アートメイク施術後には「ワセリンを眉毛に塗ってください」と言われます。
✔︎ワセリンを塗ることでアートメイクの定着が良くなる
✔︎ワセリンの塗り方で定着の仕方も変わる
ので、ワセリンを「いつ」「どのように」塗るのかが大切なポイントになります。
また、ワセリンを継続して塗るためには「なぜ」ワセリンでのアフターケアが重要なのかをわかる必要があります。
アフターケアをしっかりしなければ、せっかくのアートメイクも台無しになってしまいます。
ワセリンの塗り方でアートメイクの持ちも変わってくるので、あなたのお金にも関わるとても重要な知識です。
今回はなぜアフターケアが大事なのか、そしてワセリンの塗り方やどのぐらいの期間塗ったらいいのか等について解説していきます。
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仙台アートメイク専門レナトゥスクリニック高橋 希先生レナトゥスクリニック仙台院院長。大手美容外科仙台院院長を経て、レナトゥスクリニックでアートメイクに情熱を注ぐ。Tiktokでアートメイク知識をわかりやすく解説することを日課とし、仙台の眉毛・アイライン・リップを化粧なしで美しくすることを目標にしている。東北地方の美容医療のレベルアップに注力をしている。岩手医科大学医学部医学科卒業後、大手美容外科院長を経てレナトゥスクリニック仙台院を開業
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目次
アートメイク施術後になぜワセリンを塗らなければいけないのですか?
ワセリンは石油を高純度に精製した保湿剤で、色は精製度に応じて淡い黄色から白色をしています。
保湿剤とはいえ、ワセリンそのものに保湿成分が含まれているわけではありません。
肌の表面に油膜を張ることで皮膚内部からの水分の蒸発を防ぐことで、お肌の乾燥を阻止すると考えられています。
また、油膜には外部の刺激から皮膚を守る保護効果も期待できるので、摩擦によって引き起こされる肌のトラブルの予防なります。
つまり、ワセリンは施術部位を保湿し、保護するわけです。
保湿をすることで乾燥やかゆみを防ぐため
アートメイクの施術後はかさぶたができ傷が治る過程でヒスタミンという物質が神経に作用してかゆみを伴う場合がございます。
かゆみがあると掻いてしまうのが人間の心理ですが、掻くことによって無理矢理かさぶたをはがしてしまう状態になりますと、大きな傷になってしまったり、アートメイクの色素が必要以上にかさぶたについて一緒にはがれてしまう場合もございます。
乾燥することでかゆみが誘発されてしまいますので、乾燥しないようにワセリンで保湿しましょうね。
外部からの汚れや雑菌等をブロックするため
傷は、清潔な環境で治してあげることが重要です。
アートメイクはお肌に傷をつけて描くものですから、清潔な状態にするためにワセリンが必要です。
ワセリンを塗ることでお肌の表面に油膜ができますので、外部からのほこりや汚れ、雑菌等をブロックし、施術部位を保護します。アートメイク後の施術部位は傷ができている状態ですので万が一雑菌等が入り込み感染してしまうとアートメイクどころではなくなってしまいます。
ワセリンを塗って外部の刺激から守りましょう。
もちろん、ワセリンに不潔なものが混ざってしまったり、何日もつけっぱなしにして洗わない、なんてことをするとワセリンを塗っていても不潔になってしまいます。
色素が流れてしまわないようにするため
アートメイクは医療用の針でお肌にインクを注入していきますので施術後はお肌に細かい傷ができた状態となります。
そのため傷が治る(塞がる)まではインクが流れやすい時期になっております。
傷が開いている時期に、強力な洗顔フォームを使用することでインクが薄くなってしまうなんてことも。
色素が流れないようにワセリンを塗りましょう。
ワセリンの正しい塗り方は?いつまで塗ればいい?
