小さな顎、曲がった顎、割れた顎・・・。色々な顎のタイプがあります。または、顎よりも口が前に出ている、いわゆる「口ゴボ」と言われる骨格の方もいらっしゃいます。
中にはそれをコンプレックスに感じてしまって自信を持てない人もいるのではないでしょうか。
顎についてのお悩みは、毎日の診療の中でもご相談が多いところです。
顎の形がととのうと、輪郭がシャープに見えメリハリのある顔になります。また、鼻から顎にかけての直線(Eライン)がそろうと、バランスのよい綺麗な横顔になります。
そんな理想の顎を目指す方法の一つとして、皮膚を切らず比較的短時間で受けられる美容施術を知っているでしょうか。

尖った顎や丸みのある顎、シャープな輪郭など、希望と診察結果に合わせて形を調整します。「やった感」を抑えたナチュラルな変化を目指せるため、周囲に気づかれにくい仕上がりを希望する方にも選択肢となります。施術時間は比較的短い傾向がありますが、注射時の痛みや腫れには個人差があります。
しかし、ヒアルロン酸注入もデメリットがあることは否めません。今回は、顎ヒアルロン酸のデメリットについて解説します。理解しておくと、施術前に医師へ確認すべき点を整理できます。
顎ヒアルロン酸のデメリット
結論:顎ヒアルロン酸 デメリットは、仕上がりのミスマッチ、持続期間、違和感、腫れ・内出血、骨への圧迫リスクです。注入量の目安は1cc〜2ccで、顎の形や筋肉、左右差を診察し、ボラックスなどの製剤と注入位置を決めます。数値や経過には個人差があります(2026年7月31日更新)。
形が綺麗にならない

要因としては①ヒアルロン酸の量が足らない②顎の筋肉が強い③顎にもともと左右差があることが考えられます。
①は顎が小さい・顎の面積が大きい、顎のたるみが多いなど、ヒアルロン酸の量と顎の形状がミスマッチして形がキレイにでないことがあります。顎ヒアルロン酸の注入量は平均して1cc〜2ccです。カウンセリングで医師に十分な量を提案してもらいましょう。
②顎の筋肉はオトガイ筋といって口を閉じる働きをします。顎の小さい人はこの筋肉が発達しやすく、注入したヒアルロン酸を押し返してしまい、顎がシャープにならないことがあります。オトガイ筋が強いかどうかのチェックは、口を閉じた時に顎に梅干しジワができるかどうかで分かります。この筋肉をゆるめるには、ボトックス注射が有効です。筋肉による押し返しが弱くなることで、ヒアルロン酸注入で理想の顎に近づけることができます。
③はそもそも顔に左右差がある場合が多いです。顔が非対称で顔が曲がってしまっていると中心線がずれてしまうので、顎が曲がってしまうことがあります。
持続期間が短い

ヒアルロン酸はもともと体内にある保水成分です。製剤にもよりますが、1年〜1年半ほどで徐々に吸収されて減っていってしまいます。そのため、効果を持続させるには、定期的にヒアルロン酸を注入し続ける必要があります。
なお、注入を繰り返した後の持続期間にも個人差があります。
ヒアルロン酸の製剤は一生は残り続けないですが、逆にいうとそれはメリットとも言えます。
