ほうれい線消し方ためしてガッテンを現役美容皮膚科医が解説

ほうれい線消し方ためしてガッテンを現役美容皮膚科医が解説

ほうれい線消し方のためしてガッテンで解説されている方法は、顔に触れずに顔のリンパの流れを改善する方法です。顔に触れないので、よくある顔の靭帯や皮膚を痛めるマッサージと違い良い点です。肩を回しリラックスをし、耳下と鎖骨周囲からリンパの排出を助ける方法です。ただし、効果はむくみが一時的に改善することでほうれい線が改善する効果は期待できますが、持続性はなく根本的なほうれい線対策とはなりません。

ためしてガッテンのマッサージ方法

NHKの「ためしてガッテン」では、顔に触れずにほうれい線を改善するリンパマッサージが紹介されました。この方法は、顔の皮膚を引っ張ったり摩擦を加えたりすることなく、リンパの流れを促進し、むくみやたるみを改善することを目的としています。

肩回し

リラックスした状態で、両肩を後ろに向かって回します。手を下ろしたままでも構いません。このとき、鎖骨上部のくぼみを動かすことを意識してください。

鎖骨のマッサージ

鎖骨の下に指を当て、円を描くように3回さすります。皮膚をこすらず、一緒に動かすことがポイントです。

耳下から鎖骨へのリンパ流し

耳のすぐ下をさすり、人差し指と中指で耳を挟み、鎖骨に向かって手を滑らせてリンパを流します。強い力でこすらず、優しく行いましょう。

肩から鎖骨へのリンパ流し

肩の端から鎖骨に向けて手を滑らせ、次に肩甲骨から鎖骨へリンパを流します。日常生活での猫背や肩こりを解消し、体の巡りを改善します。

注意点

• 甲状腺異常、血圧異常、リンパ浮腫がある方は、このマッサージを避けてください。
• マッサージ中は皮膚を強くこすらず、優しいタッチで行いましょう。強い力でのマッサージは、色素沈着やシワ、たるみの原因となる可能性があります。

このリンパマッサージは、顔に触れずにほうれい線を改善できると話題になりました。しかし、深いほうれい線の場合は、他のマッサージ方法やケアを併用することも検討すると良いでしょう。

最新の研究でのマッサージ方法

2022年に発表された論文では、フェイシャルマッサージによる皮下組織やSMASの変化がリフトアップにつながっているのではないかと記載されていました。マッサージがリフトアップに効果的である可能性が示され、さらなる研究が期待されます。

フェイシャルマッサージの効果の主な要因として、血流およびリンパ流の増加が挙げられます。また、SMASや皮下脂肪組織の可動性も関与していると考えられます。本研究の結果は、フェイシャルマッサージが顔の形態変化に寄与し、特に皮下脂肪組織やSMASの引き締めおよびリフティング効果をもたらす可能性を支持しています。

Okuda, I., Takeda, M., Taira, M., Kobayashi, T., Inomata, K., & Yoshioka, N. (2022). 画期的なコンピュータ断層撮影技術を用いたフェイシャルマッサージの効果に関する客観的分析：予備的なパイロットスタディ。Skin Research and Technology、28、472-479。

本研究では、画期的なCT技術を使用し、フェイシャルマッサージが顔の表面と皮下構造に与える効果を詳細に分析しました。フェイシャルマッサージは、以下のような効果を示しました。

1. リフティング効果
   マッサージにより頬が頭側（上方向）に移動し、顔の輪郭が引き締まりました。
2. 引き締め効果
   頬の厚さが減少し、SMAS（表在筋膜腱膜系）の高さが増加しました。

これらの結果は、美容施術において有益な情報を提供すると同時に、フェイシャルマッサージに関する科学的な客観的エビデンスの蓄積に貢献するものです。本研究で得られたCT画像データは、新しい美容技術の開発に役立つと期待されます。

マッサージの手順と解説

ためしてガッテンと大きく異なる点は、顔を直接触るマッサージであることです。お肌の擦りすぎには注意が必要ですが、たるみやほうれい線に有効なマッサージであると考えられます。