ここまでアートメイク後はワセリンを塗った方がいいということは分かっていただけたかと思います。
ただし、ただただ塗ればいいものではないのです。正しい塗り方や頻度、いつまで塗ればいいかを解説いたします。
清潔な状態で薄めに塗りましょう
塗る時は必ず清潔な状態で、綿棒などで薄くのばして優しく塗りましょう。
量が多ければ多いほどいいというわけではなく、厚く塗りすぎるとかえって雑菌がたまったり、細菌が繁殖してしまいやすくなってしまいます。
また、塗り足す場合にまだしっかりめに残っているようでしたら拭き取ってから新しいワセリンをぬるようにしましょう。
重ねれば重ねるほど雑菌もカバーされていきますのでお気をつけくださいませ。
朝の洗顔後、入浴前後に塗るのがベターです
朝の洗顔後、夜の入浴前、入浴後に塗るようにしましょう。基本的に洗顔料でインクが落ちることはございませんが、クレンジングですとインクが落ちたり滲む可能性があるため夜は入浴前にもワセリンを塗ってクレンジング成分から保護しましょう。
一方で、1日の汚れが施術部位についたまま入浴前に塗り、入浴後にも塗ることで汚れが施術部位に溜まっていき、稀に感染症を引き起こすことも考えられます。入浴前に塗る際に朝塗ったワセリンが厚く残っていましたら、一度清潔な綿棒等で拭き取ってから新しく塗ってあげる方が清潔な状態を保てますよ。
また実際は、個人個人の肌質や針を入れた時の出血量、滲出液の量、定着の状態によって塗り方も異なってきますので、施術したアーティストに聞くのが一番安心です。
塗る期間は最低3日、最大1週間にしておきましょう
ワセリンは最低でも3日間、最長でも1週間程度が目安です。あまり長期的に塗りますと施術部位にずっと蓋がされている状態になり、そこで細菌等が繁殖して感染症になりかねません。
実際、定着をよくしたいがために1ヶ月継続してワセリンを塗っており、その後感染を起こし、アートメイクの定着どころではなくなった方がいらっしゃったと言う事例をお聞きしたことがあります。
長ければ長いほど良いわけではございませんので、お気をつけくださいね。
ワセリンを塗らないとどうなるんですか?
かゆみやひりつきが強くなる可能性がある
アートメイクの施術後は細かい傷ができた状態です。医療用の針で皮膚を削っていますので、施術部位は施術後乾燥しやすくなっております。
この傷が治る過程でヒスタミンという物質が神経に作用してかゆみを伴う場合がありますが、乾燥することでかゆみが誘発されてしまいますので乾燥、かゆみを防ぐ上で保湿することがとても大事になってきます。
また、施術後のひりつきも乾燥している状態ですと強く感じてしまう場合がございます。
インクの定着が悪くなってしまう可能性がある
インクが定着するまでは水や汗といった水分でインクが排出してしまう可能性があります。施術後2週間は激しい運動やサウナ、プール等を控えてくださいとお話ししているのはこのためでもあります。ワセリンを塗ることで油膜が張り、水分を弾きますのでインクが排出されにくい状態になりますよ。
また保湿をしていないことで、乾燥しまうためひび割れが起きそこから出血してしまうことも考えられます。ひび割れが起きたり、出血してしまいますとそこの部分だけインクが排出されてしまうのでまだらに定着してしまう可能性もありますよ。
感染症などを引き起こす可能性がある
アートメイク施術後は傷口から雑菌などが入り感染症が起こる可能性があります。ワセリンを塗り油膜を張ることで、雑菌やほこりなどの侵入を防ぐことができます。ただ上にも書きましたように、過度の重ね塗りは逆にほこりや雑菌をどんどんカバーしていくことになってしまうため、塗りすぎには要注意ですよ。
ダウンタイムが長引いて傷の治りが遅くなる可能性がある
傷には湿潤治療が原則です。
傷は様々な細胞の働きによって、血液が固まり止血される→機能を失った細胞や細菌が取り除かれる→傷口がくっつき塞がることで治癒していきます。細胞が活動的に働くためには湿潤環境が適していると言われておりますので、そのような環境に保つことで傷を早く治すことができます。
これとは逆に乾燥させてしまうことで傷の治りが遅くなってしまいますので、保湿が大事になってきますよ。
ワセリンを塗ることで色が落ちるようなことはないですか?
