機械が良いだけでは抜けない
医療脱毛の照射方法と注意点
ショット式・蓄熱式・吸引式の違いと「技術」の真実
「良い脱毛機を使っているクリニックなら安心」と思っていませんか?
実は、脱毛効果は「機械の性能」×「照射技術(当て方)」で決まります。
どんなにハイスペックな機械でも、肌に対して垂直に当たっていなかったり、隙間だらけの照射では効果は半減してしまいます。
この記事では、主要な3つの照射方法の違いと、効果を左右するマニアックな「照射技術の秘密」について医師が解説します。
目次
- 1. 3つの照射方法(ショット式・蓄熱式・吸引式)の違い
- 2. 【専門医が解説】脱毛効果を左右する「照射技術」の秘密
- 3. なぜ「熱破壊式 × 大口径スポット」が最強なのか?
- 4. まとめ:機械スペック×照射技術=最大効果
目次
1. 3つの照射方法(ショット式・蓄熱式・吸引式)の違い
医療脱毛には大きく分けて3つの照射方式があります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを整理しましょう。
| 方式 | ① ショット式 (熱破壊式) | ② 蓄熱式 (SHR) | ③ 吸引式 |
|---|---|---|---|
| 仕組み | 高出力で1発ずつ照射し、毛根を破壊 | 低出力で連射し、熱を溜めてダメージを与える | 皮膚を吸い上げて伸ばしながら照射 |
| メリット | 実績豊富・効果確実 ジェル不要で快適 | 痛みが少ない | 深達度が高い 色黒肌への影響減 |
| デメリット | 痛みを伴う | 技術差が出やすい 効果にムラがある | 凹凸部(VIO顔など)や痩せ型には使えない |
2. 【専門医が解説】脱毛効果を左右する「照射技術」の秘密
なぜ「ショット式(熱破壊式)」が推奨されるのか?
それは、「誰が打っても効果を出しやすい(再現性が高い)」からです。
逆に、蓄熱式や吸引式には構造上の落とし穴があります。
① スポットの並べ方(オーバーラップ)の重要性
レーザーの端は「弱い」
レーザーの照射スポット(円形)は、中心部はエネルギーが強いですが、縁(フチ)の部分は弱くなっています。
そのため、丸いスタンプをただ並べるだけでは、隙間や出力不足の箇所ができてしまいます。
これを防ぐために、「10〜20%重ねて(オーバーラップさせて)打つ」という技術が必要です。

⚠️ 蓄熱式の弱点
蓄熱式はハンドピースを絶えず動かしながら連射するため、「均一に重ねる」ことが物理的に不可能です。
何発も重なって熱すぎる場所や、逆にスカスカで当たっていない場所ができやすく、これが「蓄熱式は効果にムラがある」と言われる最大の原因です。
② ハンドピースの「距離」と「角度」
距離:離れるとパワーダウン
レーザー光はハンドピースから出ると拡散して広がります。
皮膚から少しでも浮くと、スポット面積が広がってしまい、密度(フルエンス)が低下して効果が落ちます。
※当院では「ディスタンスゲージ」を使用し、常に一定の距離を保ちます。
角度:垂直が命
皮膚に対して「垂直」に当てないと、スポットが楕円形になりパワーが分散します。
さらに、斜めに打つとレーザーが届く深さ(深達度)も浅くなり、毛根まで届きません。
💡 技術力の差が出るポイント
腕や足のような「筒状の部位」や、VIO・顔のような「凹凸のある部位」に対して、常に垂直をキープし続けるには、高度な看護師の技術が必要です。
3. なぜ「熱破壊式 × 大口径スポット」が最強なのか?
