アンカースクリューが入っていても医療針ニードル脱毛できる？

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アンカースクリューが入っていても医療針脱毛できる？

アンカースクリューが入っていても、医療脱毛（レーザー脱毛・針脱毛）の施術は基本的に可能です。一般的にアンカースクリューは上顎や下顎の奥に埋め込まれており、針脱毛で施術する眉毛などの脱毛部位とは離れていること、電流は毛穴周囲に集中して流れるため、アンカースクリューが電流経路に大きな影響を与えることはほとんどないためです。

また、使用されるチタンは導電性はありますが、埋入部位が皮膚から離れており、電流が集中しにくい構造になっています。

ただし以下のようなケースでは、主治医への確認をおすすめします。

•アンカースクリューが粘膜や皮膚から明確に突出している
•針脱毛部位と数センチ以内の距離にアンカースクリューがある
•出力の高い針脱毛機を使用する場合
•チタン以外の導電性が高い金属が使われている（極めて稀）

これらの条件が揃う場合、電流が金属に集まり局所的な熱や火傷のリスクがわずかに高まる可能性があります。

レナトゥスクリニックではリスクに同意の上、レーザー脱毛と針脱毛施術をさせて頂きます。微弱ながら電流が体内を流れるため、まれに金属周辺で違和感や熱感、火傷や皮膚変色など予測不能な副作用やリスクが生じる可能性があります。こうしたリスクは非常に低く、実際の症例ではトラブルが起きることはほとんどありませんが、安全のため、施術中に異常を感じた場合はすぐにお申し出ください。

心配な方は、事前にアンカースクリューを用いた手術を行なった担当医師や歯科医師に事前に相談上ご契約をすることを推奨します。

アンカースクリューとは？

歯列矯正に用いられる医療用ネジ

アンカースクリューとは、歯列矯正治療で歯を動かす際の固定源（アンカー）として使用される医療用の小さなネジです。正式にはTAD（Temporary Anchorage Device）と呼ばれ、主に上顎や下顎の歯槽骨に埋め込まれます。一般的にはチタン製で、生体との親和性が高く、安全性の高い素材です。

口腔内に埋め込まれるが一部は露出することも

通常は歯茎の内側に埋め込まれ、粘膜からわずかに突き出た状態で使用されます。まれに皮膚に近い位置や粘膜から露出しているケースもあり、脱毛時の電流との関係が懸念されるポイントとなります。

針脱毛で電気を流す仕組みとアンカースクリューの関係

針脱毛の電流の流れ方

ニードル脱毛（針脱毛）は、細い絶縁針を毛穴に挿入し、そこから微弱な電流（直流や高周波）を流して毛乳頭を破壊する方法です。患者は手に持つか皮膚に貼る形で対極板を装着し、回路が完成することで電流が流れます。

理論的には毛穴で99%以上の反応が起きる

電流は抵抗の少ない場所に集中するため、電気反応の大部分（およそ90〜99%以上）は針が刺さっている毛穴周囲で生じます。対極板まで流れる電流は回路を閉じるためのわずかな通電経路であり、体内を通過する電流密度は非常に低いため、他の部位に影響を与える可能性は極めて低いと考えられます。

アンカースクリューがある患者でも針脱毛は可能？

通常の埋入位置なら問題なし

一般的なアンカースクリューは上顎や下顎の奥歯付近に埋入されており、眉毛や顔の針脱毛を行う際の電流経路からは離れています。そのため、理論的にも実際の臨床上も、安全に施術できるケースが大多数です。

ただし例外もあり：露出している場合は注意

アンカースクリューが皮膚や粘膜から露出している、または電極に非常に近い位置にある場合、電流が金属に集束し、局所加熱や火傷のリスクがわずかに高まる可能性があります。このような場合は、施術前に矯正歯科医への確認を推奨し、必要に応じて電流設定を下げたうえで慎重に行うべきです。

火傷のリスクは？理論と現実

電流が金属に集まる条件とは

電気は抵抗が小さく、導電性の高い素材に集中しやすい性質があります。ただしそれは面積が小さく密着している場合に起こる現象です。体内のアンカースクリューは周囲を骨や粘膜が覆っており、外部からの電流が集中する構造にはなっていません。

露出＋近接＋高出力の3条件がそろうとリスク

理論上、スクリューが露出しており、毛穴との距離が近く、出力が高い状態で通電した場合、局所的な熱集中が起こる可能性があります。こうしたケースでは、電流の設定を調整し、事前にリスクを説明したうえで施術を行うことが重要です。

結論：アンカースクリューがあっても針脱毛はできるが確認が大切

原則問題なし、でも安全確認は怠らずに

アンカースクリューが体内に埋入されている通常の状態であれば、医療針脱毛の施術は安全に行うことができます。現時点で、PubMedなどの学術データベースにも、針脱毛中にアンカースクリューが原因でトラブルになった事例は確認されていません。

患者説明と医師確認のフローを明確に

安全に施術を行うためには、カウンセリング時に「体内金属の有無」を確認し、必要に応じて矯正歯科医に相談する体制を整えておくことが大切です。医療者側も、電流の仕組みやリスクを正しく理解したうえで、患者に安心して施術を受けてもらえるような対応を心がけましょう。

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