ワセリンを綿棒で塗る際に、綿棒に色素がつくことがございます。「色素が落ちてしまったのでは?」とご不安になられる方もいらっしゃると思いますがこちらは色落ちではありませんのでご安心ください。
アートメイクではすべてのインクが定着するわけではございませんので自然に落ちるものもございます。アーティストもそれを見越しインクの量を調節して施術を行っております。万が一強い力で触ってしまったりすると落ちてします場合もございますので、優しく塗るようにしてくださいね。
アートメイクのダウンタイムを教えてください
施術部位や個人個人によっても差はありますが、基本的には以下のようになっております。
施術当日
施術直後はインクが入り、仕上がりよりも濃い状態です。
施術翌日〜3日程
基本的に翌日は施術した部位が施術当日よりも濃くなります。
(長い方ですと1週間程濃いと感じる場合もございます)
施術後3日〜5日程
色味が少しずつ落ち着き、完成に近づきます。
(この期間濃いと感じる方もいらっしゃいます)
施術後1週間〜2週間程
1週間ほどでアートメイクの色味が半分ぐらいに落ち着き色素が定着してきます。
施術後2週間後以降
ほとんどアートメイクの色味が定着しています。
施術後2週間後以降は通常の生活に戻していただいてほぼご心配ございません。
それまでは施術部位にはなるべく触らず、清潔にして過ごしていただく必要があります。
そのため、施術部位に刺激になるような激しい運動やサウナ等発汗等を伴う行為も避けていただきます。
プールや海、日焼けも避けるようにしてくださいね。
まとめ
アートメイク後のアフターケアの重要性、ワセリンの塗り方についてご理解いただけましたか?
✔︎アートメイク施術後は保湿、保護のためにワセリンを塗る必要がある
✔︎ワセリンは清潔な状態で薄めに優しく塗る
✔︎ワセリンを塗る頻度は洗顔後、入浴前後がベター
✔︎ワセリンを塗るのは長くても1週間程度にする
✔︎ワセリンを塗らないことで肌トラブルが起きる
✔︎ワセリンを塗る際に綿棒にインクがついても落ちているわけではない
以上がポイントですよ。
ワセリンをしっかりと塗って、素敵なアートメイクを長持ちさせてくださいね!
統括院長からのメッセージ
アートメイクは医療行為です!
アートメイクは皮膚の表皮層から0.02~0.03mmの部分に針を用いて人体に安全な色素を注入する医療技術です。
日本では、アートメイクは医療機関で行わなければならない医療行為とされています。
つまり、医師や看護師といった国家資格をもった人が行う行為ですので、サロン等で行ってるアートメイクは違反行為なので注意が必要です。
アートメイクは、アートです!
描く人を選ぶことで失敗を避けられます。
一度アートメイクをすると修正は大変難しく、時間の経過と共に薄くなるのを待つか、レーザーで除去するしかありません。
お顔の大事なパーツの一つですから、きちんと仕上がりに満足できるように、施術を受ける際はしっかり調べてから行きましょうね。
レナトゥスクリニックは選ばれたアートメイク専門アーティストしかいません!
当院は国家資格をもち、かつ洗練された技術をもつアーティストのみが施術を行っております。
また医療機関でございますのでお肌トラブルが起きた時も安心です。
高品質の医療アートメイクをご希望の方は是非当院にお越しくださいませ。
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アートメイク専門看護師さつき先生東京都内で活躍中。デザイン力、技術力に優れており都内でも予約が連日埋まってるアーティストさんです。
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アートメイク専門看護師Mei先生看護師として大手美容クリニック銀座院・渋谷院・品川院にて8年勤務し、主任を務めた後、アートメイク最大手クリニックで技術を習得する。さらに自己の技術力向上のためアートメイクの起源である中国に渡りcertificateを取得する。
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