ジャルプロスーパーハイドロを打つ場所と位置
ジャルプロスーパーハイドロは、顔面の支持靭帯(retaining ligament)や皮膚構造に直接アプローチすることで、自然なリフトアップと肌質改善をもたらす注入療法です。本記事では、推奨されている7つの注入ポイントについて、解剖学的構造や目的を交えて解説します。

Orbital thickening(眼窩肥厚)
眼窩周囲は加齢によって皮下脂肪が減少し、くぼみやクマが目立つエリアです。「Orbital thickening」とは、下眼瞼の骨縁周囲に存在する肥厚した組織を指し、ここに0.2ml程度のジャルプロを注入することで、目元のたるみやクマの改善を図ります。
Zygomaticus ligament(頬骨靱帯)
頬骨靱帯は、頬のリガメントの中でも中心的な支持構造で、ミッドチークの下垂を防ぐ役割を担っています。この部位への注入により、靭帯の支持力を高めながらミッドフェイスのボリュームロスを補正できます。
0.2ml前後を深層に注入するのが適しています。
Platysma auricular fascia(耳介筋膜形成腱)
耳の前後を走行する筋膜線維で、下顔面〜側頬の支持構造に関与します。この部位はリガメントと筋膜が混在する複合的な構造であり、ジャルプロによる注入は皮膚のハリや下顔面の輪郭形成に効果的です。
耳下から顎にかけて軽度なリフティング効果も見込める部位です。
Upper Masseteric cutaneous ligament(上部咬筋皮靱帯)
咬筋の上部を走行する靱帯で、頬の外側に位置します。老化に伴いこの支持靱帯の緩みが発生すると、法令線や頬のたるみに繋がります。ここに0.2mlのジャルプロを注入することで、支持構造の強化が可能です。
Masseteric cutaneous ligament(咬筋皮靱帯)
口角外側から耳前へと続くラインに沿ったリガメントで、下顔面の輪郭形成に関わる重要な部位です。下垂が進行しやすい部位でもあるため、0.2mlの注入によって、輪郭の引き締めと皮膚の質感改善が期待されます。
Mandibular septum(下顎中隔)
下顎骨の内部を縦方向に仕切るように存在する組織で、口角下から顎先にかけての支持に関わります。ここが緩むことでマリオネットラインや下顎縁のぼやけが目立ちます。この部位への0.2mlの注入は、下顔面のシャープさを保つ鍵となります。
Chin(顎)
顎先へのジャルプロ注入は、輪郭形成において極めて有効です。特に女性のVライン形成や男性の立体的な顎形成にも活用され、0.1mlの少量注入で十分な効果が見込めます。
まとめ:木のような靱帯構造へのアプローチ
ジャルプロスーパーハイドロの注入ポイントは、顔面の支持靭帯を「木の幹と枝」のようにとらえ、コラーゲンによる靱帯再生・支持力強化・脂肪体の再構築を促すことで、リフトアップと肌再生を両立する革新的な治療法です。
支持靱帯とは
支持靱帯(retaining ligaments)とは、顔面の骨格や深層筋膜から皮膚や皮下脂肪を点で吊り上げて支える繊維性組織です。顔の構造を「木」に例えるなら、支持靱帯は骨(幹)から真皮(枝葉)をつなぎ止める繊維のような存在であり、加齢によりこの靱帯が緩むことで、顔のたるみが進行します。
顔面には主要な5つの支持靱帯が存在し、それぞれが異なる方向のたるみの原因となります。
① orbicularis retaining lig.(眼輪筋靱帯)
目の周囲に存在し、主に下眼瞼の構造を支持しています。この靱帯の外側が緩むと、目元のクマやたるみ、涙袋の膨らみが強調されやすくなります。
② zygomatic lig.(頬骨靱帯)
頬骨に沿って走行し、中顔面のボリュームを支える重要な靱帯です。図でも示されている通り、orbicularis lig.の外側よりもさらにたるみやすい部位とされ、ここが緩むと法令線が深くなります。
③ maxillary lig.(上顎靱帯)
上顎骨の前面を支える靱帯で、眼窩下から口角にかけての皮膚を固定しています。加齢によりこの靱帯が緩むと、頬の重みが下がり、マリオネットラインの一因となります。
④ masseteric lig.(咬筋靱帯)
咬筋(エラの筋肉)の周囲を支持し、側頬から下顎縁を引き上げる働きがあります。下部の方がよりたるみやすく、内側下方にたるみやすいという特徴があります。
⑤ mandibular lig.(下顎靱帯)
顎先の左右に存在し、フェイスラインやあご下の輪郭を維持します。この部位が緩むと、二重顎や下顔面のぼやけた印象を助長します。
支持靱帯の多くはコラーゲン線維から構成されており、加齢や紫外線、表情筋の酷使などによって徐々に弾力と強度を失い、構造的な緩みが生じます。その結果、皮下脂肪が下垂し、顔全体の輪郭が崩れてしまうのです。
この靱帯の緩みに着目し、ジャルプロスーパーハイドロのような注入製剤では、靱帯周囲にアプローチすることでコラーゲン再生を促進し、支持力を回復させる効果が期待されています。的確な部位に注入することで、顔全体の自然な引き締めと若返りが実現します。











