ピコウェイ

ピコウェイ

レナトゥスクリニックではピコウェイ頬初回¥4,400で施術が受けられます。

目次

ピコウェイとは?その特徴と仕組み

ピコウェイ(PicoWay®)は、シネロン・キャンデラ社が開発した最新鋭のピコ秒レーザー機器で、色素性疾患や美肌治療に高い効果を発揮する医療用レーザーです。従来のナノ秒レーザーよりもさらに短いピコ秒(1兆分の1秒)という超短時間のパルス幅を用いることで、光音響作用を中心に色素破壊を行い、周囲組織へのダメージを最小限に抑えます。

ピコウェイは、1台で3つの波長(532nm/730nm/1064nm)を搭載し、目的や症状に合わせてカスタマイズされた治療が可能です。2020年には日本国内で初めてフラクショナルピコ秒レーザーであるリゾルブフュージョン™ 532nmが薬事承認を取得し、さらに治療の幅が広がりました。

ピコウェイが従来のレーザー治療と異なる最大の特徴は、「光熱作用よりも光音響作用を重視する点」にあります。これにより、熱によるダメージや色素沈着(PIH)のリスクを抑えながら、メラニンや刺青インク、色素斑などのターゲットを効果的に破壊します。

■ ピコ秒レーザーが持つ利点

  • 微細な色素粒子まで破砕できるため、刺青やしみに高い効果
  • 周囲組織への熱ダメージが少なく、ダウンタイムが短い
  • 衝撃波によって皮膚内部のリモデリング(コラーゲン生成)も可能
  • 痛みが少なく、表面麻酔のみで治療が可能なケースが多い

■ 医療機器としての認証・安全性

ピコウェイは、日本国内においても高度管理医療機器として正式に承認されており、医療機関でのみ使用が可能です。皮膚科・美容外科領域では、しみ、そばかす、肝斑、ニキビ跡、毛穴、小じわ、刺青除去など、複数の肌悩みに対応できる万能機種として注目されています。

また、使用時のエネルギー分布が均一であることや、スポットサイズの調整が可能な点も治療の柔軟性を高めており、肌質・肌色・症状に応じた最適化が行えるのも強みです。

ピコウェイの搭載波長とそれぞれの効果

ピコウェイ(PicoWay®)は、532nm、730nm、1064nmという3種類の波長を搭載したピコ秒レーザーです。これにより、深さやターゲットが異なる複数の肌トラブルに対して、より精密かつ安全な治療が可能となっています。

それぞれの波長には異なる特性と治療適応があり、症状や肌質に応じて最適な波長を選択することができます。以下では、各波長の特徴と効果について詳しくご紹介します。

■ 532nm:表皮のしみやそばかす、赤みに効果的

532nmは、メラニンへの吸収率が非常に高く、肌表面のしみ・そばかす・雀卵斑(そばかす)・老人性色素斑などに適しています。特に日本人女性に多い、表在性の色素疾患に対して即効性のある治療が可能です。

ただし、肌の色が濃い方や日焼け肌への照射には注意が必要で、PIH(炎症後色素沈着)のリスクを軽減するためには照射パラメータの管理が重要です。新たに追加された「リゾルブフュージョン™ 532nm」はこの波長を使ったフラクショナル治療であり、色素性疾患+肌質改善の両立が可能となりました。

■ 730nm:色黒肌や深い色素にも対応できる万能波長

730nmは、血管やヘモグロビンの干渉が少なく、メラニンへの選択性が高いという特徴を持っています。これにより、色黒の方や日焼けしやすい肌にも使用しやすく、ダウンタイムや副作用を抑えながら治療が行えます。

また、青・緑系の刺青インクの除去にも適しており、刺青治療との相性も良好です。PicoWayでは業界最短クラスの246ピコ秒での照射が可能であり、色素破砕の効率性が高く、副作用リスクも低減されています。

■ 1064nm:真皮のメラニン、くすみ、肝斑にアプローチ

1064nmは波長が長く、肌の深部(真皮層)まで到達します。肝斑、色むら、くすみ、ニキビ跡の色素沈着など、内側からのトーンアップに最適です。また、表皮のメラノサイトを刺激しにくいため、肝斑の悪化リスクを抑えながら美白効果を得られることが大きな特長です。

