当院で処方された美肌セットの使い方副作用、注意点の説明です。
お薬は正しく使用しましょう。
目次
美肌セットのまとめ
以下を参考にお薬を使用してください。
飲む量とタイミング例 | 効果 | |
ハイチオール錠80 | 1日3回1錠を毎食後 | ターンオーバー正常化 |
シナール配合錠 | 1日3回1錠を毎食後 | シミの抑制とコラーゲン増生 |
ノイロビタン配合錠 | 1日3回1錠を毎食後 | 皮膚と粘膜を健康に保つ |
ユベラ錠50mg | 1日2回1錠を朝晩食後 | 抗酸化作用・皮膚バリア機能改善 |
グルタチオン錠100mg | 1日3回1錠を毎食後 | 肝機能改善・美白 |
ヘパリン類似物質 | 1日2回朝晩に皮膚塗布 | 医学的根拠のある保湿 |
それでは、詳しく解説をしていきます。
美肌セット(スタンダード)
ニキビなどの肌荒れを起こしやすい方の肌質改善等を目的としたお薬のセットです。
また、トラネキサム酸が使用できない方で、美白を目的とされる方にもお勧めです。
美肌セット(スタンダード)には、
・ハイチオール錠80
・シナール配合錠
・ノイロビタン配合錠
が含まれます。
ハイチオール錠80
この治療で使用されるハイチオール錠は医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
L-システインというアミノ酸の飲み薬です。
皮膚の代謝を正常にするなどの作用の他、メラニンの合成を阻害することで美白効果が期待できます。
1日3回、食後に1錠内服して下さい。
【使用上の注意】
副作用として、消化器症状(胃不快感,悪心・嘔吐,下痢等)、口渇、軽度の腹痛等が見られることがあります。
禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。
禁忌
禁忌は添付文書上記載がなく、設定されていません。
当院で処方を希望される方へ
添付文書上に記載はありませんが、安全面を考慮し、このお薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。
治療による主なリスク・副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
消化器:(0.1〜5%未満)悪心、(0.1%未満)下痢、口渇、軽度の腹痛。
参考:ハイチオール錠添付文書
シナール配合錠
この治療で使用されるシナール配合錠は医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)の配合錠で、飲み薬です。
ビタミンCによる抗酸化作用などが期待できます。
1日3回、食後に1錠内服して下さい。
【使用上の注意】
副作用として、消化器症状(胃不快感,悪心・嘔吐,下痢等)が見られることがあります。
また、尿検査の結果に影響することがあるので、尿検査の前には内服しないようにしてください。
禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。
禁忌
禁忌は添付文書上記載がなく、設定されていません。
当院で処方を希望される方へ
添付文書上に記載はありませんが、安全面を考慮し、このお薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。
治療による主なリスク・副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
消化器(頻度不明):胃不快感、悪心・嘔吐、下痢等が現れることがある。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
1.各種の尿検査で、尿糖の検出を妨害することがある[アスコルビン酸(ビタミンC)による]。
2.各種の尿試験紙法による尿検査(潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)・便潜血反応検査で、偽陰性を呈することがある[アスコルビン酸(ビタミンC)による]。
参考:シナール配合錠添付文書
ノイロビタン配合錠
この治療で使用されるノイロビタン配合錠は医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
ビタミンB群の飲み薬です。
ビタミンB群は代謝に必要なビタミンですので、皮膚においては、皮膚の新陳代謝を整える作用があり、メラニンの排出を促進することが期待されます。
1日3回、食後に1錠内服して下さい。
【使用上の注意】
副作用として、消化器症状(胃不快感,悪心・嘔吐,下痢等)、めまい等が見られることがあります。
パーキンソン病治療薬のレボドパ内服中の方は、お薬の効果を弱めてしまう可能性があるため本剤をご使用いただけません。
尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがあるため、尿検査前には使用しないでください。
禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。
禁忌
禁忌は添付文書上記載がなく、設定されていません。
当院で処方を希望される方へ
添付文書上に記載はありませんが、安全面を考慮し、レボドパ内服中の方や、このお薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。
治療による主なリスク・副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないが、ノイロビタン錠の臨床文献36報から集計したところ、副作用は18例に21件みられ、このうち18件が消化管障害であった(再評価結果通知:1985年7月)。