上記の技術的な課題をクリアする最適解が、「熱破壊式」かつ「スポットサイズが大きい機械(ジェントルマックスプロプラス)」です。
- ✅ ショット数が減る
スポットが大きいと、全体のショット数が減るため、オーバーラップのミスや隙間ができるリスクが激減します。 - ✅ 深達度が深い
物理学的に、スポット径が大きいほど光は深くまで届きます。深い毛根も逃しません。 - ✅ 垂直に当てやすい
安定感があり、肌に垂直に密着させやすいため、エネルギーロスがありません。

機械スペック × 照射技術 = 最大効果
最高の機械を使うのは当たり前。
それを使いこなす「技術」があって初めて、本物の脱毛効果が生まれます。
レナトゥスクリニックは、機械にも技術にも一切妥協しません。
さらに詳しく知りたい方は以下におすすみください。
医療脱毛には様々な脱毛機があります。
実は、脱毛器毎に、照射方法が違います。
照射方法は、
①ショット式(メラニン選択式、色素選択性)
②蓄熱式
③吸引式
に分類されます。
今回は、脱毛の照射方法とそれぞれのメリット、デメリットを解説させて頂きます。
ショット式
ショット式脱毛器は、単発のレーザー照射でメラニンを媒介として、毛包・毛乳頭・バジル領域を熱破壊します。
レーザー脱毛器が開発された当初からの方式で、20年以上経過した現時点で最も普及台数が多い機種です。
照射後早期から患者様の脱毛実感が良く、減毛効果の確実性と安定性に実績があります。
操作も簡単なので、施術看護師の違いによる脱毛効果の差が出にくく、やる気があれば技術を習得するまでの時間も短いとされています。
さらに、脱毛時にジェルを必要としない機種がほとんどで、ジェルが不要で、ベタつきや冷たさの不快感がなく脱毛ができる点も魅力的です。
蓄熱式
蓄熱式脱毛器は、低フルエンスで1秒間に5~10発(5~10Hz)で断続的にレーザーを照射することで、文字通り毛包周囲に蓄熱して徐々に温度を上昇させ、毛包・バルジ領域・毛の調節因子を変性させます。
過剰な温度上昇が少ない分、ショット式と比較して痛みが少ないのが特徴です。
また、毛の色、毛根の深さや毛周期の影響を受けにくく、産毛や金髪にも有効と発売当初は言われていましたが、実際には毛の色、毛周期の影響をショット式と同様に受け、金髪には効果がほぼありませんでした。
スキンタイプの濃い患者様でも、ダイオードレーザーを使用している蓄熱式脱毛器が多いことから、比較的安全に施術が出来ます。
しかし、蓄熱式脱毛では各脱毛部位での脱毛終了のエンドポイント(脱毛効果が出るくらい照射ができたか)の見極めが必要であり、施術看護師により脱毛効果に差がでやすくなっています。
スタッフの多いクリニックでは、手技の統一と教育に時間がかかるのが特徴です。美容の看護師は離職率も比較的高いことが知られており、このこともより一層手技の技術差の原因となっています。
また、蓄熱式脱毛では硬毛化が起こりにくいと言われていましたが、処置件数が増えるとともに、硬毛化も通常通り起こることがわかってきました。硬毛化の確率はショット式よりも低い傾向があるとも言われています。
照射時間は、ショット式と比較して短いですが、ジェルの拭き取り時間が必要です。
吸引式
吸引式脱毛器は皮膚を伸展させることで、毛根が表皮に近づき効率的にレーザーをターゲットに到達させることができます。
吸引されることで皮下血管の血流も減少し赤色が減るので、肌の色による影響も最小限に抑えられます。吸引式は1ショットの照射面積が大きいメリットがありますが、細かい部位や曲面等、痩せの方には吸引しにくく使えないデメリットがあります。
医療脱毛の照射方法(ショット式・蓄熱式・吸引式)まとめ表
| メリット | デメリット | |
| ショット式 | 照射後早期から患者様の脱毛実感が良く、減毛効果の確実性と安定性に実績 やる気があれば技術を習得するまでの時間も短い ジェルが不要 | 蓄熱式と比較すると痛みが強い |
| 蓄熱式 | ショット式と比較して痛みが少ない 硬毛化の確率はショット式よりも低い傾向がある | 施術看護師により脱毛効果に差がでやすくなっています |
| 吸引式 | 毛根が表皮に近づき効率的にレーザーをターゲットに到達させる 肌の色による影響も最小限に抑えられます | 細かい部位や曲面等、痩せの方には吸引しにくく使えない |
まとめ
- ショット式は効果と安全性に実績がある
- 蓄熱式はショット式と比較して痛みが少ないが、施術看護師により効果に差が出やすい
- 吸引式は毛根を近づけ、肌の色の影響も少なし脱毛効果を高めるが、凹凸のある部位には使用できない
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この記事の監修者
レナトゥスクリニック統括院長 副田 周医師
国立富山大学医学部医学科卒業。大手美容外科院長を経て、医療脱毛特化のレナトゥスクリニックを開業。医療レーザー脱毛における安全性とプロトコル設計に注力し、レーザー機器の特性に応じた出力・パルス幅・スポットサイズの個別最適化を行います。主力機器『GentleMax Pro Plus』を用い、肌質・毛質ごとの設定を医師管理下で運用しています(効果には個人差があります)。
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