この波長を用いた治療が「ピコトーニング」であり、低出力で広範囲に照射することで、肌全体のメラニン分解・排出を促進します。特に日本人女性に多い“肝斑とくすみの混在”にも有効で、安全性と効果のバランスが取れた波長です。

■ 各波長を使い分けることで治療効果が最大化

ピコウェイの強みは、単一波長では難しかった複合的な肌悩みに対して、一人ひとりの症状に最適化した波長選択が可能であることです。たとえば、顔全体にトーニング1064nm、しみ部分には532nm、毛穴や肌質改善にはリゾルブフュージョン532nmを使うといった組み合わせ治療により、単独治療よりも高い満足度が得られます。

次のセクションでは、特に注目を集める「リゾルブフュージョン532nm」について詳しく解説します。

リゾルブフュージョン532nmとは?新世代のフラクショナル治療

リゾルブフュージョン™ 532nmは、Candela社が開発したピコ秒レーザー「PicoWay®」に搭載された日本初の薬事承認取得済みピコ秒フラクショナルハンドピースです。従来の532nm Zoom照射が持つ表在性色素への効果を維持しながら、フラクショナル照射によって真皮層のリモデリング効果を追加し、“色ムラ”と“肌質”を同時に改善することが可能となりました。

従来のフラクショナルレーザーと異なり、リゾルブフュージョンは「非熱性かつ非侵襲的」で、表皮に大きな損傷を与えずに真皮にマイクロプラズマ(LIOB)を発生させます。そのため、ダウンタイムが少なく、翌日からメイクが可能なケースも多いのが特徴です。

■ 技術的特徴:アキシコンレンズ+リゾルブビームスプリッター

  • ビームを100本のマイクロビームに分割
  • それぞれのビームがセンタービーム(高フルエンス)+拡散リング(低フルエンス)を持つ特殊構造
  • 肌に均一に照射され、カバレッジ約50%を実現

これにより、レーザー誘起光分解(LIOB)やレーザー誘発キャビテーション(LICs)が生じ、真皮内で創傷治癒反応が促進。コラーゲンやエラスチンの産生を誘導し、毛穴・ハリ・キメの改善へとつながります。

■ 主な適応症

  • しみ・色ムラ・くすみ
  • 毛穴の開き
  • 肌のハリ・弾力低下
  • キメの乱れ・ごわつき
  • 肌全体のトーンアップ

リゾルブフュージョンは単独治療としても有効ですが、スポット照射(Zoom 532nmや730nm)やピコトーニング1064nmと組み合わせることで、全顔の立体的な若返りが期待できます。

■ 治療の流れと副作用

照射時間は顔全体で約10〜15分。基本的には表面麻酔不要で、照射直後は軽度の赤みやほてりが出ることがありますが、数時間〜1日以内に落ち着くケースが大半です。まれに痂皮や色素沈着(PIH)が生じる可能性もあるため、アフターケアとUV対策は重要です。

治療ペースは1〜2ヶ月に1回、3〜5回を目安に繰り返すと、毛穴体積の減少・色ムラ改善・メラニン変動値の低下といった効果が臨床的に確認されています。

■ 他のレーザーとの違い

一般的な炭酸ガスフラクショナルレーザーやエルビウムレーザーなどは熱によって表皮にマイクロ創傷を作り、ダウンタイムが長くなりがちです。一方、リゾルブフュージョンはピコ秒の衝撃波による創傷で真皮を刺激するため、表皮の損傷を回避しつつ効果を得られるのが最大の特徴です。

■ 最新の肌管理に最適な選択肢

「しみも気になるけど、毛穴や肌のハリも改善したい」「でもダウンタイムは少なくしたい」——そんな要望に応えられるのが、リゾルブフュージョン532nmです。色素治療と美肌治療を1台で同時に実現できるこのテクノロジーは、今後のスキンリジュビネーションの主流となる可能性を秘めています。

ピコスポット730nmとは?色黒肌にも使える次世代しみ治療

ピコスポット730nmは、PicoWay®に搭載された3波長のうちの1つで、特に色素沈着や刺青除去において優れた効果を発揮する波長です。2020年に日本で医療機器承認を取得し、532nmや1064nmではアプローチしづらい色味のしみや刺青色素に対して、安全かつ効果的な治療が可能となりました。