顔の構造は年齢とともに老化し、変わっていきます。もし、外科整形やシリコンのように一生残り続けてしまうものを挿入した場合、どうなってしまうでしょう。顔の変化に耐えられず、不自然になってしまったり、挿入物が浮き出てしまったりする可能性があります。
ヒアルロン酸は代謝されればなくなります。しかし、なくなった時点での顔のバランスを診察し、それに合うように再注入することでナチュラルな仕上がりを目指せます。持続期間が短い、というのはメリットにもなりうるのです。
違和感がある
顎に注入するヒアルロン酸は「ボラックス」という製剤で、比較的硬く形をつくりやすいものを使用します。そのため、注入した後は顎が突っ張って笑いにくい感じがあったり、顎に何か入っているような違和感を感じることがあります。
しかし、ヒアルロン酸は組織になじむまで時間がかかります。2週間から1ヶ月ほどで違和感が軽くなる傾向がありますが、経過には個人差があります。
また、もともと顎の筋肉(オトガイ筋)が発達している方は、ヒアルロン酸を注入すると筋肉がつったような感覚になることがあります。これは筋肉が強く、顎の狭いスペースの中で筋肉とヒアルロン酸が押し合ってしまうからです。(※顎の筋肉が強いかどうかは、口を閉じた時に顎に梅干しじわができるかどうかでわかります。しわができる人は顎の力が強いです。)
そこで、顎の筋肉が強い方にはボトックスの併用を提案することがあります。ボトックスは筋肉の緊張をゆるめる治療で、適応は医師が診察して判断します。
腫れ・内出血
ヒアルロン酸注入は、注射針を使うので腫れや内出血がでてしまうことがあります。数日〜1週間程度でおさまることが多いものの、経過には個人差があります。早く治すには当日〜数日は冷やしタオルなどで軽く冷やすのがよいでしょう。押さえすぎると形が崩れてしまうので注意が必要です。また、血行が良くなること(過度な運動・飲酒・サウナ・入浴など)は腫れ・内出血がひどくなってしまうため控えましょう。
腫れや内出血はお化粧で隠せる場合がありますが、程度には個人差があります。念のため、当日〜1週間は大事な用事が入らないようにしましょう。
骨が溶ける
顎のヒアルロン酸施術から数年後、CTで顎の骨吸収が確認されたという報告があります。これは、顎に注入したヒアルロン酸が骨に対して圧力となり、骨の産生よりも吸収の速度が上回ったためと考えられます。リスクを抑えるには、顎の形と組織を診察し、製剤や注入位置を医師が判断することが重要です。ヒアルロン酸は水分を保持する性質があり、体調変化などに伴って注入部位が腫れることがあります。製剤にかかわらず腫れが続く場合は施術を受けた医療機関へ相談してください。
顎ヒアルロン酸のデメリットを抑える確認事項
施術前は、顎ヒアルロン酸の適応、輪郭形成に使うボラックスの特徴、オトガイ筋が強い場合に検討するボトックスについて医師へ確認しましょう。製剤名だけで決めず、必要量、注入位置、左右差、過去の施術歴まで共有することが大切です。
