ISOTRETINOIN & ALCOHOL GUIDE
お酒は飲める?飲酒と採血の注意点
「何杯なら大丈夫」と一律に決めず、肝機能・中性脂肪・飲酒習慣から考えます。
結論:服用中の飲酒はできるだけ控え、飲酒習慣や予定を処方医へ伝えてください。イソトレチノインと飲酒はいずれも肝機能や中性脂肪へ影響し得るため、「適量なら問題ない」とは一律に言えません。空腹時脂質検査の前は、飲酒後少なくとも36時間を空けるよう記載する海外添付文書があります。
飲む頻度・量・直近の飲酒日、肝疾患や脂質異常症の有無を伝え、検査値に合わせて医師と判断してください。
※自由診療。イソトレチノインのニキビ治療は国内未承認です。飲酒可否・検査頻度・用量は医師が個別に判断します。
イソトレチノイン服用中の飲酒を控える理由

飲酒を控える主な理由は、イソトレチノインとアルコールの双方が肝機能と血中脂質へ影響し得るためです。一緒に飲むと直ちに特定の症状が出る、と単純に説明できる相互作用ではありませんが、検査値の上昇や副作用の見逃しを防ぐため、飲酒量を減らし、医師へ申告することが勧められます。
イソトレチノインでは、肝酵素、中性脂肪、コレステロールの変化が報告されています。多くは軽度から中等度ですが、本人に自覚症状がないまま変化することもあります。アルコールは肝臓で代謝され、多量飲酒や習慣飲酒は中性脂肪を上げる要因にもなるため、治療中の安全評価を複雑にします。
英国の患者向け添付文書は、服用中は飲酒しないか、少なくとも普段より減らすことを案内しています。詳しい薬の作用はイソトレチノイン治療の基本も確認してください。
何杯までなら安全?一律の上限を決められない理由
ビール何杯、ワイン何杯までなら安全という共通の上限は、イソトレチノイン服用者全員には設定できません。体格、性別、飲酒頻度、肝機能、中性脂肪、糖尿病、肥満、併用薬、服用量によって影響が異なるためです。
同じ1杯でも、食事を取らず短時間に飲む場合、連日飲む場合、複数種類を重ねる場合では身体への負担が変わります。「昨日は大丈夫だった」「友人は飲めた」という経験を、自分の安全基準にはできません。
記事で決められないこと
安全な杯数、飲酒できる頻度、休薬すべき日数、翌日の服用再開時刻は、一般記事だけでは決められません。検査値と診察をもとに処方医が判断します。
飲酒予定があるからと自己判断で服用を飛ばす、倍量で埋め合わせる、一時中断後に再開するといった調整は避けてください。
飲酒を特に控えるべき人
肝機能異常や中性脂肪高値がある方、習慣的に飲酒する方は、飲酒を控えたうえで処方医へ必ず申告してください。米国添付文書でも、飲酒量が多い人は高トリグリセリド血症のリスクが高い群として挙げられ、より頻回な脂質検査が検討されています。
検査・持病
肝酵素上昇、中性脂肪・コレステロール高値、脂肪肝、肝疾患、糖尿病。
生活習慣
連日の飲酒、一度に多く飲む習慣、食事を取らずに飲む、肥満。
治療・薬
肝臓や脂質へ影響する薬・サプリを使用中、過去に薬で肝機能異常が出た。
該当するから必ず服用できない、という意味ではありません。治療の利益とリスクを比べ、開始前の検査、用量、再検査の時期、飲酒制限を個別に決めます。自己申告を控えると、医師が適切な検査計画を立てにくくなります。
採血前は飲酒後36時間を空ける
米国添付文書では、空腹時脂質検査を受ける前に、飲酒後少なくとも36時間を空けるよう記載されています。飲酒は中性脂肪などの検査値へ影響し、普段の状態と薬の影響を評価しにくくする可能性があるためです。
「採血前日の夜だけ避ければよい」とは限りません。たとえば月曜日の朝に採血する場合、直前の週末の飲酒時刻によっては36時間に届かないことがあります。採血予約を取る際に、最後に飲んだ日時と量を確認してください。
| 採血前の確認 | 伝える内容 | 避けること |
|---|---|---|
| 最終飲酒日時 | 何時まで、何を、どの程度飲んだか | 日時を曖昧にする |
| 食事・空腹時間 | 医療機関からの絶食指示を確認 | 自己判断で水分まで制限する |
| 薬・サプリ | 処方薬、市販薬、サプリの名称 | 検査のため無断で中止する |
すでに飲酒してしまった場合は隠さず、採血を予定どおり行うか延期するかを医療機関へ確認してください。検査項目はイソトレチノイン処方前の血液検査でも確認できます。
飲み会・会食・旅行の予定があるとき
予定が分かっている段階で処方医へ伝え、当日に自己判断で休薬や増減をしないことが大切です。治療開始を少しずらす、飲酒を伴わない参加方法を選ぶ、ノンアルコール飲料へ変更するなど、状況に応じて計画できます。
「薬を飲んでいない時間なら飲酒してよい」とは限りません。薬と代謝物は服用直後だけ体内にあるわけではなく、飲酒の影響もその場だけではありません。服用時刻と飲酒時刻を数時間ずらすだけで安全になる、と考えないでください。