この730nm波長は、従来は存在しなかった“第3の選択肢”として登場したことで、治療の幅を大きく拡張しました。特に色黒肌・日焼け肌の方や、青・緑系の刺青、浅く広がったしみに対して非常に優れた反応を示します。

■ 730nmの特徴:メラニンに高選択、血管には反応しにくい

ピコスポット730nmの最大の特長は、メラニンへの吸収効率が高い一方で、ヘモグロビンや水分への吸収が少ないという点です。これにより、血管損傷のリスクが少なく、安全に高出力照射を行うことができます。

また、肌の深部まで届く深達性を持ちながら、表皮への熱ダメージを抑える設計となっており、ダウンタイムが非常に短いのもポイントです。照射後は一時的な赤みや色素変化が生じるものの、数日〜1週間で自然な治癒が期待できます。

■ 対応できる症状と適応部位

  • 老人性色素斑(いわゆる“しみ”)
  • 雀卵斑(そばかす)
  • 外傷性色素沈着(ケガやヤケドの色素沈着)
  • 青・緑・紫系の刺青
  • 日焼けしやすい部位や色黒肌

特にFitzpatrickスキンタイプIII〜V(アジア人・褐色肌など)に対しても、安全に照射が行えるため、これまでしみ治療を諦めていた方にも選ばれています。

■ ピコスポット730nmの治療の流れ

治療前には、患部にテスト照射を行い反応を確認します。表面麻酔は不要な場合が多く、実際の照射時間も5〜10分と短時間です。照射直後は白く反応するIWP(Immediate Whitening Phenomenon)が確認でき、これが適切なエンドポイントとなります。

照射後は黒色変化・軽いかさぶたを形成し、約1週間ほどで自然に剥がれ落ちます。紫外線ケアを徹底することで、炎症後色素沈着(PIH)のリスクを抑えることができます。

■ 他の波長との使い分け

ピコスポット532nmでは反応が強すぎる方、色が濃くて刺青除去が進みにくい方には、730nmが中間的な波長として最適です。血管や炎症に左右されにくいため、安定した照射結果が得られるというメリットがあります。

また、ピコトーニング1064nmやリゾルブフュージョン532nmと組み合わせることで、“ピコトリプル治療”として全顔のしみ・色ムラ・毛穴まで包括的に対応できるのも特徴です。

■ 症例の一例

実際の症例では、730nmで3〜4回照射を行った後、青系の刺青や浅いしみが大幅に改善され、ダウンタイムや副作用は最小限にとどまったケースが複数報告されています。治療のたびに色素の明度が上がり、ナチュラルに薄くなっていく過程が視認できるのも、この波長の特長です。

次のセクションでは、これまで紹介した波長をどのように組み合わせると最も効果的なのか、コンビネーション治療の活用法についてご紹介します。

コンビネーション治療で最大効果を引き出す

PicoWay®(ピコウェイ)は、532nm・730nm・1064nmの3波長を搭載したマルチウェーブレーザーです。この3波長を単独ではなく組み合わせて使用することで、それぞれの強みを生かした総合的な美肌治療が可能になります。これがいわゆる「ピココンビネーション治療」です。

特にしみ・くすみ・肝斑・毛穴・肌質の改善といった複数の悩みを抱える方にとって、単一波長だけでは効果に限界があります。波長ごとの“得意分野”を活かして使い分けることで、治療効率・効果・安全性の全てを向上させることができます。

■ コンビネーション治療の基本ステップ(ピコトリプル)

多くのクリニックでは、以下のような3ステップ構成が用いられています:

  1. ピコスポット照射(532nmまたは730nm)
    しみ・そばかすなど、明確な色素斑をピンポイントで除去。730nmはダウンタイム少なめ。
  2. ピコトーニング(1064nm)
    顔全体に低出力照射し、くすみ・色ムラ・肝斑を穏やかにトーンアップ。
  3. リゾルブフュージョン(532nmフラクショナル)
    マイクロプラズマを真皮に生じさせ、毛穴やハリ、キメをリモデリング。

このように、各波長とモードの異なる照射を1回の施術で行うことで、即効性と持続性を両立した仕上がりを実現します。

■ 期待できる効果の一覧

  • しみ・そばかすの改善(ピコスポット)
  • くすみ・色むらのトーンアップ(ピコトーニング)
  • 毛穴の縮小・肌質改善(リゾルブフュージョン)
  • 全体的な美白・透明感(3波長の相乗効果)

