目の下のくぼみには成長因子?

目の下のくぼみとは?

目の下のくぼみは、加齢で頬の目の下の脂肪が減少してできたくぼみです。くぼんでしまうと顔に影ができるため、顔が老けて見えてしまいます。目周りの老化は特に目立ちます。マスクをしていても外からは見えてしまう場所なので、なんとかしてくぼみを目立たなくさせたいところです。お化粧でも多少隠せますが限度があります。目の下のくぼみは美容治療で根本的に治してしまうのが一番良いです。目の下のくぼみには成長因子注入が良いとされていますが、正しく使わないとデメリットの大きい治療法です。今回は目の下への成長因子注入のメリット・デメリットを解説します。

成長因子のメリット・デメリット

成長因子(グロースファクター)には、EGFFGFなどが含まれています。
EGFは上皮を成長させます。FGFは真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンを作る成長因子です。

成長因子のメリット

成長因子を外から注入し、年齢とともに低下する肌の再生力・美容力サポートします。ダメージを受けた肌のターンオーバーを促進させ肌ツヤをよくします即効性は期待できませんが、徐々に肌本来の力でシワやたるみを改善できます。ヒアルロン酸やボトックスを注入できる部位には大体注入することができます。ヒアルロン酸やボトックス、糸リフトに抵抗がある方、肌の老化を感じる方、即効性を求めない方にはおすすめです。

成長因子のデメリット

どのくらい膨らむか予測できない

成長因子は注入した時の形が、皮膚に残るわけではありません。成長因子注入は、注入した成長因子(EGF・FGF)が皮膚内の細胞に働きかけ肌自体の活性化をはかるものです。ということは、注入の段階では皮膚内での形が決まっていないということです。そのため、注入された皮膚がどのくらいふくらむかわからず、医師が完成形を予測できないことがあります。

修正が効きにくい

成長因子は、ヒアルロン酸やボトックスと違って分解酵素がないので膨らみすぎても修正することは困難です。プロテーゼのように形がわかる状態で入っていれば取り出すこともできますが、成長因子は液体でありその後どのように細胞がターンオーバーしていったかは細胞レベルで見てみないとわかりません。すなわち取り出すのは不可能ということです。

何回か注入が必要になる可能性がある。

効果には個人差があり、大体3回〜4回くらいは注入が必要と言われています。クリニックによって濃度が異なるため、効果の出方に差がでてきます。濃度が濃くなると、しこりになる可能性があるため調整が難しいところがあります。

目の下のくぼみへの治療

目の下の皮膚は顔の中でも最もうすく、0.02〜0.03mmほどです。体調が悪くなると目の下が”クマ”として青黒く見えることがあります。これは目の下の血行が悪くなって、血のよどみが外から見えている状態です。それほど、目の下の皮膚はうすいということです。そのため、目の下への治療はとくに気をつけて治療しなければなりません。

目の下への成長因子注入は効果的?

結論からいうと、目の下への成長因子注入はオススメしません。なぜなら不確定要素が大きいからです。先に述べたように成長因子は①どのくらい膨らむかわからない②修正が効きにくい③何回か注入が必要になることがあります。

目の下の皮膚はとてもうすく、ちょっとの変化でしこりになってしまいます。1回の注入で変化がないからといって量を増やしたり頻繁に注入したりすると、不自然に膨らんでしまうことがあります。しかも注入したその場で完成形ではなく、細胞が成長するまで待たなくてはいけません。

また、成長因子単体であれば膨らみすぎることは考えにくいですが、FGF(成長因子)とPRP(多血小板血漿)を混ぜて注入するクリニックもあります。技術が伴わない医師が注入すると、注入部位が過剰に膨らんでしまうこともあるようです。

bFGFと呼ばれる成長因子は、もともと褥瘡(寝たきりの高齢者のお尻や背中など、体重がかかる部分の皮膚がえぐれてしまったもの)の処置に使われており、皮膚の再生を見込んでスプレーで使用されていました。これを、皮膚のうすい目の下に注入してしまうとどうなるでしょう。確かにくぼみは治るかもしれません。しかし、お尻や背中のように厚くない目の下の皮膚が必要以上に膨らんでしまうことが予想できるのではないでしょうか。

目の下のくぼみに最もいい治療は?

目の下のくぼみに最も効果的なのはヒアルロン酸注入です。
成長因子との違いは、①注入したらほぼ完成形②製剤が膨らんでしまうことがない③1度の注入で効果がわかることです。ヒアルロン酸の注入製剤は、製剤として完成されているものを注入します。そのため、注入した後に製剤が膨らんでしまうことがありません。すなわち注入した直後が完成なので不確定要素が少ないということです。

ヒアルロン酸注入は、くぼみの間にヒアルロン酸を埋めるように注入していくことで、でてしまった眼窩脂肪頬の脂肪の段差なだらかにして影をうすくします。ヒアルロン酸注入で頬にボリュームがでることで肌が張るので若々しくなります。製剤はアラガン社の「ボライト」を注入します。ボライトは柔らかい製剤でしわやたるみに広く広がり、膨らみとの段差を小さくできます。施術時間は10分程度で、注入したら完成なので即効性のある美容施術として人気です。自然な仕上がりなので「やった感のない」垢抜けができます。

まとめ

目の下のくぼみは年齢を重ねるとどうしても目立ってきてしまいます。とくにマスクをしても目元は隠せないので、早急に治してしまいたいと思われる方が多いようです。目の下の成長因子は正しく使えば肌ツヤが良くなったりボリュームが増すことでくぼみを治すことができます。しかし、安易に成長因子を注入すると目元が膨らんでしまい修正が効かなくなってしまう、というリスクもあります。主治医の先生とよく相談をした上で正しく注入していくのが良いでしょう。

当院では目の下のくぼみにはヒアルロン酸注入をおすすめしています。ヒアルロン酸注入は副作用も少なく安全性の高い製剤です。目の下の皮膚のうすいところでも安全に注入できます。ヒアルロン酸の良いところは、気に入らなかったら溶かせることです。修正のしやすさは受けていただく皆さんの安心材料になるでしょう。またレナトゥスクリニックはヒアルロン酸注入に特化した医師が在籍しております。ぜひレナトゥスクリニックにお越しください。

この記事の監修者
 岡田先生

レナトゥスクリニック東京田町院
岡田 楽史
コンプレックスで悩んでいた時間が、楽しい時間に変わるように。
RENATUS CLINICにきてよかった、と喜んでいただけるように。
誠意を持って関わらせていただきますので安心していらしてください。
お待ちしております。
経歴・資格
某都内病院初期研修修了
アラガン社公認 ボトックスビスタ注入認定医
アラガン社公認 ジュビダームビスタ注入認定医

instagram→dr.gacci
ヒアルロン酸の症例多数!ボケ投稿たまにのせます。

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