本

基礎から学ぼう 医療レーザー脱毛入門

よくわかる医療脱毛

新しい皮膚科学第3版

日本皮膚科学会 アテローム(粉瘤)

日本形成外科学会 粉瘤(アテローム)

 

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監修医師一覧(専門医情報)

この記事の監修者
  • 渡邊医師
  • レナトゥスクリニック 新宿院院長
    私は患者として、医療脱毛、ボトックスやヒアルロン酸はもちろん、様々な施術を受けてまいりました。
    自分自身で口コミや評判、症例などを調べて美容クリニックへ行き、成功したこともあれば失敗したこともあります。
    このような経験をしてきたからこそ、本当に良い美容医療を責任感を持って提供したいという強い意志があります。
    美容業界に携わる今、皆さまの美しくなりたい気持ちに真摯に応え、誠実な美容医療を提供していきたいと強く考えております。
    小さなお悩みも、長年のコンプレックスも、お力になれればと存じます。
    新宿の美容医療なら渡邊にお任せください。
    東京女子医科大学出身、美容施術経験多数(なんでも聞いてください!)、instagramTiktokX(旧Twitter)

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