特にピコ秒の照射は熱によるダメージをほとんど与えず、真皮のコラーゲン再構築を誘導するため、若返り目的の肌再生治療としても非常に評価されています。

■ 症例:全顔の色ムラ+毛穴+肝斑

ある30代女性の症例では、1回の治療で:

  • スポット照射で目立つシミを除去
  • ピコトーニングで肝斑を刺激せずにぼかし
  • リゾルブフュージョンで毛穴の体積を約40%減少

という成果が得られ、3回の施術で肌全体の明るさと質感が劇的に改善しました。

■ ダウンタイムと通院の目安

3つのモードを同時に使う場合でも、基本的には赤みやほてりが当日〜翌日におさまり、ダウンタイムは非常に少ないのが特徴です。治療間隔は1ヶ月に1回を基本とし、3〜5回で十分な効果が実感できます。

■ 単独施術より圧倒的に高い満足度

しみだけ、くすみだけの治療では限界がありますが、ピコウェイの各波長・ハンドピースを連携させることで、肌悩みを“総合的に”改善することが可能です。これにより、「何となく肌が疲れて見える」「全体的に老けてきた」といった漠然とした肌悩みに対しても的確なアプローチが可能となります。

次のセクションでは、ピコウェイが他のレーザー(Qスイッチやナノ秒レーザー)とどう違うのか、仕組みと安全性を比較しながら解説します。

ピコウェイが他のレーザーと異なる点(Qスイッチやナノ秒レーザーとの違い)

レーザー治療はしみ・肝斑・刺青・毛穴など多岐にわたる症状に活用されていますが、レーザーの「パルス幅(発振時間)」の違いによって治療の仕組みやリスク、効果は大きく異なります。PicoWay®(ピコウェイ)は、従来のナノ秒(ns)レーザーやQスイッチレーザーと比べて圧倒的に短い「ピコ秒(ps)」の発振時間を持ち、治療の安全性と効果を大きく進化させています。

■ パルス幅とは?

レーザーのパルス幅とは、1回のレーザー照射が発せられる時間の長さを示します。

  • ナノ秒(ns):1ナノ秒 = 10⁻⁹秒(10億分の1秒)
  • ピコ秒(ps):1ピコ秒 = 10⁻¹²秒(1兆分の1秒)

ピコウェイではこのピコ秒単位の超短パルスによって、ターゲットへのエネルギー集中が極めて高まり、従来のナノ秒レーザーでは到達できなかった粒子レベルの精密な色素破砕が可能になります。

■ 光音響作用と光熱作用の違い

Qスイッチレーザーやナノ秒レーザーでは、照射によってメラニンなどの色素が熱により破壊(光熱作用)されます。この際、周囲の組織にも熱が伝わりやすく、PIH(炎症後色素沈着)や赤み、ダウンタイムが出やすいという欠点がありました。

一方、ピコウェイでは光音響作用(衝撃波)によって色素を粉砕するため、熱の影響がほとんどなく、皮膚を“焼かずに”治療することが可能です。これにより、特にアジア人に多い色素沈着や肝斑悪化のリスクを大幅に軽減できます。

■ 具体的な違いを比較

特徴Qスイッチレーザー(ナノ秒)PicoWay(ピコ秒)
パルス幅約1〜20ナノ秒約246〜339ピコ秒
作用機序光熱作用(焼く)光音響作用(砕く)
ダウンタイムあり(赤み・かさぶた)軽度(数時間〜1日)
PIHリスク中〜高
しみ・刺青の色素破壊効率やや粗い微細で均一

■ 応力閉じ込め効果(Stress Confinement)

ピコ秒レーザーならではの概念として「応力閉じ込め(Stress Confinement)」があります。これは、照射された衝撃波が周囲に逃げず、ターゲット内に閉じ込められることで粒子を内部から爆縮させるように破壊する現象です。これにより色素粒子は超微細に分解され、マクロファージに貪食されやすくなり、ターンオーバーとともに自然排出されていきます。

■ 治療後の肌への影響

Qスイッチでは照射後に色素が白くなり、かさぶたができることが多いのに対し、ピコウェイでは肌表面に痂皮形成が起きにくく、赤みだけで済むケースが多いのも大きな違いです。メイク再開や日常生活への復帰も圧倒的に早く、忙しい現代人向けの治療として人気が高まっています。

