病気ホルモンあざの医療脱毛

病気・ホルモン・アザに伴う多毛症と医療脱毛

毛が濃くなる理由を“医学的”に正しく理解する

病気・ホルモン・アザに伴う多毛症と医療脱毛

─ 原因別に必要な検査・治療・医療脱毛の適応を徹底解説

先に結論

多毛症の原因は「体質」「ホルモン」「病気」「薬剤」「皮膚の異常(アザ)」の5大カテゴリーに分類できる。
医療脱毛は“毛そのものを減らす治療”として非常に有効だが、
背景に病気がある多毛症は脱毛の前に原因精査が必須である。

この記事では、患者が最も悩みやすい
「なぜ毛が濃くなるのか?」
「病気の可能性は?」
「医療脱毛しても大丈夫?」
「アザに生える毛は脱毛できる?」

を全て明確にし、病気の種類ごとに“どこまで脱毛可能か”を専門的に解説します。

医療脱毛の根本的な仕組みは
医療脱毛の基礎知識で体系的に解説しています。

目次

1. 多毛症とは? ─ 医学的な定義と「毛深い」との違い

多毛症は「通常より太い毛が、本来生えない/生えにくい部位に増えること」を指します。
生まれつき毛が濃い“体質的な毛深さ”とは区別されます。

特に女性で
・顎
・口周り
・胸部
・下腹部
に男型の太い毛が増える場合、ホルモン異常を疑います。

2. ホルモン異常による多毛症 ─ 最もよく見逃される原因

毛の濃さはホルモンの影響を強く受けます。特に関係するのは次の2つのホルモン群です。

① アンドロゲン(男性ホルモン)増加

女性にも少量の男性ホルモンは存在しますが、増えすぎると
・顎ひげ
・へそ周り
・胸毛
・もみあげ
・太もも外側

などの「男型の毛」が増えます。

主な原因疾患

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
  • 先天性副腎皮質過形成
  • アンドロゲン産生腫瘍(卵巣・副腎)
  • クッシング症候群(ステロイド過剰)

※ PCOSは最も頻度が高く、日本では10人に1人と言われます。

② 副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)異常

副腎皮質ホルモンが増加すると毛が濃くなります。
また、長期間のステロイド使用は薬剤性多毛症の原因にもなります。

これらホルモン異常が疑われる場合、医療脱毛より先に
採血・ホルモン検査・婦人科/内分泌科の診察が必要になります。

3. 先天性疾患による多毛症 ─ 遺伝や染色体異常が原因のケース

生まれつきの染色体異常や遺伝性疾患に伴って多毛症がみられることがあります。
この場合でも毛自体はレーザーで減らすことが可能です。

  • 第13・14染色体欠損による先天性多毛症
  • 特定の代謝異常症に伴う多毛
  • 体質性多毛症(家族性)

※ 原疾患の治療とは別に、毛量による悩みは医療脱毛で軽減できます。

4. アザ(母斑)に伴う多毛症 ─ 部位別に脱毛の可否が異なる

アザに毛が密集して生えるケースは珍しくありません。代表的なものを解説します。

① 毛髪母斑(Hairy nevus)

生まれつき皮膚の一部に毛が密集しているアザ。症状としては毛が濃い以外に異常はなし
医療脱毛で減毛可能ですが、通常より毛が密旋しているため痛みが強く、
YAGレーザーの高フルエンスが必要になることがあります。

② ベッカー母斑(Becker nevus)

思春期に胸・肩・腕・背中などに出現する褐色斑。
多毛を伴いやすく、脱毛で毛量改善可。ただし色素斑自体はルビーレーザーなどで治療しても再発しやすいため、
完全治癒が難しい疾患です。

③ 先天性色素性母斑

いわゆる「黒アザ」。毛を伴うことが多く、毛量による悩みが強いケースが多い。
色素斑治療レーザーと同時進行で医療脱毛を行う必要があります。

④ 仙骨部多毛症(腰の下の毛が濃い)

新生児~小児で仙骨部(お尻の上)に濃い毛が生えている場合、
皮膚の下に脊髄の異常(脊髄係留症など)があることがあるため、要注意
医療脱毛自体は可能ですが、まず小児科や脳神経外科での評価が必要です。

5. 後天性の多毛症 ─ 摩擦・傷跡・薬剤の影響

① 摩擦や刺激による多毛

膝・肘・太ももの外側など、よくこすれる部位の毛が太くなることがあります。
慢性的な摩擦や炎症により、毛包が刺激されて成長期が活性化するためです。

② 傷跡・植皮部位の多毛

熱傷や手術の植皮部では、瘢痕周囲で毛が異常に濃くなることがあります。
これは瘢痕組織内の炎症性サイトカインが毛包を刺激するためと考えられています。

レーザー脱毛は有効ですが、痛みが強く出やすいので設定調整が必要です。

③ 薬剤性多毛

ステロイド・免疫抑制剤・血管拡張薬(ミノキシジルなど)の使用に伴い、毛が濃くなることがあります。
投与終了後に戻る場合が多いですが、戻らないケースでは医療脱毛が有効です。