1. 乳液の塗布
   • 手順: 手のひらに乳液を取り、顔全体に円を描くように塗布します。
   • 目的: 肌を保湿し、マッサージ中の摩擦を軽減するため。
2. 頬・頬骨・こめかみのマッサージ
   • 手順: 握った手の中指から小指までの背面を頬、頬骨、こめかみに置き、小さな円を描くように動かします。
   • 目的: 頬の筋肉を緩め、血流を促進します。
3. 顎下からこめかみへの引き上げ
   • 手順: 親指を顎の下に、他の指を鼻や口周りに置き、指をこめかみに向かってスライドさせます。
   • 目的: リフティング効果を狙い、顔のたるみを軽減。
4. 目元のケア
   • 手順: 中指と薬指を下まぶたに置き、目の内側から外側に沿ってスライドさせます。その後、上まぶたも同様に行います。
   • 目的: むくみを取り除き、目元を引き締める。
5. 額の引き上げ
   • 手順: 手のひらを額に密着させ、髪の生え際に向かって引き上げます。
   • 目的: 額の筋肉を引き締め、リフティング効果を与える。
6. フェイスラインから首へのマッサージ
   • 手順: 顔からこめかみ、耳の下、首を通り、鎖骨に向かってスライドさせます。
   • 目的: リンパの流れを促進し、顔や首のむくみを軽減。

このプロセス全体は、各部位に3回ずつ繰り返して行います。これにより、顔全体の血流とリンパの流れを促進し、リフティングや引き締め効果を最大化します。

ほうれい線とは

鼻唇溝、一般的にはほうれい線と呼ばれるこの部位は、鼻翼から口角にかけて伸びる溝のことを指します。この溝は、加齢と共にその深さや目立ち方が変わる部分であり、美容医療の分野では特に注目されている部位です。特にフィラー注入は、ほうれい線の治療において最も需要が高い方法の一つとされています。

ほうれい線が深くなる原因

鼻唇溝が深くなる原因は多岐にわたります。その主な要因としては、上顎骨の骨吸収、maxillary ligament（上顎リガメント）のたるみ、nasolabial cheek fat（鼻唇溝頬脂肪）の下垂、皮膚の弾力性の低下、軟部組織のボリュームロス、中顔面の表情筋の過収縮などが挙げられます。これらの要因が組み合わさることで、鼻唇溝はより深く、目立つように変化していきます。

このように、鼻唇溝の変化は単一の原因ではなく、複数の相互作用によって引き起こされる複雑な現象です。そのため、治療にあたっては、これらの要因を総合的に評価し、個々の状態に最適なアプローチを選択することが重要となります。

ほうれい線ができやすい人の9つの特徴詳細

ほうれい線ができやすい人の特徴を詳しく解説していきます。

ほうれい線が目立ちやすい骨格

ほうれい線が目立つかどうかは、骨格構造が大きく影響します。特に以下のような特徴を持つ骨格の方は、ほうれい線が目立ちやすい傾向があります。

• 上顎骨の小鼻横の窪みが強い：小鼻の横にある上顎骨の部分が窪んでいると、この部分が影となり、ほうれい線が深く見える原因となります。
• 頬骨との落差が大きい：頬骨が高く、上顎骨との間に大きな段差がある場合、皮膚が引き伸ばされることで、ほうれい線が強調されやすくなります。
• 低い頬骨：頬骨が低いと、顔全体の皮膚を支える力が弱まり、重力の影響でほうれい線が目立ちやすくなります。
• 平坦な顔の構造：顔に立体感が欠けていると、皮膚がたるみやすく、ほうれい線が形成されやすいです。
• 小さい骨格全体：骨格が小さいと、皮膚の余剰が目立ちやすく、結果としてほうれい線が際立つことがあります。

ほうれい線が目立ちにくい骨格

一方、以下のような特徴を持つ骨格の方は、ほうれい線が目立ちにくい傾向があります。

• 高い頬骨：頬骨が高い位置にあり、顔に立体感が生まれることで、皮膚が滑らかに引き伸ばされ、ほうれい線が目立ちにくくなります。
• 適切な顎のライン：しっかりとした顎のラインは、顔の下半分に張りをもたらし、ほうれい線やたるみを軽減します。
• 均等な顔のバランス：顔全体のバランスが良いと、皮膚にかかるストレスが均等に分散され、特定部分にしわやたるみが集中しにくくなります。

骨格の特徴によってほうれい線が目立ちやすいかどうかが異なりますが、日常のスキンケアや表情筋トレーニングもほうれい線の予防や改善に役立ちます。

顔の靭帯にたるみがある

顔には皮膚や筋肉を支えるための靭帯がいくつか存在し、これらが顔の若々しい形を維持する重要な役割を果たしています。しかし、靭帯にたるみが生じると、皮膚や脂肪が下に引っ張られ、ほうれい線が深く目立ちやすくなります。