予定前に決めておくこと
・飲酒しない選択を周囲へどう伝えるか
・ノンアルコール飲料を選べるか
・次回採血まで36時間以上空けられるか
・体調変化が出た場合の連絡先
忘年会、結婚式、旅行など複数の予定が続く場合は、飲酒する日だけでなく、その後の採血や診察まで含めて相談してください。
飲酒後に気をつける症状と受診目安
黄疸、濃い尿、強い上腹部痛、繰り返す嘔吐、意識の変化などがあれば、飲み過ぎと決めつけず医療機関へ相談してください。症状が強い、急に悪化した、呼びかけへの反応が悪い場合は、救急要請を検討します。
イソトレチノインでは、肝障害、膵炎、頭蓋内圧亢進など重い副作用が添付文書上で注意されています。アルコールによる二日酔いと症状が重なると、受診の判断が遅れる可能性があります。
早めに処方医へ
強いだるさ、食欲不振、持続する吐き気、右上腹部の痛み、体調変化。
至急相談・救急を検討
黄疸、濃い尿、激しい上腹部痛、繰り返す嘔吐、意識障害、けいれん。
翌日の服用をどうするかは症状と飲酒量で判断が変わります。自己判断で再開・倍量服用せず、処方医または救急医療へ相談してください。ほかの緊急サインはイソトレチノインの副作用と受診目安で確認できます。
処方医へ伝える飲酒情報
「たまに飲みます」だけでなく、頻度、1回量、飲む速さ、直近の飲酒日を具体的に伝えてください。正確な申告は責めるためではなく、採血の時期と治療の安全性を判断するために必要です。
・週に何日飲むか、飲まない期間を作れるか
・1回に飲む種類と量、短時間に多く飲むことがあるか
・直近の飲酒日時、次の会食や旅行予定
・過去の肝機能、中性脂肪、コレステロールの値
・糖尿病、肥満、脂肪肝、肝疾患、併用薬・サプリ
飲酒量を減らすことが難しい、記憶を失うほど飲む、仕事や家庭へ影響している場合は、その点も率直に相談してください。治療開始より先に飲酒の健康問題へ対応した方がよい場合があります。
イソトレチノインとお酒のよくある質問
飲酒に関する判断は「他の人が平気だったか」ではなく、自分の検査値と医師の指示を基準にします。
服用中はお酒を一滴も飲めませんか?
一律の禁忌として示されているわけではありませんが、英国の添付文書は飲酒しないか、少なくとも普段より減らすよう案内しています。まず処方医へ相談してください。
適量なら問題ありませんか?
「適量」の影響は肝機能、中性脂肪、飲酒習慣、体格、併用薬で異なるため、問題ないとは一律に言えません。できるだけ控え、検査値を確認します。
飲み会の日だけ薬を休めばよいですか?
自己判断で休薬しないでください。服用時刻をずらすだけで安全になるとは限らず、治療効果や副作用評価にも影響します。
採血の前日は飲まなければ大丈夫ですか?
米国添付文書では飲酒後少なくとも36時間を空けるよう記載されています。前日だけで36時間に届かないことがあるため、最終飲酒時刻を確認してください。
飲酒後に体調が悪いとき、翌日の薬はどうしますか?
症状と飲酒量によって判断が異なります。自己判断で服用・倍量調整をせず、処方医へ連絡してください。黄疸、激しい腹痛、繰り返す嘔吐、意識障害は至急相談します。
乾燥や肝機能・脂質以外の注意点はイソトレチノインの副作用と受診目安にまとめています。
まとめ|飲まない・減らす・申告する
服用中は飲酒をできるだけ控え、予定と習慣を申告し、採血前は飲酒後36時間以上を空けることが安全管理の基本です。安全な杯数を記事だけで決めたり、飲酒日に合わせて自己判断で休薬したりしないでください。
治療開始前に肝機能・脂質を確認し、服用中も必要な時期に再検査します。現在の検査値、飲酒頻度、持病、併用薬を伝えたうえで、イソトレチノインWebカウンセリングや診察で相談してください。
【自由診療】イソトレチノインのニキビ治療は国内未承認です。主な副作用は皮膚・口唇・眼・鼻の乾燥、肝機能・脂質の変化、筋肉・関節症状などです。妊娠中・授乳中は服用できません。服用中の飲酒はできるだけ控え、飲酒習慣を医師へ申告してください。効果・副作用には個人差があります。

この記事の監修者
レナトゥスクリニック統括院長 副田 周
国立富山大学医学部医学科卒業。大手美容外科院長を経て、レーザー医療脱毛における高い安全性と確かな脱毛効果を両立するスペシャリスト。
効果が高く、痛みが少ない脱毛治療を実現するためには、レーザー機器への深い理解と高度な技術力が必要です。レナトゥスクリニックの主力脱毛機器『GentleMax Pro Plus』を中心に、一人ひとりの肌質・毛質に最適化したオーダーメイド脱毛を行っており、年間数千件以上の豊富な脱毛施術実績を誇ります。
症例写真の実績はこちら
・アラガン社ジュビダームビスタ®認定医 / ボトックスビスタ®認定医 / レーザー脱毛士