■ まとめ:ピコ秒レーザーは次世代のスタンダード

ピコウェイは、従来のナノ秒レーザーの常識を覆す次世代型の色素治療機器です。しみ・刺青・くすみ・肝斑・毛穴といった多様な悩みに対応しながら、高い効果と低リスク、短いダウンタイムを両立できる点が評価されています。

次のセクションでは、ピコウェイ治療における副作用や注意点、治療前後のケアについて詳しく解説していきます。

ピコウェイが他のレーザーと異なる点(Qスイッチやナノ秒レーザーとの違い)

レーザー治療はしみ・肝斑・刺青・毛穴など多岐にわたる症状に活用されていますが、レーザーの「パルス幅(発振時間)」の違いによって治療の仕組みやリスク、効果は大きく異なります。PicoWay®(ピコウェイ)は、従来のナノ秒(ns)レーザーやQスイッチレーザーと比べて圧倒的に短い「ピコ秒(ps)」の発振時間を持ち、治療の安全性と効果を大きく進化させています。

■ パルス幅とは?

レーザーのパルス幅とは、1回のレーザー照射が発せられる時間の長さを示します。

  • ナノ秒(ns):1ナノ秒 = 10⁻⁹秒(10億分の1秒)
  • ピコ秒(ps):1ピコ秒 = 10⁻¹²秒(1兆分の1秒)

ピコウェイではこのピコ秒単位の超短パルスによって、ターゲットへのエネルギー集中が極めて高まり、従来のナノ秒レーザーでは到達できなかった粒子レベルの精密な色素破砕が可能になります。

■ 光音響作用と光熱作用の違い

Qスイッチレーザーやナノ秒レーザーでは、照射によってメラニンなどの色素が熱により破壊(光熱作用)されます。この際、周囲の組織にも熱が伝わりやすく、PIH(炎症後色素沈着)や赤み、ダウンタイムが出やすいという欠点がありました。

一方、ピコウェイでは光音響作用(衝撃波)によって色素を粉砕するため、熱の影響がほとんどなく、皮膚を“焼かずに”治療することが可能です。これにより、特にアジア人に多い色素沈着や肝斑悪化のリスクを大幅に軽減できます。

■ 具体的な違いを比較

特徴Qスイッチレーザー(ナノ秒)PicoWay(ピコ秒)
パルス幅約1〜20ナノ秒約246〜339ピコ秒
作用機序光熱作用(焼く)光音響作用(砕く)
ダウンタイムあり(赤み・かさぶた)軽度(数時間〜1日)
PIHリスク中〜高
しみ・刺青の色素破壊効率やや粗い微細で均一

■ 応力閉じ込め効果(Stress Confinement)

ピコ秒レーザーならではの概念として「応力閉じ込め(Stress Confinement)」があります。これは、照射された衝撃波が周囲に逃げず、ターゲット内に閉じ込められることで粒子を内部から爆縮させるように破壊する現象です。これにより色素粒子は超微細に分解され、マクロファージに貪食されやすくなり、ターンオーバーとともに自然排出されていきます。

■ 治療後の肌への影響

Qスイッチでは照射後に色素が白くなり、かさぶたができることが多いのに対し、ピコウェイでは肌表面に痂皮形成が起きにくく、赤みだけで済むケースが多いのも大きな違いです。メイク再開や日常生活への復帰も圧倒的に早く、忙しい現代人向けの治療として人気が高まっています。

■ まとめ:ピコ秒レーザーは次世代のスタンダード

ピコウェイは、従来のナノ秒レーザーの常識を覆す次世代型の色素治療機器です。しみ・刺青・くすみ・肝斑・毛穴といった多様な悩みに対応しながら、高い効果と低リスク、短いダウンタイムを両立できる点が評価されています。

次のセクションでは、ピコウェイ治療における副作用や注意点、治療前後のケアについて詳しく解説していきます。

ピコウェイの副作用・ダウンタイム・注意点

PicoWay®(ピコウェイ)は、従来のレーザー治療と比較して非常に安全性が高く、ダウンタイムも短いのが特長ですが、医療機器である以上、ゼロリスクではありません。適切な照射方法とアフターケアを行わないと、思わぬ副作用やトラブルが起こる可能性もあります。