特に以下の靭帯が影響を与えることが知られています：

• 頬骨靭帯（チークリガメント）：頬骨と皮膚をつなぐ靭帯で、たるみが生じると頬の脂肪が下がり、ほうれい線が強調されやすくなります。
• 下顎靭帯（マリオネットリガメント）：下顎と皮膚を支える靭帯で、緩むと口元のたるみが増し、ほうれい線やマリオネットラインが目立つ原因になります。
• 涙袋靭帯（ティアトラフリガメント）：目の下の部分にある靭帯で、ここが緩むと頬骨下部の皮膚がたるみ、ほうれい線が形成されやすくなります。

靭帯のたるみは加齢によるものが主な原因ですが、表情の使い方や生活習慣、紫外線ダメージなども影響します。良い状態を維持するためには、顔を引っ張ったり、強くマッサージをしたり、顔面のエクササイズをしないことが大切になります。

太りすぎたり痩せすぎたりしている

体重の増減が激しい人は、ほうれい線が目立ちやすい傾向にあります。過度な太りすぎや痩せすぎは肌に負担をかけ、ほうれい線の原因となり得ます。

鼻唇溝頬脂肪が多くなると、その脂肪が垂れ下がってきてほうれい線が目立つようになります。逆に、脂肪組織や軟部組織が減ってほうれい線が目立つようになる方がいらっしゃいます。

顔面の筋肉が過剰に収縮などしている

顔面の筋肉が過剰に収縮すると、皮膚に細かいしわやほうれい線が生じやすくなります。特に、表情を作る際に使用する筋肉の過剰な動きは、顔の特定の部位にしわを深く刻み込む原因となります。その中でも、特に注意が必要なのが上唇鼻翼挙筋の過収縮です。

上唇鼻翼挙筋が過収縮している

上唇鼻翼挙筋は、鼻の横と上唇の間に位置する筋肉で、笑ったり話したりする際に上唇を引き上げる役割を担います。この筋肉が過剰に収縮すると、鼻と口の間に深い溝が形成され、ほうれい線のように見えることがあります。過収縮を防ぐためには、ストレス管理やリラクゼーション技術の習得が有効です。また、美容医療の分野では、ボトックス注射やヒアルロン酸注射が提供されており、ほうれい線の予防や改善に役立てることが可能です。

適切なほうれい線のスキンケアをしていない

ほうれい線のケアにおいては、肌の保湿と栄養を確保することが非常に重要です。適切なスキンケア習慣を実践することで、ほうれい線の目立たない滑らかな肌を保つことができます。以下に、レナトゥスクリニックが推奨するほうれい線に対する効果的なスキンケア方法をご紹介します。

• 十分な保湿：肌の乾燥はほうれい線をより目立たせる原因の一つです。高品質の保湿剤を使用して、日々の保湿ケアを心がけましょう。感想肌な方にはヘパリン類似物質がおすすめです。
• レチノール（ビタミンA）を含むスキンケア製品の使用：お肌のターンオーバーを活性化させ、真皮層を厚くするレチノールを含む製品を使ってみるのも良いでしょう。
• 日焼け止めの使用：紫外線は肌老化の大きな原因です。毎日、適切なSPF値の日焼け止めを使用して、肌を保護しましょう。
• 定期的なピーリング：古い角質を除去し、新しい肌細胞の生成を促すことで、肌のハリを改善します。

これらのスキンケア方法を取り入れることで、ほうれい線の予防と改善につながります。レナトゥスクリニックでは、お客様一人ひとりの肌質や生活習慣に合わせてほうれい線の改善方法をご提案し、美しく健康的な肌へと導きます

お肌が乾燥している

肌の乾燥はほうれい線の大きな原因です。ほうれい線がない人は、肌を常に保湿し、乾燥を防ぐためのケアをしています。

お肌の乾燥がほうれい線に与える影響

お肌の乾燥は、ほうれい線の目立ちやすさに大きな影響を与えます。肌が乾燥すると、その柔軟性と弾力性が低下し、細かい線やしわが形成されやすくなります。特に、顔の表情を作る際に使用される筋肉の動きによって生じる皮膚の折り目が、ほうれい線として定着しやすくなります。

肌の乾燥が進むと、以下のような影響が現れます。

• 肌の表面に細かいしわやくぼみが形成され、ほうれい線がより目立つようになります。
• 肌の保水機能が低下し、ほうれい線の周辺の肌が硬くなり、しわが深くなる可能性があります。
• 乾燥した肌は敏感になりやすく、炎症や赤みが生じることで、ほうれい線の目立ちやすさがさらに増します。

このような乾燥による影響を防ぐためには、適切な保湿ケアが必要です。

紫外線ケアができていない

紫外線は肌の老化を加速させるため、紫外線対策をしっかりと行うことはほうれい線を防ぐ上で非常に重要です。

紫外線がほうれい線に与える影響

紫外線は皮膚に多くの悪影響を与えることが知られており、特にほうれい線の形成と深化に大きく関わっています。紫外線によるダメージは、肌のコラーゲンとエラスチンの分解を促進し、これらは皮膚の弾力性と構造を維持するために不可欠な成分です。その結果、皮膚のたるみが進み、ほうれい線がより目立つようになります。

