ピコレーザーで治療できるシミの種類と鑑別方法

ピコレーザーで治療できるシミの種類と鑑別方法

ピコレーザーで治療できるシミの種類は、老人性色素斑（日光でできる一般的なシミ）に最も効果が高いです。1回で消えることもあればも複数回必要なこともあります。ソバカスは薄くはなりますが、DNAが原因なので薄くなっても時間が経つと再発をします。ADMは強い出力のスポット照射が必要なので、トーニングやフラクショナルではあまり効果がありません。色素沈着は全てのレーザーで改善することができない可能性があります。肝斑はトーニングが唯一効果があると言われていますが、白斑という副作用リスクがあります。

あなたのシミの種類が何かを理解したら、美白美肌を目指す方で、色素沈着の改善目的以外であればピコトーニングがおすすめ、老人性色素斑やソバカスを薄くしたい方はピコトーニング+ピコフラクショナルの併用がおすすめ、ピンポイントでシミやソバカスを薄くしたい方にはピコトーニング+ピコフラクショナル+ピコスポットの併用がおすすめです。

目的別おすすめのピコレーザー

目的によって適切なピコレーザーの種類が異なるため、診断をしっかり行い、適切なモードを選択することが重要 です！

シミの種類別おすすめのピコレーザー

シミの種類によって適切なピコレーザーの種類が異なるため、診断をしっかり行い、適切なモードを選択することが重要 です！

※ADMは保険適用になる可能性があります。当院は自由診療のみのため治療いたしません。

シミの種類と鑑別方法

シミにはさまざまな種類があり、それぞれに適した治療方法があります。ピコレーザーは、異なる波長と照射モードによって特定のシミに対して高い効果を発揮します。本記事では、シミの種類とその鑑別方法、さらにピコレーザーの適応とそれぞれのモードの特徴について詳しく解説します。

1. 老人性色素斑（日光性色素斑）

特徴：

• 紫外線によるダメージが蓄積し、30代以降に発生しやすい。
• 頬や手の甲、腕など露出が多い部分にできる。
• 円形で境界がはっきりしている ことが多い。

適したピコレーザー治療
✅ ピコスポット（532nm / 730nm）

• 高出力のスポット照射でメラニンを破壊し、1回の治療で消えることもある。
• ダウンタイムあり（かさぶたができる）7~10日間はテープ保護が必要。その後、一旦シミが消えて、その後色素沈着が生じ、その色素沈着は数ヶ月から数年の期間をかけて消えていきます。

2. そばかす（雀卵斑）

特徴：

• 遺伝的要因が強く、幼少期から現れることが多い。
• 小さな茶色の斑点が鼻や頬に広範囲に分布。
• 紫外線で濃くなることがある。

適したピコレーザー治療
 ✅ ピコフラクショナル（730nm）

• 広範囲のシミに作用し、メラニンを分解。
• ダウンタイムは当日赤みが出る程度。

✅ ピコスポット（532nm / 730nm）

• 濃いそばかすにはピコスポットでピンポイント照射が効果的。
• 再発しやすいため、定期的な治療が必要。
• ダウンタイムあり（かさぶたができる）7~10日間はテープ保護が必要。その後、一旦シミが消えて、その後色素沈着が生じ、その色素沈着は数ヶ月から数年の期間をかけて消えていきます。

3. ADM（後天性真皮メラノサイトーシス）

特徴：

• 20代〜30代で発症しやすい。
• 目の下や頬骨周辺に灰色〜青色のシミが広がる。
• 真皮層（肌の深い部分）にメラニンが沈着している。

適したピコレーザー治療
 ✅ ピコスポット（730nm）

• 深部まで届く高出力のスポット照射が必要。
• トーニングやフラクショナルでは効果がない。

4. 炎症後色素沈着（PIH, Post-Inflammatory Hyperpigmentation）

特徴：

• ニキビ跡や傷、レーザー治療後の色素沈着として現れる。
• 茶色〜黒色のシミとして見える。
• 時間が経つと自然に薄くなることが多い。

適したピコレーザー治療
 ✅ ピコトーニング（1064nm）

• 低出力でメラニンを徐々に分解し、肌のトーンを均一化。
• ダウンタイムなし。

⚠ 注意点:

• 炎症が続いている状態でレーザーを当てると悪化する可能性があるため、慎重に判断が必要。
• 外用薬（ハイドロキノン、トレチノイン）や内服（トラネキサム酸）の方が有効な場合もある。

5. 肝斑

特徴：

• 30代以降の女性に多く見られる。
• ホルモンバランスの影響で発生し、頬の高い位置に左右対称に広がる。
• 摩擦や刺激が原因になったり、悪化しやすい。そもそも肌を擦らないように生活してください。

適したピコレーザー治療： ✅ ピコトーニング（1064nm）

• 唯一推奨されるレーザー治療法。
• 低出力でメラニンを徐々に分解し、肝斑を薄くする。
• ダウンタイムなし。

⚠ 注意点:

• 強いレーザー照射は逆効果（悪化する）。
• 白斑（色素が抜けるリスク）があるため、慎重に施術する必要がある。

ピコレーザーの種類と適応

✅ まとめ

1. ピコスポット（532nm / 730nm）
   → 老人性色素斑、濃いそばかす、ADMに効果的。
   → 高出力でピンポイント照射が必要。
   → ダウンタイムあり（かさぶた形成）。
2. ピコフラクショナル（730nm）
   → 広範囲のそばかす、全体的なシミに効果的。
   → 低〜中出力で肌全体に作用。
   → ダウンタイムは当日赤みが出る程度。
3. ピコトーニング（1064nm）
   → 肝斑や炎症後色素沈着、くすみに効果的。
   → 低出力でメラニンを徐々に分解。
   → ダウンタイムなし。

まとめ

• ピコレーザーは「老人性色素斑」「そばかす」「ADM」に特に効果的

• 肝斑は、慎重に低出力のピコトーニングを使用

• シミの種類を正しく鑑別し、適切な治療方法を選ぶことが重要

シミ治療を検討している方は、専門医の診断を受けた上でピコレーザーを選択するのがベスト です！

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