顎ヒアルロン酸 デメリットのよくある質問
Q. 顎ヒアルロン酸は何cc必要ですか?
目安は1cc〜2ccですが、顎の大きさ、たるみ、左右差、希望する形によって異なります。診察で必要量を確認します。
Q. 持続期間はどれくらいですか?
製剤にもよりますが、目安は1年〜1年半です。吸収の速度や再注入の時期には個人差があります。
Q. 腫れや内出血は何日続きますか?
数日〜1週間程度が目安です。大切な予定がある場合は、その直前の施術を避けると判断しやすくなります。
Q. 注入後の違和感はいつまで続きますか?
2週間から1ヶ月ほどで軽くなる傾向がありますが、強い違和感や腫れが続く場合は施術を受けた医療機関へ相談してください。
顎ヒアルロン酸のメリット
ここまで顎ヒアルロン酸のデメリットについてお話ししてきました。デメリットだけでなく、適応が合う場合に期待できるメリットと限界をあわせて理解し、施術を受けるか判断しましょう。
シャープな輪郭へ
ヒアルロン酸注入で顎のボリュームがふえると、顎下のもたついた部分が緊張します。すると、ボヤけていた輪郭がはっきりくっきりします。シャープな輪郭は顔にメリハリをつけ、小顔に見える変化につながることがあります。
また、顎がなかった(小さかった)方や口ゴボに困っている方はヒアルロン酸を入れることで、印象の変化が期待できます。正面から見ると顎の一番下までが顔の大きさとして認識されます。顎の尖った部分までが顔の大きさとして認識されるので、顎ヒアルロン酸で立体感が出ると顔が小さく見えることがあります。
理想のEラインでキレイな横顔に
顎ヒアルロン酸はさまざまな顎のタイプに対応できます。割れた顎、ボコボコしている顎、丸い顎、尖った顎、曲がった顎など、顎のコンプレックスに合わせて形を調整できる点で、ヒアルロン酸注入はメリットがあります。
特にお悩みが多いのが、顎がない(小さい)、口ゴボの方です。骨格的に口が顎よりも前に出ており、顔が間延びして見えたり、二重顎のように皮膚がもたついてしまいます。これらは顎のボリュームが関係している場合があります。

顎ヒアルロン酸では、骨格や組織を診察し、皮膚を持ち上げるようにボリュームを補って顎の形を調整します。顎が前に出て、鼻から顎の直線(Eライン)がととのうと、横顔のバランスが変わることがあります。また、顎下のもたつきが引っ張られ、輪郭がはっきり見える場合があります。
施術時間が短い
顎ヒアルロン酸にかかる時間は5分〜10分ほどです。最初の針穴を開ける部分などで痛みを感じることがあり、感じ方には個人差があります。施術時間が比較的短いことは、顎ヒアルロン酸のメリットの一つです。
ヒアルロン酸注入は、施術時間が短いことがメリットです(部位によって例外があります)。予定との間隔や施術後の注意事項も含め、カウンセリングで確認しましょう。
注入直後から形を確認しやすい
ヒアルロン酸注入は成長因子やボトックスとちがい、注入直後から形の変化を確認しやすい施術です。ただし、腫れや内出血がある間は完成時の見え方と異なることがあります。
注入直後から形を確認できますが、腫れや内出血がおさまるまでは数日かかることもあるので、大事なご予定の直前に処置を受けることはおすすめしません。
また、ヒアルロン酸がなじむまでは2週間から1ヶ月程度かかることもあります。その間、刺激してしまったり揉んでしまうと形が崩れてしまうこともあるので、なるべく触らないようにしましょう。
ダウンタイムは比較的短い
ヒアルロン酸注入は皮膚を切らない処置です。注入は小さな針穴から入れるので、顔につくキズはこの針の痕だけです。針痕や腫れの程度には個人差があり、お化粧で隠せる場合もあります。腫れは注入場所にもよりますが、数日から1週間程度が目安です。
まとめ
顎ヒアルロン酸は、輪郭やEラインの調整を目指せる一方、腫れ・内出血、違和感、左右差、希望と仕上がりのずれ、骨への圧迫などのデメリットがあります。
顎は変化を確認しやすい部位の一つですが、適応と仕上がりには個人差があります。製剤にもよりますが、持続期間は1年〜1年半が目安です。
顎ヒアルロン酸のデメリットを抑えるには、顎の形、筋肉、左右差、必要量、製剤、注入位置を医師が診察することが重要です。レナトゥスクリニックでは、ヒアルロン酸注入を扱う医師が診察し、適応とリスクを説明します。ヒアルロン酸でみなさんのお悩みに寄り添えるように、日々技術を磨いています。顎ヒアルロン酸を検討する方は、まず無料カウンセリングでご相談ください。
顎ヒアルロン酸注入は自由診療です。腫れ、内出血、痛み、違和感、左右差、感染などのリスクがあり、効果や持続期間、必要量には個人差があります。
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この記事の監修者
レナトゥスクリニック統括院長 副田 周
国立富山大学医学部医学科卒業。大手美容外科院長を経て、ヒアルロン酸注入・ボトックス治療における自然な美しさと安全性の両立を追求する美容医療のスペシャリスト。
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・アラガン社ジュビダームビスタ認定医 / ボトックスビスタ認定医 / レーザー脱毛士