紫外線曝露を避けることは、ほうれい線の予防及び既存のほうれい線の悪化を遅らせるために重要です。以下の対策を講じることが推奨されます。

• 日焼け止めの使用：SPF30以上の広範囲なUV保護を提供する日焼け止めを毎日使用すること。
• 保護服の着用：長袖のシャツ、長ズボン、帽子など、紫外線から肌を守る衣服を着用すること。
• 日陰での活動：特に日中の直射日光が最も強い時間帯には、日陰で過ごすようにすること。
• 抗酸化物質を含むスキンケア製品の使用：紫外線によるフリーラジカルの損傷から肌を保護するために、ビタミンCやEなどの抗酸化物質を含む製品を選ぶこと。

美容医療で対策予防をはじめていない

早期からの美容医療による対策は、ほうれい線の予防に効果的です。ほうれい線の予防には、ヒアルロン酸、ボトックス、成長因子、糸リフト、ハイフ、RF治療など多くの美容医療があります。レナトゥスクリニックでは、最新の美容医療を駆使して、ほうれい線のない健康的な肌へと導くお手伝いをしています。

喫煙者、ヘビースモーカーである

喫煙は肌に大きなダメージを与える要因の一つであり、特にほうれい線の形成や悪化に強く影響します。喫煙者やヘビースモーカーの方は、以下の理由からほうれい線が目立ちやすくなる傾向があります。

• コラーゲンの減少：喫煙により体内のコラーゲン生成が阻害され、肌の弾力やハリが失われます。これにより、皮膚がたるみやすくなり、ほうれい線が深くなります。
• 血行不良：タバコの成分によって血管が収縮し、肌に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。これが肌の老化を加速させ、ほうれい線を目立たせる原因となります。
• 表情の癖：喫煙時の口の動き（すぼめる動作）が繰り返されることで、口元周りの筋肉に負担がかかり、ほうれい線が強調されることがあります。
• 活性酸素の増加：喫煙により体内で活性酸素が増加し、肌細胞にダメージを与えます。これが肌の老化を促進し、ほうれい線や他のシワの原因となります。

これらの要因から、喫煙はほうれい線の形成を加速させるだけでなく、肌全体の老化を引き起こします。喫煙をやめることで、肌の再生能力が改善され、ほうれい線の予防や軽減が期待できます。

適度な筋トレとタンパク質を十分に摂取できていない

適度な筋力トレーニングや十分なタンパク質の摂取が欠けていると、顔の筋肉や肌の健康に悪影響を及ぼし、ほうれい線が目立ちやすくなる原因となります。以下にその理由を詳しく説明します。

• 筋肉の衰え：顔の筋肉（表情筋）は皮膚を支える役割を果たしますが、筋トレをしないことで筋力が低下し、皮膚がたるみやすくなります。特に頬や口元の筋肉が弱くなると、ほうれい線が深くなります。
• タンパク質不足によるコラーゲン生成の低下：タンパク質は肌の弾力を保つコラーゲンの主要成分です。不足するとコラーゲン生成が減少し、肌のハリや弾力が失われ、ほうれい線が目立ちやすくなります。
• 代謝の低下：筋トレをしない生活は基礎代謝を低下させ、肌細胞の再生や修復が遅れます。その結果、シワやたるみが進行します。
• 脂肪の蓄積：筋肉量が少ないと基礎代謝が低くなり、脂肪が蓄積しやすくなります。顔に脂肪がつくと、皮膚が重力に負けて下がり、ほうれい線が強調されます。

これらの問題を防ぐためには、以下の習慣が推奨されます：

• 週2～3回程度の軽い筋トレ（顔の表情筋トレーニングも含む）を取り入れる。
• 1日あたり体重1kgあたり1.2～1.5gのタンパク質を摂取する（例：卵、鶏むね肉、大豆製品、魚など）。
• バランスの取れた食事と十分な水分摂取を心掛ける。

適度な運動と栄養バランスの良い食事を継続することで、顔の筋肉と肌の健康が維持され、ほうれい線の予防や軽減につながります。

まとめ

ほうれい線が消えるためしてガッテンのマッサージでは深いほうれい線は消えません。マッサージでは一時的なリフトアップ効果が期待できますが、根本的な治療には美容医療が必要です。ヒアルロン酸ならレナトゥスクリニック¥11000が安いのに上手いのでおすすめです。

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