酒さとは主に顔面中央部の血流増加による難治性の赤ら顔を呈する疾患を指します。
今回は酒さがあっても脱毛レーザーは当てられるのか、医療脱毛と酒さの関係性について解説していきます。
目次
赤ら顔と酒さ
いわゆる赤ら顔は、お顔の血流増加によってもたらされます。
血流増加の理由はさまざまで、炎症反応に伴う場合、緊張や更年期などにより機能的に、あるいは単に器質的に血管が拡張してしまった場合などが挙げられます。
赤ら顔を呈する疾患には毛細血管拡張症や伝染性紅斑(リンゴ病)、尋常性痤瘡(ニキビ)、酒さ、ステロイド誘発性皮膚炎(酒さ様皮膚炎)、全身性エリテマトーデス(SLE)などがあります。
酒さの特徴
酒さは、“中高年の顔面、とくに鼻部に好発し、びまん性発赤と血管拡張が数ヶ月以上持続する慢性炎症性疾患”を指し、ニキビのような湿疹や膿疱を伴うことがあります。
先述の通り、鼻周辺や眉間、頬、顎など顔の中心部に出現します。
酒さの原因は不明ですが、遺伝的要因や、免疫やアレルギー反応に関与するタンパク・細胞の増加が関与しているのではないかと言われています。
寒暖差などの環境変化や、運動、紫外線、飲酒、辛い食べ物の摂取などにより顔面に血流が増加すると症状が増悪します。
また酒さは、接触性皮膚炎や花粉による皮膚炎、光線過敏症などを合併していることがあります。
酒さの分類と症状
酒さはその症状と部位から4種類に分類されています。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 第1度酒さ | 顔の一部が時折赤くなり、次第に持続的に赤みや脂漏(皮脂の過剰分泌)を伴います。 紅斑毛細血管拡張型ともいいます。 |
| 第2度酒さ | 1度から進行すると、ニキビのような湿疹や膿疱が加わります。脂漏も増加し、病変は顔全体へと広がっていきます。 急進膿疱型ともいいます。 |
| 第3度酒さ | さらに病状が進行すると、ニキビのような湿疹が密集して大きなできもの(腫瘤)になります。鼻が赤紫色に隆起しする鼻瘤が特徴的です。 瘤腫型ともいいます。 |
| 眼型酒さ | 目の周りが腫れたり、結膜炎や角膜炎を生じます。20%程度の割合でその後皮膚にも酒さを発症します。 |
酒さの治療
日本において、酒さの治療で確実に効果が高いと立証されたものは少ないです。
基本的には、酒さの症状を悪化させる紫外線や寒暖差、乾燥などを防ぎ、低刺激のスキンケアを使用することが推奨されています。
また、第2度酒さにはメトロニダゾールという抗生物質の塗り薬を用いることが強く推奨されていますが、そのほかの治療に関しては血管拡張や腫瘤に対してレーザー治療を用いたり、抗生物質の飲み薬や皮脂の分泌を抑制する塗り薬などを、症状に応じて使用していきます。
酒さがあっても脱毛は可能?
酒さの症状が出ていない部分の脱毛は可能
基本的には症状が出ている部分は避けての脱毛になります。
酒さは刺激や乾燥などによって悪化してしまうので、レーザーによる刺激やレーザーの熱による照射後の肌の乾燥により脱毛後に症状が悪化してしまう可能性があります。
また、酒さは慢性的に炎症を起こしている状態なため、そのような状態の肌にレーザーを当てることで火傷や色素沈着のリスクが高まります。
酒さの症状が鼻と頬だけ、といった場合は額や顎など症状が出ていない部分の脱毛は可能です。
症状が軽度の赤みのみの場合は、診察によっては脱毛できる可能性もありますが、主治医の先生へのご相談をお願いしています。

顔脱毛をお悩みの際は
先ほどの通り、酒さの症状が出ている部分はレーザーを避けることになります。
症状の範囲が広く、避ける部分が多くなってしまう場合は、まずはお身体の脱毛を開始し、酒さの症状が落ち着いてからお顔の脱毛を始められることをお勧めします。
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この記事の監修者
レナトゥスクリニック統括院長 副田 周医師
国立富山大学医学部医学科卒業。大手美容外科院長を経て、医療脱毛特化のレナトゥスクリニックを開業。医療レーザー脱毛における安全性とプロトコル設計に注力し、レーザー機器の特性に応じた出力・パルス幅・スポットサイズの個別最適化を行います。主力機器『GentleMax Pro Plus』を用い、肌質・毛質ごとの設定を医師管理下で運用しています(効果には個人差があります)。
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