1.消化器:(頻度不明)腹部膨満、便秘、嘔気、下痢。
2.その他:(頻度不明)眩暈。
(相互作用)
併用注意:レボドパ[パーキンソン症状が悪化することがある(本剤中に含まれるビタミンB6はレボドパの作用を減弱することがある)]。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
尿を黄変させ、臨床検査値に影響を与えることがある[ビタミンB2による]。
美肌セット(プレミアム)
上記の三種類のお薬に加えて、
・ユベラ錠50mg
・グルタチオン錠100mg
・ヘパリン類似物質ローション0.3%
以上の三種類のお薬が加わり、計6種類のお薬をご使用いただくセットです。
ユベラ錠50mg
この治療で使用されるユベラは医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
トコフェロール酸エステル(ビタミンE)の飲み薬です。
ビタミンEによる抗酸化作用や、皮膚のバリア機能を安定させる作用が期待できます。
1日2回、食後に1錠内服してください。(症状により1回2錠、1日3回まで増やすことができます)
【使用上の注意】
副作用として、消化器症状(胃不快感,悪心・嘔吐,下痢等)、発疹等が見られることがあります。
過剰に摂取することで、骨粗鬆症のリスクが増えるという報告があります。
禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。
禁忌
禁忌は添付文書上記載がなく、設定されていません。
当院で処方を希望される方へ
添付文書上に記載はありませんが、安全面を考慮し、このお薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。
治療による主なリスク・副作用
総症例3,586例中、32例(0.89%)の副作用が報告されている(再評価結果時)。
1.消化器:(0.1〜5%未満)便秘、胃部不快感、(0.1%未満)下痢。
2.過敏症:(0.1%未満)発疹。
参考:ユベラ添付文書
グルタチオン錠100mg
この治療で使用されるグルタチオン錠は医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
肝臓の機能を助ける飲み薬です。解毒剤とも言われます。メラニンの合成を阻害することによるより、美白効果が期待されます。
1回1錠を1日1〜3回内服して下さい。
【使用上の注意】
このお薬は、食事や他のお薬の影響に対する明らかなデータがないため、基本的には食前食間食後のどこで内服されても構いません(参照http://image.packageinsert.jp/pdf.php?mode=1&yjcode=3922001B2041)。ご心配な場合は、吸収や分解の影響を考慮して食後2時間(食間)や眠前に内服を勧める意見もございますため、食直後は避ける方が無難かもしれません。
副作用として、発疹、食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛等があります。
発疹等の過敏症がみられた場合は内服を中止し、お近くの医療機関を受診してください。
禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。
禁忌
禁忌は添付文書上記載がなく、設定されていません。
当院で処方を希望される方へ
添付文書上に記載はありませんが、安全面を考慮し、このお薬を過去に使用して過敏症症状が出た方はご使用いただくことが出来ません。
治療による主なリスク・副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
その他の副作用(頻度不明)
1.過敏症:発疹等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
2.消化器:食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛等。
参考:グルタチオン錠添付文書
ヘパリン類似物質ローション0.3%
この治療で使用されるヘパリン類似物質ローションは医薬品医療機器等法の承認済の製品です。
使用方法
【効能・使用方法】
保湿剤の塗り薬です。皮膚の血行を良くし、創傷治癒を促進する効果があります。
1日1〜数回適量を皮膚に直接塗布してください。
【使用上の注意】
傷口や目には使用しないでください。
お薬の使用に際し、異常を感じた場合は、使用を中止し、当院にご連絡いただくか、お近くの医療機関を受診してください。
禁忌(このお薬を使用できない方)、主な副作用や重篤な副作用の詳細に関しては、下記の通りです。
禁忌
1.出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者[血液凝固抑制作用を有し、出血を助長する恐れがある]。
2.僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者[血液凝固抑制作用を有し、出血を助長する恐れがある]。
治療による主なリスク・副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
その他の副作用:次のような症状が現れた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行う。
1.過敏症:(頻度不明)皮膚刺激感、皮膚炎、そう痒、発赤、発疹、潮紅等。
2.皮膚(投与部位):(頻度不明)紫斑。