AGA薬使用方法・副作用・注意点

AGA薬解説

当院で処方されたAGA薬の使い方副作用、注意点の説明です。
お薬は正しく使用しましょう。

当院で処方するAGA薬

当院では、AGA治療薬として、

・フィナステリド錠0.2mg(プロペシア後発品)
・デュタステリドカプセル0.1mg(ザガーロ後発品)
・ミノキシジル錠5mg(未承認医薬品)
・ミノキシジルローション15%(外用剤, 未承認医薬品)

をご用意しております。

・メソセラピーについても解説しています。

フィナステリド錠0.2mg(プロペシア後発品)

使用方法

【効能・使用方法】
男性型脱毛症に対する飲み薬です。男性型脱毛症の進行を遅らせる作用があります。
1日1回、1回1錠内服してください。食前食後、時間の決まりはありません。ご自身で決めた一定の時間に内服をすることをおすすめします。

【使用上の注意】
このお薬を内服する際に、分割したり粉砕したりしないようにしてください。

初期脱毛という、薄毛治療を開始したのに、逆に抜け毛が増える時期が服用開始約10日後〜1ヶ月半ほど続きます
この時期に抜け毛を心配して内服をやめてしまう方が多く、AGA薬の恩恵を受けられない方がいらっしゃいます。
大変もったいないことです。
お薬の効果が出るまでは、通常6ヵ月連続で内服を続ける必要があります。早い人だと3ヶ月で効果を実感できる場合もあります。
また、効果を持続させるためには継続的に服用を続けるする必要があります。
お薬を増やした場合に、効果が増えることは確認されていません。
6ヶ月間内服を続けても効果が見られない場合には、お薬の使用を中止します。

本剤使用中は、PSA(前立腺癌のマーカー)の値が低く出ます。そのため、前立腺癌等の検査を受ける際には、本剤の服用について検査を行う医師にお伝えください。また、使用前に血液検査でPSA値を測っておく必要があります。本剤使用中のPSA値は測定値の約2倍で考えることになります。

肝機能障害や過敏症症状が出ることがあります。その場合は直ちに使用を中止し、お近くの医療機関を受診してください。

禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。

禁忌

妊娠中の方や妊娠をご希望される方、授乳中の方はご使用いただくことが出来ません。
また、このお薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。

治療による主なリスク・副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
重大な副作用
1. 肝機能障害(頻度不明)。
その他の副作用
1)過敏症:(頻度不明)そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫(口唇腫脹、舌腫脹、咽喉腫脹及び顔面腫脹を含む)。
2) 生殖器:(1〜5%未満)リビドー減退、(1%未満)勃起機能不全、射精障害[市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある]、精液量減少、(頻度不明)睾丸痛、血精液症、*男性不妊症・*精液の質低下(*精子濃度減少、*無精子症、*精子運動性低下、*精子形態異常等)[*:本剤の投与中止後に、精液の質が正常化又は改善されたとの報告がある]。
3) 肝臓:(頻度不明)AST上昇、ALT上昇、γ−GTP上昇。
4) その他:(頻度不明)乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい。

(臨床検査結果に及ぼす影響)
国内で実施した24歳から50歳の男性型脱毛症患者において、血清前立腺特異抗原(PSA)の濃度が約40%低下した。海外臨床試験において、高年齢層の前立腺肥大症患者へのフィナステリド投与により血清PSA濃度が約50%低下した。したがって、本剤投与中の男性型脱毛症患者に対し前立腺癌診断の目的で血清PSA濃度を測定する場合は、2倍した値を目安として評価すること。

参考:プロペシア錠添付文書

デュタステリドカプセル0.1mg(ザガーロ後発品)

使用方法

【効能・使用方法】
男性型脱毛症に対する飲み薬です。男性型脱毛症の進行を遅らせる作用があります。
1日1回、1回1カプセル内服してください。食前食後、時間の決まりはありません。ご自身で決めた一定の時間に内服をすることをおすすめします。

【使用上の注意】
このお薬を内服する際に、カプセルから中身を出したり、噛み砕いたりしないでください。
また、このお薬は経皮吸収されますので、カプセルから中身が漏れ出てしまった場合に、女性や子供が触れないよう注意してください。

