アートメイクは妊娠中にできる?母体や胎児への影響、リスクをご紹介します。

アートメイクと妊娠

アートメイクは妊娠中にできるのでしょうか?
答えは、しない方が良い、です。
この記事を見た方は、できれば妊娠前にアートメイクを済ませることをおすすめします。
妊娠中の方は、授乳中までアートメイクは控えましょうね。

この記事の監修者
      • 仙台アートメイク専門レナトゥスクリニック
        高橋 希先生
        レナトゥスクリニック仙台院院長。大手美容外科仙台院院長を経て、レナトゥスクリニックでアートメイクに情熱を注ぐ。Tiktokでアートメイク知識をわかりやすく解説することを日課とし、仙台の眉毛・アイライン・リップを化粧なしで美しくすることを目標にしている。東北地方の美容医療のレベルアップに注力をしている。岩手医科大学医学部医学科卒業後、大手美容外科院長を経てレナトゥスクリニック仙台院を開業

    資格:日本麻酔科学会麻酔科標榜医日本医師会認定産業医

妊娠中、出産後にアートメイクはできるのでしょうか?
今回は妊娠中、出産後にアートメイクができるかを解説していきたいと思います。

アートメイクは妊娠前にやるのがベスト

結婚

妊娠前にこの記事を見た方は、今すぐアートメイクの施術を受けることをおすすめさせていただきます。
妊娠前であれば、妊娠中にアートメイクができるのかどうかを気にすることもなくなります。
また、妊娠前にアートメイクをしておくメリットは大きくなってます。

出産後のアートメイクのメリットは大きい

なぜなら、出産後は、みなさま以下のような思いになると予想します。

「入院中にすっぴんで人に会ったり、すっぴんで写真を撮るのは嫌だな…」
「先輩ママから出産後はメイクの暇がないって聞くから、すっぴんでも綺麗でいたいな…」

この記事を書いている医師の私も2児のママなのですが、出産後はメイクをする暇なんて全くありませんでした。
あとここは盲点だったのですが、入院中に赤ちゃんと撮った写真を後々見ると、「私の眉毛がない…。」自分が見ても、他の方が見ても恥ずかしくないような写真が良かったと今更ながら後悔してます。

子育て中もアートメイクのメリットは大きい

また出産後は赤ちゃんが優先になってしまい、メイクに時間をかけることができなくなります。
私は出産後8週から仕事に復帰しているため、仕事にノーメイクでは行くわけにはいかないため、2ヶ月の赤ちゃんがいながら、せめて眉毛だけでもと思ってメイクをしておりました。
このメイクの時間は朝の忙しい毎日に本当に煩わしい時間でした。
当時はまだアートメイクなどという言葉も知らなかったので、実際去年私が眉毛アートを体験して当時の私に教えてあげたいと思うぐらいアートメイクの素晴らしさを心から感じました。

アートメイクは女性の味方です、特にお子様を持つママには絶対におすすめさせていただきたい施術です。

妊娠中にアートメイクはできる?

妊娠中の女性

妊娠中のアートメイクの受け入れはクリニックによって異なりますが、施術不可となっているクリニックが多い傾向です。
安定期(妊娠16~27週)であれば施術可能というクリニックもありますが、母体や胎児への影響を考え、よほどのことがない限り、施術するのは辞めましょう。

当院でも、アートメイクの施術はお断りしております。

妊娠中のアートメイクのリスク

色素の定着が悪くなる可能性がある

妊娠中は女性ホルモンであるプロゲスロンが大量に分泌します。プロゲステロンには皮脂の分泌を促進する効果があるので、お肌が脂っぼくなります。
元々オイリーな肌質は色素が定着しにくいので、妊娠中のオイリーな肌質には色素が定着しづらい可能性があります。

痛みを感じやすい可能性がある

プロゲステロンの大量分泌による肌荒れに含め、つわりでバランスのいい食事をとれていないと栄養不足の影響で肌荒れを起こしやすくなります。
また栄養不足により肌のバリア機能が低下するため、敏感肌に傾きやすくなってしまいます。敏感肌になると、痛みも感じやすくなるため妊娠中は痛みを感じやすい可能性があります。

体調が悪くなったり、お腹が張る可能性がある

アートメイクは基本的に約2時間ほど、仰向けの状態になります。
長時間仰向けの同じ姿勢でいることで、具合悪くなったり、お腹が張ってしまう可能性があります。

施術後に感染しやすい、もし感染した場合に使える薬に制限がある

妊婦と薬

妊娠中は体内の赤ちゃんを異物ととらえて攻撃しないように免疫力が低下します。
免疫力が低下することで細菌に対する抵抗力が弱まります。アートメイク後は傷が付いている状態ですので、そこから菌などが入って感染してしまう可能性がございます。
また、実際感染した場合は、妊娠中ですと赤ちゃんへの影響を考え使用できないお薬もございます。

施術中に麻酔を使えない

アートメイクは皮膚の表皮層から0.02~0.03mmの部分に針を用いて人体に安全な色素を注入していくため、痛みを伴います。
基本的に麻酔クリームや麻酔のジェルを使ってアートメイクを行います。
麻酔のクリームはリドカイン・プロピトカインという成分が入っていることが多く、ジェルの場合はリドカインに加えてボスミンやテトラカインといった成分が入っていることがあります。

リドカイン・プロピトカイン配合クリームの添付文書をみてみましょう。

妊娠又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

リドカイン・プロピトカイン共に、胎盤を通過しやすいと言われております。

次にボスミンの添付文書を見てみましょう。

妊婦、妊娠している可能性のある女性又は産婦には投与しないことが望ましい。胎児の酸素欠乏をもたらしたり、分娩第二期を遅延するおそれがある。

ボスミンは血管収縮作用があるため、胎盤の血流量が減少により胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。

次にテトラカインの添付文書を見てみましょう。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

いずれの麻酔薬も胎児への影響がないとは言い切れませんので、妊娠中には使わない方が安心ですね。

授乳中にアートメイクはできる?

