当院で処方されたダイエットの効果をサポートする漢方などからなるセットの使い方副作用、注意点の説明です。
お薬は正しく使用しましょう。
目次
ダイエットサポートセットのまとめ
以下を参考にお薬を使用してください。
飲む量とタイミング例 | 効果 | |
防風通聖散エキス細粒 | 1包(2,5g)を毎食前 | 腹部の脂肪と便秘を改善 |
五苓散エキス細粒 | 1包(2,0g)を毎食前 | むくみの改善 |
ビオスリー配合錠 | 1日3回2錠を毎食後 | 腸内環境の改善 |
ゼニカル | 1日2回1錠を毎食前 | 食事中の油の排出 |
それでは、詳しく解説をしていきます。
ダイエットサポートセット(スタンダード)
こちらのセットには、
・防風通聖散エキス細粒
・五苓散エキス細粒
・ビオスリー配合錠
上記三種類の、ダイエットをサポートする漢方や、整腸剤が含まれます。
ダイエット中は腸内環境が乱れやすく、肌荒れをしやすくなるため、整腸剤で腸内環境を整えることでダイエット中の肌荒れを起こしにくくする効果も期待できます。
防風通聖散エキス細粒
この治療で使用される防風通聖散は医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
漢方薬の飲み薬です。美容医療においては、主にダイエットの補助を目的に用いられます。
主な効能として、
腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな方の
「高血圧随伴症状(高血圧による動悸、肩こり、のぼせ)、肥満症、浮腫、便秘」
の改善が期待されます。
通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に内服してください。なお、年齢、体重、症状により適宜増減してください。
【使用上の注意】
使用により、下痢や食欲不振などの消化器症状が出ることがあります。
また、カンゾウが含まれるため、血圧上昇や浮腫などの偽アルドステロン症を疑う症状が出ることがあり、これらの症状が見られた場合は直ちに服用を中止し、お近くの医療機関を受診してください。
禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。
禁忌
妊娠中の方はご使用いただくことが出来ません。
また、このお薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。
治療による主なリスク・副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
1.重大な副作用
1)間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音異常(捻髪音)等が現れた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等が現れた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに連絡するよう患者に対し注意を行う。
2)偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム貯留・体液貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。
3)ミオパシー:低カリウム血症の結果としてミオパシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・四肢麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。
4)肝機能障害、黄疸:著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいAl−P上昇、著しいγ−GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5)腸間膜静脈硬化症:長期投与により、腸間膜静脈硬化症が現れることがある。繰り返し腹痛、繰り返し下痢、繰り返し便秘、繰り返し腹部膨満等が現れた場合、又は便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡等の検査を実施するとともに、適切な処置を行う(なお、腸管切除術に至った症例も報告されている)。
2.その他の副作用(頻度不明)
1)過敏症:発疹、そう痒等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
2)自律神経系:不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等。
3)消化器:食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、軟便、下痢等。
4)泌尿器:排尿障害等。
(重要な基本的注意)
1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避ける。
2.本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止する。
3.サンシシ含有製剤の長期投与(多くは5年以上)により、大腸の色調異常、大腸浮腫、大腸糜爛、大腸潰瘍、大腸狭窄を伴う腸間膜静脈硬化症が現れる恐れがあるので、長期投与する場合にあっては、定期的にCT、大腸内視鏡等の検査を行うことが望ましい。
4.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意し、ダイオウを含む製剤との併用には、特に注意する。
5.ダイオウの瀉下作用には個人差が認められるので、用法・用量に注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.マオウ含有製剤、エフェドリン類含有製剤、モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤、甲状腺製剤(チロキシン、リオチロニン)、カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプレナリン)、キサンチン系製剤(テオフィリン、ジプロフィリン)[不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等が現れやすくなるので、減量するなど慎重に投与する(交感神経刺激作用が増強されることが考えられる)]。
2.カンゾウ含有製剤、グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤[偽アルドステロン症が現れやすくなり、また、低カリウム血症の結果として、ミオパシーが現れやすくなる(グリチルリチン酸は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[本剤に含まれるダイオウ(子宮収縮作用及び骨盤内臓器の充血作用)、無水ボウショウ(子宮収縮作用)により流早産の危険性がある]。
2.授乳中の婦人には慎重に投与する[本剤に含まれるダイオウ中のアントラキノン誘導体が母乳中に移行し、乳児の下痢を起こすことがある]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。
(その他の注意)
本剤には無水ボウショウが含まれているので、治療上食塩制限が必要な患者に継続投与する場合は注意する。
五苓散エキス細粒
この治療で使用される五苓散エキス錠は医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
漢方薬の飲み薬です。美容医療においては、主にむくみの改善を目的に用いられます。
主な効能として、
喉が渇いて、尿量が少なく、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う
「水瀉性下痢(水のような下痢)、急性胃腸炎(しぶり腹を除く)、暑気あたり(夏バテ)、頭痛、むくみ」
の改善が期待されます。
通常、成人1日6.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に内服してください。なお、年齢、体重、症状により適宜増減してください。
【使用上の注意】
このお薬を使用して、体調に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、お近くの医療機関を受診してください。
禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。
禁忌
禁忌は添付文書上記載がなく、設定されていません。
当院で処方を希望される方へ
添付文書上に記載はありませんが、安全面を考慮し、このお薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。
治療による主なリスク・副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
1.過敏症:(頻度不明)発疹、発赤、そう痒等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
2.肝臓:(頻度不明)肝機能異常(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等)。
(重要な基本的注意)
1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避ける。
2.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。
参考:五苓散エキス添付文書
ビオスリー配合錠
この治療で使用されるビオスリー配合錠は医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
腸内細菌を整える飲み薬です。
1日3回、食後に1錠内服してください。(症状により1回2錠、1日3回まで増やすことができます)
禁忌
禁忌は添付文書上記載がなく、設定されていません。
治療による主なリスク・副作用
該当しない
一般臨床成績において 355 例中、特にビオスリー配合散、ビオスリー配合錠によると思われる 副作用は報告されていない。
参考:ビオスリー錠添付文書
ビオスリー錠インタビューフォーム
ダイエットサポートセット(プレミアム)
上記の三種類のお薬に、
・ゼニカル
という油分の吸収を阻害し、体外に排泄する作用を持つお薬を加えたセットです。
ゼニカルに関してはこちらの記事をご参照ください。