脱毛とピーリングは同時にできる?

脱毛とピーリングは同時にできる?

医療脱毛でムダ毛がなくなることで、自己処理の手間が省けるだけでなく、カミソリ負けなどによる肌トラブルが減少したり、肌のトーンアップが見込まれ、肌が綺麗になっていくのを実感できます。

つるんと綺麗に仕上がったお肌、他の美肌治療も試してみたいという方がいらっしゃいます。

美肌治療として人気なものには、肌の角質を除去し、皮膚の再生を促すピーリングが挙げられますが、脱毛とピーリングは同時に行うことができるのでしょうか。

脱毛ぴよ子
脱毛ぴよ子
せっかくだから一回の通院でできたら楽ちんだなあ。

結論から申し上げますと、同時に施術できるかはクリニックの方針や取り扱っているピーリングの種類・濃度、施術のタイミングによります

当院では安全性の高いサリチル酸マクロゴールを用いたケミカルピーリングと医療脱毛の同時施術を行なっております

医療脱毛とピーリングのそれぞれのしくみ、同時施術する際の注意点などについて解説していきます。

医療脱毛のしくみ

レーザー脱毛では、レーザーが肌の黒や茶色の色素(メラニン色素)に反応し、熱を発生させます。

その熱により毛母細胞やバルジ領域といった発毛に関わる組織が破壊され、毛は破壊されます。

医療レーザー脱毛において、この仕組みは熱破壊式であっても蓄熱式であっても共通です。

バルジ領域

医療レーザー脱毛の仕組みについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ピーリングのしくみ

ピーリングは肌の表面の古い角質を取り除く施術です。

ニキビ治療や、シミやくすみ、質感改善など皮膚の美容的改善に用いられますが、その原理はキズが治癒する際の皮膚の再生機能に基づいています

医療現場では、サリチル酸やグリコール酸といった酸性の化学物質を用いたケミカルピーリングが用いられています。

その効果や安全性は、使用する薬剤自体やその濃度の違いによって大きく異なります

当院では皮膚の角質層のみにピーリング作用を発揮安全性の高いサリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを行なっています。

サリチル酸マクロゴールによるピーリングは、日本皮膚科学会のケミカルピーリングガイドラインにおいてもニキビやシミ(日光性黒子)、小ジワの改善に推奨されています。

医療脱毛とピーリングは同時に施術できる?

さて、医療脱毛とケミカルピーリング、どちらもお肌へアプローチする治療になりますが同時に施術することは可能なのでしょうか。

答えはクリニックの方針や取り扱っているピーリングの種類・濃度、施術のタイミングによります。

当院ではサリチル酸マクロゴールによるピーリングの他に、PRX-T33という薬剤を用いたコラーゲンピール(マッサージピール)もご用意がありますが、医療脱毛と同時に施術する場合はサリチル酸マクロゴールによるピーリングであれば可能です。

コラーゲンピール(マッサージピール)は、サリチル酸マクロゴールによるピーリングと異なり真皮まで浸透し作用を及ぼします。

渡邊医師
渡邊医師
皮膚表面ケアやターンオーバーを正常化したい場合はサリチル酸ピーリング、皮膚真皮に作用させ、お肌のハリやツヤを出したい場合はコラーゲンピーリングを選択する、といった使い分けをします。

コラーゲンピール(マッサージピール)サリチル酸マクロゴールによるピーリングと比較すると、肌の深くまで効果・影響を及ぼし細胞障害性もやや高いものになっています。

施術名 サリチル酸ピーリング コラーゲンピール(マッサージピール)
使用する薬剤 サリチル酸マクロゴール PRX-T33
薬剤に含まれる成分 サリチル酸、マクロゴール 高濃度トリクロロ酢酸(TCA)、低濃度過酸化水素(H2O2)、コウジ酸
作用する層 表皮の角質層 表皮〜真皮まで
期待される効果 ターンオーバーの正常化、ニキビ治療、毛穴の引き締め 小ジワの改善やハリ・ツヤの増強

一方、サリチル酸マクロゴールによるピーリングも、医療脱毛と同時に行う場合は施術のタイミングが重要です。

肌に刺激が加えられると炎症が起こりますが、その後48-72時間をピークに、メラニン色素(肌の色やシミ形成に関係する黒や茶色の色素)を合成する色素細胞メラノサイトは活性化します。

ピーリングは、薬剤を塗布することで皮膚の表面に軽い化学熱傷(火傷)を起こす施術とも言えます。

ピーリングによる刺激でメラノサイトが活性化している間に脱毛レーザーによる熱を与えてしまうと、色素脱失(白斑)などの肌トラブルを起こしてしまう可能性があります。

そのため、ピーリング処置後はメラノサイトが活性化する前に、速やかにレーザー脱毛を行う必要性があります。

たとえば同じ日に他のクリニックでピーリングを行なっている場合、脱毛レーザーを照射するのが直後でないため先ほどのようなリスクが上昇してしまうと考えられます。

そのような場合はピーリングと医療脱毛の間隔を1ヶ月程度空けていただくようお願いしております。

脱毛ぴよ子
脱毛ぴよ子
時間が空いちゃうとダメなんですね。

また、医療脱毛とピーリングは両者とも施術直後のお肌の乾燥を進行させますので、入念な保湿ケアが重要です。

まとめ

当院では安全性の高いサリチル酸マクロゴールを用いたケミカルピーリングと医療脱毛の同時施術を行なっております。

脱毛とピーリングを同時に施術できるかは、クリニックの方針やピーリング薬剤の種類・濃度によって異なるため、受診しているクリニックにお問い合わせください。

参考文献

医療脱毛をはじめる前に読む本

基礎から学ぼう 医療レーザー脱毛入門

よくわかる医療脱毛

新しい皮膚科学第3版

あたらしい美容皮膚科学

日本皮膚科学会 ケミカルピーリングガイドライン

医療脱毛施術詳細

【施術名】医療脱毛
【施術内容】厚生労働省認可の医療レーザー脱毛機械熱破壊式ジェントルマックスプロジェントルマックスプロプラスバルジ領域・毛根・毛母細胞などの毛包周囲組織を破壊し、永久減毛効果を出す施術です。
料金お試し医療脱毛¥110円(税込)全身脱毛5回ライトプラン¥14,9800円(税込)
医療脱毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。
【リスク・副作用】ヤケド痛み赤み毛嚢炎蕁麻疹アレルギー反応硬毛化色素沈着色素脱失痒み乾燥埋没毛ほくろしみが薄くなる・肝斑の悪化まつ毛、眉毛、髪の毛の脱落腫れ
【問い合わせ先】公式LINE
料金、リスク・副作用、施術内容は登録時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。

監修医師一覧(専門医情報)

この記事の監修者
  • 渡邊医師
  • レナトゥスクリニック 新宿院院長
    私は患者として、医療脱毛、ボトックスやヒアルロン酸はもちろん、様々な施術を受けてまいりました。
    自分自身で口コミや評判、症例などを調べて美容クリニックへ行き、成功したこともあれば失敗したこともあります。
    このような経験をしてきたからこそ、本当に良い美容医療を責任感を持って提供したいという強い意志があります。
    美容業界に携わる今、皆さまの美しくなりたい気持ちに真摯に応え、誠実な美容医療を提供していきたいと強く考えております。
    小さなお悩みも、長年のコンプレックスも、お力になれればと存じます。
    新宿の美容医療なら渡邊にお任せください。
    東京女子医科大学出身、美容施術経験多数(なんでも聞いてください!)、instagramTiktokX(旧Twitter)

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