初期脱毛という、薄毛治療を開始したのに、逆に抜け毛が増える時期が服用開始約10日後〜1ヶ月半ほど続きます
この時期に抜け毛を心配して内服をやめてしまう方が多く、AGA薬の恩恵を受けられない方がいらっしゃいます。
大変もったいないことです。
お薬の効果が出るまでは、通常6ヵ月連続で内服を続ける必要があります
早い人だと12週間で効果を実感できる場合もあります。また、効果を持続させるためには継続的に服用する必要があります。
6ヶ月間内服を続けても効果が見られない場合には、お薬の使用を中止します。

本剤使用中は、PSA(前立腺癌のマーカー)の値が低く出ます。そのため、前立腺癌等の検査を受ける際には、本剤の服用について検査を行う医師にお伝えください。また、使用前に血液検査でPSA値を測っておく必要があります。本剤使用中のPSA値は測定値の約2倍で考えることになります。PSA値は、本剤の使用を中止してから6ヶ月後に正常の値に戻ります。

肝機能障害や過敏症症状が出ることがあります。その場合は直ちに使用を中止し、お近くの医療機関を受診してください。

禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。

禁忌

女性、小児はご使用いただくことが出来ません。また、重度の肝機能障害がある方もご使用いただくことが出来ません。
このお薬や、別の5α還元酵素阻害薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。

治療による主なリスク・副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(1%未満)発疹、(頻度不明)蕁麻疹、アレルギー反応、そう痒症、限局性浮腫、血管性浮腫。
2). 精神神経系:(1%未満)頭痛、抑うつ気分、(頻度不明)浮動性めまい、味覚異常。
3). 生殖系及び乳房障害:(1%以上)性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害)[投与中止後も持続したとの報告がある]、(1%未満)乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)、(頻度不明)精巣痛、精巣腫脹。
4). 皮膚:(頻度不明)脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症。
5). 消化器:(1%未満)腹部不快感、(頻度不明)腹痛、下痢。
6). その他:(頻度不明)倦怠感、血中CK増加。

(重要な基本的注意)
本剤は経皮吸収されることから、女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れない(漏れた薬剤に触れた場合には、直ちに石鹸と水で洗う)。

(相互作用)
本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。
併用注意:
CYP3A4阻害作用を有する薬剤(リトナビル等)[これらの薬剤との併用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある(CYP3A4による本剤の代謝が阻害される)]。

参考:ザガーロカプセル添付文書

ミノキシジル5mg内服

血行促進、発毛促進作用があります。もともとは高血圧の薬です。動悸、むくみ、ほてり、頭痛など。激しい運動や飲酒後は症状が出やすいことがあります。一時的な症状であることが多いですがあまり続くようなら、ピルカッターで1/2もしくは1/4にしてお飲みください。 主な副作用に血圧の低下があります。

未承認医薬品等である事の表示

この治療で使用されるミノキシジル内服は医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の製品です。

入手経路

製造国 タイ/会社名 T.O.PHAMA社

国内の承認医薬品等の有無の明示

国内において承認されている医薬品はありません。

使用方法

朝食後1錠内服してください
※著明な効果がみられるまでには、通常6ヶ月間の連日投与が必要です。また、その効果を持続させるためには継続的に服用することが必要です。しかし、増量による効果の増強は確認されていません。本剤を6ヶ月以上内服してもAGAの進行遅延が認められない場合には内服の投与を中止すること。また、6ヶ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続的な投与の必要性について検討してください。

禁忌(使用してはいけない方)

20歳未満の子供、 65歳以上の高齢者。妊娠中および授乳中の方。
過敏症、脱毛の家族歴がない、突然の脱毛、斑状の脱毛、出産または不明な理由による脱毛の方。
低血圧が検出された方、胸痛、頻脈、失神や目眩、突然の原因不明の体重増加、手足の腫れ、または持続的な発赤を経験している方。心臓・腎臓に障害のある方

治療による主なリスク・副作用

ニキビの発生・頭痛・多毛症・低血圧・不整脈・動悸・手足顔の痺れや痛み・性欲減退・胸痛・急速な体重増加・手足顔のむくみ等
動悸、むくみ、ほてり、頭痛など。激しい運動や飲酒後は症状が出やすいことがあります。

ミノキシジルローション外用

ヴェラルティスローションには、2%〜15%の濃度の製品がありますが、当院ではミノキシジルの濃度が一番高い15%の商品を取り扱っております。
ヴェラルティスローションの特徴は、リポソーム技術で、発毛成分を皮膚に浸透させ、発毛効果と頭皮の発毛環境を整えます。また、かゆみの原因成分プロピレングリコールが入っておりませんので、従来のローションでは頭皮が痒くなってしまっていた方にもお勧めです。