このセクションでは、ピコウェイ治療における代表的な副作用、ダウンタイムの程度、治療前後の注意点について詳しく解説します。

■ よく見られる副作用・リスク

  • 紅斑(照射直後の赤み。通常数時間〜1日で改善)
  • 腫脹(体質や出力によって軽度の腫れが出ることあり)
  • 色素沈着(PIH)(特に色黒肌・摩擦部位・紫外線曝露時)
  • 色素脱失(強い出力で照射した場合や、過剰な回数)
  • 軽度の熱傷、水疱、かさぶた(過照射または摩擦などの刺激による)

これらの副作用はほとんどが一時的であり、適切なスキンケアと紫外線対策を行えば軽快するケースが多いです。

■ 波長や治療内容別に見るダウンタイムの違い

波長/治療ダウンタイム副作用の可能性
532nm ピコスポットかさぶた形成(3〜7日)PIH、赤み、痂皮
730nm ピコスポット赤みや薄い痂皮(2〜5日)ごく軽度の色素沈着
1064nm ピコトーニング赤み〜軽度の腫れ(当日〜翌日)肝斑悪化の可能性(極めて低い)
リゾルブフュージョン 532nm赤み・ほてり(〜2日)微細な色素沈着、腫脹

※どのモードもメイク再開は翌日から可能なことが多く、日常生活への支障は少ないとされています。

■ 治療前の注意点

  • 治療前の4〜6週間は日焼けを避ける(肌が黒いとPIHリスク上昇)
  • 肝斑がある場合は事前の医師評価が必須(トーニング可否)
  • 妊娠中・授乳中の方、アクチニックケラトーシス・皮膚がんがある方は原則禁忌
  • ハイドロキノンやトレチノイン使用中の場合は中止期間が必要

■ 治療後のアフターケア

  • 24〜48時間の保湿とクーリングを徹底
  • SPF50+の日焼け止めを毎日使用
  • メイクは翌日からOKだが、強い摩擦・こする動作はNG
  • かさぶたは無理に剥がさず自然に落とすこと
  • ピーリング、スクラブ、エステなど刺激施術は1〜2週間中止

■ 注意が必要な特殊ケース

  • 金の糸、アートメイク、チタンプレートなどの金属が埋入されている部位
  • イソトレチノイン(アキュテイン)内服中または過去1年以内
  • ステロイド長期使用による皮膚菲薄化

■ 安全な治療のために

ピコウェイの安全性は極めて高いものの、それを最大限に引き出すためには機器の性能だけでなく、医師の知識・経験・照射技術が必要不可欠です。症状に応じた出力・波長・照射範囲の判断、そして個別のスキンタイプに合わせたケア指導が求められます。

次のセクションでは、実際にピコウェイ治療が向いている人・治療効果が出やすい肌タイプ・適応症例についてまとめていきます。

こんな方におすすめ|ピコウェイ適応症例一覧

PicoWay®(ピコウェイ)は、しみ・くすみ・肝斑・毛穴・ニキビ跡・刺青除去まで、さまざまな肌悩みに対応できるオールインワンレーザーです。複数の波長と照射モードを自在に組み合わせられるため、患者一人ひとりの肌状態・目的に合わせて最適な治療プランが立てられるのが最大の強みです。

このセクションでは、実際にピコウェイが効果を発揮しやすい肌症状・お悩みを一覧化し、「どんな方におすすめか?」を具体的にご紹介します。

■ ピコウェイが特におすすめな方の特徴

  • しみやそばかすをナチュラルに改善したい方
  • 肝斑や色素沈着があり、従来のレーザーでは悪化した方
  • 全体的なくすみ・肌のトーンダウンが気になる方
  • 毛穴の開き、肌の凹凸・ざらつきを改善したい方
  • 刺青やアートメイクを安全に除去したい方
  • ダウンタイムが短く、仕事・日常生活を優先したい方
  • 色黒・日焼け肌で532nmではリスクが高かった方

■ 適応症例一覧(治療目的別)

症状推奨波長・モード備考
しみ・そばかす532nmピコスポット、730nm色の濃さや肌質で波長を選択
肝斑1064nmピコトーニング低出力でメラノサイト刺激回避
くすみ・色むら1064nmトーニング+リゾルブ肌全体のトーン改善・明るさUP
毛穴・肌質の改善リゾルブフュージョン532nm真皮リモデリングでハリ感UP
ニキビ跡(赤み・色素沈着)1064nm、リゾルブ赤み+色素+肌質に対応
刺青・アートメイク除去532nm/730nm/1064nmスポット色に応じて波長を選択
肌のメンテナンスピコトーニング定期的なケアに最適