④ ホルモン異常が背景にあるケース

「毛が濃い」と訴える患者様の中には、実際は多毛症ではなくホルモン分泌異常の初期症状である場合があります。
「脱毛すればよい」ではなく、 「脱毛すればよい」ではなく、
月経異常・体重増加・ニキビ・脱毛症など他の症状がないかも確認し、必要に応じて婦人科や内分泌科に紹介することが重要です。

6. 多毛症に対する医療脱毛 ─ どこまで有効?いつ慎重になるべき?

● 医療脱毛が特に有効なケース

  • 体質性・家族性の「毛深さ」
  • 先天性/後天性の毛髪母斑・ベッカー母斑などに伴う多毛
  • 薬剤性多毛で、薬剤中止後も毛量が気になる場合
  • 瘢痕や植皮部に限局した多毛

これらは「毛があること自体が悩み」であり、背景疾患の治療とは切り離して医療脱毛で改善できる領域です。

● まず原因精査を優先すべきケース

  • 女性の顎・口周り・胸・腹部に「男型の太い毛」が急に増えた
  • 無月経・月経不順・体重増加・ニキビ・脱毛症が同時にある
  • 子どもで仙骨部に濃い毛がある(脊髄の異常の可能性)
  • 成長期以外で急に全身の毛が濃くなった

こういった場合は内分泌疾患や腫瘍性疾患が隠れている可能性があるため、
先に婦人科・内分泌科・小児科などでの精査が必須です。
原因治療と並行して、必要に応じて医療脱毛を行う形になります。

● エステ脱毛ではなく「医療脱毛」を選ぶべき理由

多毛症に悩む方は、自己処理の頻度が高く、毛嚢炎や色素沈着を起こしていることも多いです。
こうした状態の皮膚に対しては、出力の弱いエステ脱毛では回数がかかりすぎ、かえってトラブルが長引くことがあります。

医療脱毛なら、出力・波長・スポットサイズを個々の皮膚状態に合わせて調整でき、
皮膚トラブルに対しても医師がその場で診断・治療できます。

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 「毛が急に濃くなった気がする」のは病気ですか?

思春期・妊娠・更年期など、ホルモンバランスの変化だけで毛が濃く見えることはよくあります。
ただし、月経異常・体重増加・ニキビ・脱毛症など他の症状がある場合は、一度婦人科・内分泌科を受診しましょう。

Q2. PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)でも医療脱毛はできますか?

可能です。PCOSそのものは内服薬や生活習慣の改善が必要ですが、
すでに生えてしまっている毛に対しては医療脱毛が最も効果的です。
ただし、ホルモンの状態によっては再発しやすい部位もあるため、長期的なケアが前提となります。

Q3. アザの上の毛を医療脱毛しても安全ですか?

アザの種類によります。
毛髪母斑やベッカー母斑など、毛が密集している母斑では高出力レーザーが必要で痛みもやや強くなりますが、適切に行えば安全です。
ただし、黒アザ(先天性色素性母斑)では色素治療レーザーとの兼ね合いもあるため、必ず医師の診察のもとで治療計画を立てる必要があります。

「毛が濃くなった=とりあえず脱毛」ではなく、まず原因を一緒に考えましょう

多毛症の診療では、「原因となる病気の有無」と「毛量そのものの悩み」を分けて考えることが大切です。
原因疾患が見つかった場合は専門科での治療を、毛量の悩みには医療脱毛を──
という形で組み合わせるのが、最も合理的で安全なアプローチです。

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副田周

この記事の監修者

レナトゥスクリニック統括院長 副田 周

国立富山大学医学部医学科卒業。大手美容外科院長を経て、レーザー医療脱毛における高い安全性と確かな脱毛効果を両立するスペシャリスト
効果が高く、痛みが少ない脱毛治療を実現するためには、レーザー機器への深い理解と高度な技術力が必要です。レナトゥスクリニックの主力脱毛機器『GentleMax Pro Plus』を中心に、一人ひとりの肌質・毛質に最適化したオーダーメイド脱毛を行っており、年間数千件以上の豊富な脱毛施術実績を誇ります。
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・アラガン社ジュビダームビスタ®認定医 / ボトックスビスタ®認定医 / レーザー脱毛士
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