未承認医薬品等である事の表示

この治療で使用されるミノキシジルローション外用は医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の製品です。

入手経路

Sapphire Healthcare社

国内の承認医薬品等の有無の明示

国内において承認されている医薬品はありません。
(※主成分がミノキシジルの国内製品は男性用で最大1%まで)

使用方法

①頭皮を清潔にする
②1日2回、1回5プッシュ、薄毛の気になる箇所に塗布し頭皮を揉みこむようにマッサージして薬剤を浸透させてください。
※1日2回を上限として使用してください。それ以上の使用に関する安全性及び有効性は確率されていません。

成分

脱イオン水、エタノール(SDA 40B-190溶媒)、プロパンジオール、ミノキシジル 15% 米国薬局方、乳酸、アジピン酸ジイソプロピル、ピロ亜硫酸ナトリウム、アデノシン、ミリストイルペンタペプチド-17、BG(ブチレングリコール)、水、PPG-26ブテス-26、PEG-40水添ヒマシ油、アピゲニン、オレアノール酸、ビオチノイルトリペプチド-1、メントール結晶、ペパーミントオイル、ブチルヒドロキシトルエン、アゼライン酸、酢酸トコフェロール、銅ペプチド、ポリソルベート80、リジン、プロシアニジンB2(アップルポリフェノールの一種)、D-ビオチン(天然型ビオチン)、リン脂質、エスシン、β-シトステロール(ノコギリヤシに含有の成分)

禁忌(使用してはいけない方)

20歳未満の子供、 65歳以上の高齢者。妊娠中および授乳中の方。
過敏症、脱毛の家族歴がない、突然の脱毛、斑状の脱毛、出産または不明な理由による脱毛の方。
低血圧が検出された方、胸痛、頻脈、失神や目眩、突然の原因不明の体重増加、手足の腫れ、または持続的な発赤を経験している方。心臓・腎臓に障害のある方

治療による主なリスク・副作用

主に軽度の頭皮皮膚炎。(※目や皮膚の粘膜の擦り傷との接触は避けてください。)
ニキビの発生・頭痛・多毛症・低血圧・不整脈・動悸・手足顔の痺れや痛み・性欲減退・胸痛・急速な体重増加・手足顔のむくみ等

保管方法

高温多湿を避け、常温で保管すること。
幼児の手が届かない場所に保管すること。
他の容器に入れ換えないこと(誤用の原因・品質の変化につながります)

メソセラピー

ミノキシジル、成長因子、栄養剤の混合薬液を毛根周囲の皮下に注入します。
使用薬剤は、Minox -ミノックス-(Meso Medica) -Minoxidil-、mesoline HAIRとなります。

未承認医薬品等である事の表示

この治療で使用されるMinox -ミノックス-(Meso Medica) -Minoxidil-、mesoline HAIRは医薬品医療機器等法の承認を得ていない未承認の製品です。

入手経路

製造国 ドイツ/会社名 Johnson & Johnson

国内の承認医薬品等の有無の明示

国内において承認されている医薬品はありません。

使用方法

minoxとmesoline HAIRを1回1~10cc程度、薄毛の気になる部分に注射します。

禁忌(使用してはいけない方)

20歳未満の子供、 65歳以上の高齢者。妊娠中および授乳中の方。
過敏症、脱毛の家族歴がない、突然の脱毛、斑状の脱毛、出産または不明な理由による脱毛の方。
低血圧が検出された方、胸痛、頻脈、失神や目眩、突然の原因不明の体重増加、手足の腫れ、または持続的な発赤を経験している方。心臓・腎臓に障害のある方

治療による主なリスク・副作用

注入部の一時的な腫脹、つっぱり感があるかもしれませんが、吸収されますのであまり触らないようにしてください。
皮下出血や感染の可能性があるので、念のため当日のシャンプーや頭皮マッサージ、長時間の入浴、過度の飲酒、リキッド塗布はお控え下さい。
体質によっては薬剤によるアレルギー反応が出る可能性があります(発熱・頭痛など)
稀に迷走神経反射やアナフィラキシーショックを起こす場合があります。治療中及び治療後に体調変化を感じられた場合は、医師又はスタッフに申し出てください。
ニキビの発生・頭痛・多毛症・低血圧・不整脈・動悸・手足顔の痺れや痛み・性欲減退・胸痛・急速な体重増加・手足顔のむくみ等

※FAGA(女性向けの薄毛治療)に関してはこちらの記事をご参照ください。

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