授乳

妊娠中にアートメイクができないことはご理解いただけたかと思いますが、では出産後の授乳中はできるのでしょうか?

出産後の授乳中も女性ホルモンのバランスが元に戻っていないため、妊娠中のように痛みを感じやすかったり、定着しづらい可能性があります。
また、麻酔薬については授乳中の方への詳細な記載が載ってはいませんが、授乳への移行の可能性がございます。

そのため当院ではリスクご了承の上、またアートメイク後は24時間授乳を控えていただければ、授乳中のアートメイクが可能でございます。

ただし、肌トラブルやもし万が一感染した時に使える薬は妊娠中の方と同様限られてきますので、無理はしない方がいいですね。

アートメイクをするなら妊娠前がおすすめです

結婚式

妊娠中はアートメイクができませんし、授乳中もお肌トラブルや定着しづらい可能性等あると考えますと、妊娠前にアートメイクをするのがベストですね。

アートメイクは基本的に2回施術が必要と言われております。1回目は身体的な反応として体内に異物が入ってきたと認識され、体外に異物を押し出す作用が働くために色素が定着しづらいと言われております。
2回目以降は身体が色素成分を覚えていますので異物とは判断せずその場所に留まるようになるため定着しやすいと言われております。

2回目の施術は1回目施術後から1ヶ月〜2ヶ月後ですので、余裕を持って受けていただくことがおすすめです。

また、リップのアートメイクはしっかり色味を残す場合は3回施術することをお勧めしておりましたので、リップ希望の方は更に余裕を持って受けていただければ幸いです。

妊娠前にアートメイクをするメリット

美人

出産後の入院中も恥ずかしくない

出産後は赤ちゃんとお写真を撮ったり、お見舞いに来てくださる方もいらっしゃいますが、アートメイクをしていればすっぴんでも恥ずかしくありません。

メイクの時短になる

出産後は赤ちゃんが第一優先となりますので、メイクに時間をかけられません。アートメイクをしていればメイクの時短になりますよね。

むしろメイクをしなくてもいい

出産後、育児に家事にとっても忙しいママのお顔の状態は最悪…ふと鏡に映った自分を見てびっくりすることもあるかもしれません。ですがアートメイクをしていれば、鏡に映った自分を見てもびっくりしません。眉毛があるかないかでも印象は全く違いますし、リップも綺麗な色だと顔色も良く見えますね。

自分に自信をもてる

出産後は疲れや睡眠不足が続いたり、どうしても気分が落ち込みがちになったりする場合があります。時には自分の赤ちゃんが可愛いと思えなくなる時期も…ですがアートメイクによって自分に自信がついていれば、そのようにマイナスな気持ちにさえならないかもしれません。綺麗でいれることは女性の永遠のテーマかと思います。アートメイクはそんな女性、子育てママの味方ですよ。実際アートメイクを体験した2児の母である私が心からおすすめさせていただく美容医療です。

まとめ

妊娠中、授乳中のアートメイクについてご理解いただけましたでしょうか?

✔︎妊娠中のアートメイクはできない
✔︎授乳中のアートメイクもリスクがある
✔︎授乳中は施術後24時間の断乳をする
✔︎アートメイクをするなら妊娠前がおすすめ
✔︎アートメイクは子育てに忙しいママの味方です

がポイントですよ。

統括院長からのメッセージ

医師

アートメイクは医療行為です!

アートメイクは皮膚の表皮層から0.02~0.03mmの部分に針を用いて人体に安全な色素を注入する医療技術です。
日本では、アートメイクは医療機関で行わなければならない医療行為とされています。
つまり、医師や看護師といった国家資格をもった人が行う行為ですので、サロン等で行ってるアートメイクは違反行為なので注意が必要です。

アートメイクは、アートです!

描く人を選ぶことで失敗を避けられます。

一度アートメイクをすると修正は大変難しく、時間の経過と共に薄くなるのを待つか、レーザーで除去するしかありません。
お顔の大事なパーツの一つですから、きちんと仕上がりに満足できるように、施術を受ける際はしっかり調べてから行きましょうね。

レナトゥスクリニックは選ばれたアートメイク専門アーティストしかいません!

当院は国家資格をもち、かつ洗練された技術をもつアーティストのみが施術を行っております。
また医療機関でございますのでお肌トラブルが起きた時も安心です。
高品質の医療アートメイクをご希望の方は是非当院にお越しくださいませ。

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記事監修アーティスト一覧

アートメイクアーティスト
    • アートメイク専門看護師
      さつき先生
      東京都内で活躍中。デザイン力、技術力に優れており都内でも予約が連日埋まってるアーティストさんです。
アートメイクアーティスト
    • アートメイク専門看護師
      Mei先生
      看護師として大手美容クリニック銀座院・渋谷院・品川院にて8年勤務し、主任を務めた後、アートメイク最大手クリニックで技術を習得する。さらに自己の技術力向上のためアートメイクの起源である中国に渡りcertificateを取得する。

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