■ 肌タイプ別:ピコウェイの有効性

ピコウェイは、日本人に多いスキンタイプIII〜IV(アジア系・黄味がかった肌)に特に適しており、色素沈着を起こしやすい体質でも低リスクで使用できる設計です。730nm波長の導入により、スキンタイプV(色黒肌)への適応範囲も広がりました。

■ 単独でも、組み合わせでも柔軟に対応

ピコウェイは、症状に応じて「スポット照射」「トーニング照射」「フラクショナル照射(リゾルブ)」の使い分けが可能です。これにより、1回の施術でしみ・毛穴・くすみ・肝斑などを一度にカバーする総合美容レーザー治療が実現します。

■ まとめ:効果と安全性のバランスが取れた万能レーザー

ピコウェイは「強い治療=ダウンタイムが長い」という従来の常識を覆し、高出力でありながら肌にやさしく、安全性の高い治療を可能にしました。しみ・くすみ・毛穴など、年齢とともに複雑化する肌悩みに対して、幅広く対応できる“次世代のスタンダードレーザー”として非常におすすめです。

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ピコレーザー施術詳細

【施術名】ピコレーザー
【施術内容】厚生労働省認可のピコレーザーでお肌の色素や真皮層に作用させ、シミの除去や肌質を改善する施術です。
料金】お試し頬¥4,400/トーニング全顔¥8,800/フラクショナル全顔¥8,800(税込)
医療脱毛は公的医療保険が適用されない自由診療です。
【リスク・副作用】ヤケド痛み赤み毛嚢炎蕁麻疹アレルギー反応硬毛化色素沈着色素脱失痒み乾燥埋没毛肝斑の悪化まつ毛、眉毛、髪の毛の脱落腫れ
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監修医師一覧(専門医情報)

この記事の監修者
    • 渡邊莉子医師の写真
    • レナトゥスクリニック新宿院 院長
      東京女子医科大学医学部卒業。患者としても医師としてもシミやくすみに悩んだ経験から、ピコレーザー治療に特に情熱を注いでいます。自身の経験を踏まえ、患者さまの肌質や症状を詳細に診断し、最適な照射設定と施術プランを提案しています。
      ピコレーザーを用いて、シミ・そばかす・くすみを根本から改善するだけでなく、肌の若返り・トーンアップ・毛穴縮小まで幅広く対応。痛みやダウンタイムを最小限に抑え、自然で透明感ある美しい肌を実現いたします。症例写真の実績は2025/04/09現在231件
      シミ・くすみ治療が初めての方でも安心してご相談いただけるよう、患者さま目線の丁寧なカウンセリングを心がけています。
      新宿でシミ・くすみ改善なら、ぜひ渡邊莉子にお任せください。

      資格・所属学会
      ・ジュビダームビスタ®認定医(アラガン社)
      ・ボトックスビスタ®認定医(アラガン社)

      SNSアカウント一覧
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この記事の監修者
    • 副田周
    • レナトゥスクリニック統括院長
      国立富山大学医学部医学科卒業。大手美容外科院長を経て、シミ・くすみ治療において最先端のピコレーザー技術を駆使した美肌治療のスペシャリスト。「短期間で確実な結果を出すためには、レーザー設定と医師の技術力が不可欠です。」私はその両方を追求しています。
      ピコレーザー(ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナル)を用いた治療で、肌のメラニン除去、くすみ解消、肌質改善を高レベルで提供。患者さまの肌状態や希望に合わせた最適な施術プランを作成し、年間数千件以上の治療実績があります。症例写真の実績は2025/04/08現在386件
      当院のピコレーザー治療は、「痛みの軽減」「短いダウンタイム」「早期の効果実感」を実現し、多くの患者さまから高評価を頂いております。
      シミ・くすみ治療でお悩みなら、ぜひ副田周にご相談ください。

      資格・所属学会
      ・アラガン社ジュビダームビスタ®認定医
      ・アラガン社ボトックスビスタ®認定医
      ・レーザー脱毛士

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